異世界で生き残る方法は?

ブラックベリィ

文字の大きさ
25 / 56

025★異世界2日目・朝

しおりを挟む


 異世界転移して、今日は2日目です。
 ジャングルに、昇る朝日に俺とリューは、つい拍手(かしわで)を打ち拝(おが)んでしまう。

 ドラゴンや魔物のいる世界で生きているのに、神様達の御助力で、どこの進撃の○人並みの防護壁に囲まれて、やたらと幅の広い深い堀のある場所で、ゆったりと眠れた幸運を感謝している。

 俺達が起きたと同じくらいに、ラインさん達がテントから出てきた。
 典型的な日本人の俺達は、思わず朝の挨拶をする。

 『おはようございます
  ラインさん、ジークさん』
 
 ついハモッてしまう俺達に、同じようにハモッた挨拶をラインさんとジークさんが返してくれる。

 『おはようございます
  シロー君、リュー君』

 俺達以外にも、朝の挨拶を交わしている人たちがいる。
 みんな早起きだなぁ~って思ってしまう。
 そして、今朝の朝食について考える。

 「リュー、今日の朝食を
  誰が作るか話したっけ?」

 「そう言えば、そんな話し
  していなかったねぇ」

 俺達の会話に、くすくすと笑う声が‥‥‥。
 そこにいたのは、CAのアンジェさん達とサクラさん達だった。
 そして、アンジャさんが話し出す。

 「おはよう、シロー君達

  昨日は、お疲れ様ってコトで
  料理は私達に一任してね

  趣味だし、楽しいのよ
  人数が多いって‥‥‥

  クックぱっ○とかの
  お気に入りレシピは

  タブレットに
  大量に入れていたのよ」

 次にロザリーさんが、にこに笑って言う。

 「そうそう、その中で
  重なっていないモノを

  せっせと作ることに
  しているのよ」

 クックパッ○は、俺もリューも見ているし、レシピを試してみたりするコトも結構ある。
 自炊が出来ないと、色々と辺鄙なところに、仕事で行ったときに困るからだったりする。

 陰陽師としての依頼があったとき、事件の原因を調べに行ったりする、その時に役に立つから‥‥‥。
 そんなことを思い出していると、さらにディアさんが言う。

 「だって、武道? 護身術?
  って、全然やったことが
  無い人間だから‥‥‥

  得意なのは、お料理なのよ
  お役に立てなくて‥‥‥」

 そっかぁー見張りなんかの作業も出来ないって、女性陣達は思っていたんだぁ~‥‥‥これは、全体で話し合うべきだよな。

 そう思って、俺はリューやラインさん達に視線を送る。
 すると、3人は、こくこくと頷いてくれる。
 そんな俺達に、気が付かないサラさんが言う。

 「ここの生活で
  防御とか探索とか
  色々な大切なコトって

  シロー君達が
  やっているでしょう?

  私達は‥‥‥ごめんねぇ」

 うっわぁ~これは、不味いわ。
 こんなストレスに晒されたら、鬱になっちまうわ。
 看護婦だったユーリさんに、アンジェさん達とサクラさん達を看てもらおう。

 ここは、女の人同士ってことで‥‥‥。
 次にしゃべってくれたサーラさんから、あの耳の垂れたヤギのとニワトリの世話を誰がしているかわかった。

 「それと、何で貨物室に
  居たのか知らないけど

  お腹の大きなヤギのと
  ニワトリの面倒を見てるのは

  おりょうさんとモナさんと
  アーミンさんなの」

 より詳しい状況説明をしてくれたのは、サクラさんだった。

 「何時、あのヤギ達が
  出産するかわからないから

  たまたま入っていた
  牧草と水を与えながら
  面倒見ているのよねぇ~

  それと、アローカナや
  烏骨鶏(うこっけい)
  天草なんとかって言う

  ニワトリ達の面倒も
  彼女達が見ているの

  お蔭で、卵は採れたてを
  食べられそうよ」









しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

処理中です...