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051★異世界3日目・男のロマンも大切だよね
しおりを挟む防護壁から跳ね橋を通って外に出るというのは仰々しいから、別のルートで外に出たいと思う。
ここは、風魔法を使って、空を飛ぶ方法をとるのが、1番簡単だと思った。
「この地に宿る
風の精霊よ
我に助力を
代わりに
魔力を捧げます
エアシールド&フライ」
呪文を唱えると俺の身体は、ふわりと浮かび上がった。
意識を防護壁に向けると、すうーっと飛び上がり防護壁の上にたどり着いたので、そっと降りてみた。
ふむ、意思を向けた方向に飛べるし、高さも自由自在だとわかった。
もう一度、意識を跳ぶことに向けると、ふんわりと浮かんだ。
どうやら、解除しなければ、この魔法が解けるコトは無いようだ。
いちいち降りるたびに、魔法を掛けなおす必要が無いと知ってほっとする。
ちょっと考え込んでいた俺の元に、リュー達が飛んできた。
「シロー、この魔法も
解除の言葉を唱えない限り
ずっと有効なんだね」
「ああそうみたいだ
気になるモノが、見付かって
調べる為に降りる
そしたら、また魔法を掛けるなんて
必要は無いよ
見ていたんだろう?」
「うん、便利だね
後はどの程度スピードが出るかの
確認だね」
「そうだな
試しに、上空に上がって
飛んでみようぜ」
俺達は、初めてバイクに乗った少年のように、わくわくしながら上空に向かった。
「う~ん、もう少しスピードが出ないと
虎とかに襲われた時に、簡単には
逃げられないと思うなぁ~‥‥‥」
リューが、この魔法の欠点を指摘してきた。
それは、俺自身も思っていたコトだから‥‥‥。
「俺もそう思う
応は、エアシールドが付いているけど
直接攻撃されたら、アウトだよな」
それに、ジークさんが、会話に入ってきた。
「だったら、もうひとつ魔法を重ねたら良いと思いますよ。シローは、複数の魔法を合わせた魔法も得意でしょう」
「アパッチ(=AH64攻撃ヘリ)とか
ファントム(=Fシリーズジェット戦闘機)とかの
イメージを入れれば良いと思うけど?」
ラインさん、それってさぁ‥ちょっとどころか、マニアックに古いと思うよ。
でも、それを突っ込むのもアレだしなぁ~‥‥‥なんて、思っていたのにリューがガッツリと指摘する。
「それって、えらい古いけどぉ~」
「イメージだよ、イメージ」
それに、怒ったりしないラインさんでほっとする。
でも、イメージねぇ~‥‥‥確かに、攻撃ヘリって、地上の戦車や走行車両、人間に対して、いやらしい動きをするよなぁ~‥‥‥。
だから、攻撃ヘリに乗る人間って、ねちっこくて陰険だって言われるんだよなぁ~‥‥‥。
その攻撃ヘリの天敵が、ジェット戦闘機なんだよなぁ。
ジェット戦闘機って、一撃離脱って戦闘スタイルだから、すっきり爽やかな性格っていわれているよなぁ。
それが、本当かどうかは別として‥‥‥。
なんて、思っていると、ラインさんがリューに言っていた。
「だって、ステルツタイプの戦闘機って
好きじゃないんだよね」
「ああ~‥親父の本棚にあった
ファント○無頼だっけ?
なんか格好良かったよなぁ~‥‥‥」
俺もステルツタイプのジェット戦闘機は、あんまり好きじゃないからつい好きなFシリーズのジェット戦闘機のマンガの話しをしてしまう。
それに、ジークさんも食いついてきた。
「それに、航空自衛隊のジェット戦闘機って
アメリカのジェット戦闘機と
ドックファイトさせるとさぁ
1世代前ので勝ったりするって‥‥‥
格好良かったよなぁ~‥‥‥」
おっ‥このまま、話が盛り上がるかって思っていたら‥‥‥。
「ピーッ」
突然の笛の音に、俺達はリューを見詰める。
そして、リューが手に握っているホイッスルを見ながら聞く。
「えっ? リューなに持っているんだ?」
「笛だよ。荷物の中にあったんだ」
俺の問い掛けに、リューはシレッと言う。
ちょっとムッとした俺は、もう一度聞く。
「なんで吹いたの?」
「ジャングルに、探索に行く予定で
魔法の検証しているのに
オタクな会話で盛り上がるなんて
時間の無駄でしょ」
リューのごもっともな指摘に、俺は、一瞬言葉に詰まった。
が、コイツも自衛隊がすきなのを知っていたから、俺も突っ込むことにした。
「お前だって、一緒にユーチューブ
見てたくせに‥‥‥」
「当座の本拠地帰ったら
いくらでも会話に付き合うから
真面目に魔法を考えようよねっシロー」
「わかったよ」
そして、リューに何時もの如く言い負かされ俺は、魔法を考えるコトにした。
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