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第3章 別れのないさよなら
3-2 親子の想い
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新しい依頼者が波音堂にやってきた。
館野理沙さんと、娘の美月ちゃん。四十歳の母親と十一歳の娘。二年前に父親を交通事故で亡くした親子だった。
僕の透明化は更に進んでいる。残り時間は三日ほど。でも、この親子のために、できる限りのことをしたかった。
理沙さんは疲れた表情だが美しい女性だった。スーツ姿で、シングルマザーとして必死に働いている様子が伝わってくる。一方、美月ちゃんは大きな瞳と短い黒髪の女の子。首から父親の形見らしいペンダントを下げていて、最初は緊張していたが、明星を見ると目を輝かせた。
「すごい!本当にからくり人形なんですね!」
美月ちゃんが明星を見て言った。子供特有の純粋な好奇心が溢れている。
琴音さんが温かくお茶を用意してくれる間、僕は親子の感情を感じ取った。複雑な波動だった。
理沙さんからは、深い愛情と同時に不安と疲労感が伝わってくる。娘を一人で育てる重圧。そして何より、美月ちゃんが父親の死を受け入れられずにいることへの心配。
一方、美月ちゃんからは全く違う感情が感じられた。悲しみはあるが、それより強いのは希望だった。父親がいつか帰ってくるという、揺るぎない信念。
「まず、状況を教えていただけますか?」
琴音さんが優しく尋ねた。
理沙さんが息を吸って話し始めた。
「夫の貴之は二年前、仕事の帰りに交通事故で亡くなりました。当時、美月は九歳でした」
美月ちゃんは母親の話を黙って聞いている。でも時々、ペンダントを握りしめている。
「最初は二人とも現実を受け入れられませんでした。特に美月は『パパはいつか帰ってくる』と信じていて⋯⋯」
「今でも?」
夏希が優しく尋ねた。
「はい」
理沙さんの声に困惑が滲んだ。
「学校でも『パパは元気』と友達に話しているようです。私は、美月に現実を受け入れてほしいと思って⋯⋯それでこちらにお願いしました」
夏希が美月ちゃんに優しく声をかけた。
「美月ちゃん、お父さんのことを教えてくれる?」
美月ちゃんの表情が一気に明るくなった。
「パパはね、すごく面白くて、いつも私と遊んでくれたの! 工作するのが得意で、一緒におもちゃを作ったりした」
「素敵なお父さんですね」
夏希が微笑んだ。
「うん!」
彼女は嬉しそうに頷いた。
「パパはエンジニアで、すごい頭がよくて、いつも難しい仕事をしてたの。でも、家に帰ってきたら私と遊んでくれた」
僕は美月ちゃんの記憶を感じ取った。父親との温かい思い出。工作をする手。笑い声。愛情に満ちた日常。その記憶は鮮やかで、まるで昨日のことのように感じられた。
「彼は本当に素晴らしい父親でした」
理沙さんの目に涙が光った。
「家族を何より大切にする人でした」
琴音さんが説明した。
「記憶式は、美月ちゃんの記憶をより深く感じ取りたいそうです」
僕は美月ちゃんの近くに立った。その瞬間、僕は驚いた。
美月ちゃんの記憶は、悲しみよりもはるかに愛情と喜びに満ちていた。父親の死を「事実」として知ってはいるが、感情的には「一時的な別れ」として処理している。まるで父親が長期出張に行っているかのような感覚だった。
「どうですか?」
理沙さんが心配そうに尋ねた。
「とても豊かな愛情を感じるそうです」
夏希が答えた。
「美月ちゃんの中で、お父さんは今も生きているって」
「それが問題なんです」
理沙さんが言った。
「現実と向き合えずにいる」
琴音さんが静かに言った。
「でも、必ずしも問題とは言えないかもしれません。愛の形は人それぞれです。大人の愛と子供の愛は異なることがあります」
「どういうことですか?」
理沙さんが尋ねた。
「大人は死を『終わり』として理解しようとします」
琴音さんが説明した。
「しかし子供は、愛は永続するものと本能的に理解しているんです。どちらが正しいというものではないでしょう」
美月ちゃんが突然口を開いた。
「ママ、私、パパがいないことは知ってるよ。でも、また会える気がするの。それはダメなの?」
理沙さんは言葉に詰まった。
夏希がしゃがんで美月ちゃんの目線に合わせた。
「美月ちゃん、私も大切な人を失ったことがあるよ」
「誰?」
「お母さん。私も五歳の時にお母さんを亡くしたの」
夏希が優しく言った。
「でも、お母さんは毎年誕生日に手紙を残してくれてたんだ」
「手紙?」
美月ちゃんの目が輝いた。
「そう。お母さんはね、病気で亡くなる前に、私の誕生日ごとの手紙を書いておいてくれたの。だから、実際には会えなくても、お母さんの声を聞くことができた」
美月ちゃんは真剣な表情で聞いていた。
「パパもそうなの?メッセージを残してくれたの?」
理沙さんが答えた。
「お父さんは突然の事故だったから⋯⋯特別なメッセージは残せなかったけど、たくさんの写真や動画を残してくれたわね」
「それがお父さんのメッセージなんだよ」
夏希が微笑んだ。
「写真や動画の中に、お父さんの愛情がたくさん詰まってるんだと思う」
美月ちゃんはペンダントを握りしめた。
「パパのペンダント⋯⋯いつも持ってるの」
僕は感動していた。美月ちゃんは、自分なりの方法で父親とのつながりを保っている。それは決して現実逃避ではなく、愛の継続の形なのかもしれない。
「記憶の渚では、お二人それぞれの形でお父さんと会うことができます」
琴音さんが説明した。
「美月ちゃんにとっては再会の場所、理沙さんにとってはお別れの場所、どちらでも構いません」
「一緒に体験することはできますか?」
夏希が提案した。
「母と娘が一緒に体験することで、お互いの想いを理解し合えるかもしれません」
僕はその提案に興味を持った。今まで一人ずつの体験しかしたことがない。でも、親子で同じ記憶の渚を体験することで、新しい理解が生まれるかもしれない。
「技術的には可能だと思います」
琴音さんが答えた。
「ただし、お二人の感情パターンが異なるので、同じ空間でも違う体験になる可能性があります」
理沙さんは少し考え込んだ後、頷いた。
「美月のペースを尊重します。一緒に体験してみたいです」
「やったー!」
美月ちゃんが手を叩いた。
「ママと一緒にパパに会えるんだね!」
理沙さんの表情に、複雑な感情が浮かんだ。不安と希望、愛情と心配。
僕は理沙さんの記憶を感じ取った。夫への深い愛情と、同時に強い喪失感があった。でも、娘への愛情がそれらすべてを包み込んでいる。
「理沙さんも、愛し方を知っている人ですね」
夏希が静かに言った。
「美月ちゃんを守りたい気持ち、お父さんとの思い出を大切にしたい気持ち。どちらも愛情です。間違いではありません」
理沙さんの目に涙が浮かんだ。
準備には数日かかることを説明し、週末に記憶の渚を体験することになった。美月ちゃんは明星ともすっかり仲良くなり、帰り際まで機械の仕組みについて質問していた。
彼らが帰った後、僕は夏希と二人で話した。
「面白いケースですね」
僕は言った。
「同じ人を愛しているのに、全く違う愛の形」
「子供と大人の違いなのかな」
夏希が言った。
「それもあるでしょうね。でも、どちらも正しい愛の形だと思います」
僕は窓の外を見た。桜が咲き始めている。春の訪れと共に、新たな命が芽生えている。
「憶」
夏希が僕の透明な手を見つめた。
「あと三日ほど⋯⋯」
「はい」
僕は答えた。
「でも、まだできることがあります。美月ちゃんと理沙さんのために、最高の記憶の渚を作りたいです」
夏希が僕の手をそっと握った。
「一緒に頑張ろう」
その言葉に、僕の胸が温かくなった。時間は限られている。でも、その時間で、僕はまだ多くのことを学べる。多くの人を助けることができる。
美月ちゃんの純粋な愛情。理沙さんの複雑な母性愛。それぞれに美しく、それぞれに尊い。
記憶の渚は、愛の形を映し出す鏡のようなものかもしれない。その人の愛の形に応じて、異なる景色を見せてくれる。
週末まであと数日。親子で体験する記憶の渚。新しい挑戦が待っている。
僕は残された時間の中で、この親子にとって最良の体験を作り上げたいと思った。愛の形は人それぞれ。でも、愛そのものは永遠だということを、僕は学んでいる。
窓の外で桜の花びらが舞っている。美しい春の夕暮れだった。僕の時間も、桜のように儚い。でも、その儚さゆえに美しいのかもしれない。
明星の言葉を思い出した。
「桜は散るから美しいのじゃ」
僕の存在も、限られた時間だからこそ、意味があるのかもしれない。
美月ちゃんの笑顔を思い浮かべながら、僕は記憶の渚の準備に取りかかった。親子の愛情を、最も美しい形で表現できるように。
愛は、形を変えても、決して失われることはない。それが僕の学んだ、最も大切な真実だった。
夜が更けても、僕たちは準備を続けた。美月ちゃんと理沙さんのために。そして、愛の多様性を理解するために。
残り三日ほど。でも、まだできることがある。
波の音が、静かに夜を包んでいた。
館野理沙さんと、娘の美月ちゃん。四十歳の母親と十一歳の娘。二年前に父親を交通事故で亡くした親子だった。
僕の透明化は更に進んでいる。残り時間は三日ほど。でも、この親子のために、できる限りのことをしたかった。
理沙さんは疲れた表情だが美しい女性だった。スーツ姿で、シングルマザーとして必死に働いている様子が伝わってくる。一方、美月ちゃんは大きな瞳と短い黒髪の女の子。首から父親の形見らしいペンダントを下げていて、最初は緊張していたが、明星を見ると目を輝かせた。
「すごい!本当にからくり人形なんですね!」
美月ちゃんが明星を見て言った。子供特有の純粋な好奇心が溢れている。
琴音さんが温かくお茶を用意してくれる間、僕は親子の感情を感じ取った。複雑な波動だった。
理沙さんからは、深い愛情と同時に不安と疲労感が伝わってくる。娘を一人で育てる重圧。そして何より、美月ちゃんが父親の死を受け入れられずにいることへの心配。
一方、美月ちゃんからは全く違う感情が感じられた。悲しみはあるが、それより強いのは希望だった。父親がいつか帰ってくるという、揺るぎない信念。
「まず、状況を教えていただけますか?」
琴音さんが優しく尋ねた。
理沙さんが息を吸って話し始めた。
「夫の貴之は二年前、仕事の帰りに交通事故で亡くなりました。当時、美月は九歳でした」
美月ちゃんは母親の話を黙って聞いている。でも時々、ペンダントを握りしめている。
「最初は二人とも現実を受け入れられませんでした。特に美月は『パパはいつか帰ってくる』と信じていて⋯⋯」
「今でも?」
夏希が優しく尋ねた。
「はい」
理沙さんの声に困惑が滲んだ。
「学校でも『パパは元気』と友達に話しているようです。私は、美月に現実を受け入れてほしいと思って⋯⋯それでこちらにお願いしました」
夏希が美月ちゃんに優しく声をかけた。
「美月ちゃん、お父さんのことを教えてくれる?」
美月ちゃんの表情が一気に明るくなった。
「パパはね、すごく面白くて、いつも私と遊んでくれたの! 工作するのが得意で、一緒におもちゃを作ったりした」
「素敵なお父さんですね」
夏希が微笑んだ。
「うん!」
彼女は嬉しそうに頷いた。
「パパはエンジニアで、すごい頭がよくて、いつも難しい仕事をしてたの。でも、家に帰ってきたら私と遊んでくれた」
僕は美月ちゃんの記憶を感じ取った。父親との温かい思い出。工作をする手。笑い声。愛情に満ちた日常。その記憶は鮮やかで、まるで昨日のことのように感じられた。
「彼は本当に素晴らしい父親でした」
理沙さんの目に涙が光った。
「家族を何より大切にする人でした」
琴音さんが説明した。
「記憶式は、美月ちゃんの記憶をより深く感じ取りたいそうです」
僕は美月ちゃんの近くに立った。その瞬間、僕は驚いた。
美月ちゃんの記憶は、悲しみよりもはるかに愛情と喜びに満ちていた。父親の死を「事実」として知ってはいるが、感情的には「一時的な別れ」として処理している。まるで父親が長期出張に行っているかのような感覚だった。
「どうですか?」
理沙さんが心配そうに尋ねた。
「とても豊かな愛情を感じるそうです」
夏希が答えた。
「美月ちゃんの中で、お父さんは今も生きているって」
「それが問題なんです」
理沙さんが言った。
「現実と向き合えずにいる」
琴音さんが静かに言った。
「でも、必ずしも問題とは言えないかもしれません。愛の形は人それぞれです。大人の愛と子供の愛は異なることがあります」
「どういうことですか?」
理沙さんが尋ねた。
「大人は死を『終わり』として理解しようとします」
琴音さんが説明した。
「しかし子供は、愛は永続するものと本能的に理解しているんです。どちらが正しいというものではないでしょう」
美月ちゃんが突然口を開いた。
「ママ、私、パパがいないことは知ってるよ。でも、また会える気がするの。それはダメなの?」
理沙さんは言葉に詰まった。
夏希がしゃがんで美月ちゃんの目線に合わせた。
「美月ちゃん、私も大切な人を失ったことがあるよ」
「誰?」
「お母さん。私も五歳の時にお母さんを亡くしたの」
夏希が優しく言った。
「でも、お母さんは毎年誕生日に手紙を残してくれてたんだ」
「手紙?」
美月ちゃんの目が輝いた。
「そう。お母さんはね、病気で亡くなる前に、私の誕生日ごとの手紙を書いておいてくれたの。だから、実際には会えなくても、お母さんの声を聞くことができた」
美月ちゃんは真剣な表情で聞いていた。
「パパもそうなの?メッセージを残してくれたの?」
理沙さんが答えた。
「お父さんは突然の事故だったから⋯⋯特別なメッセージは残せなかったけど、たくさんの写真や動画を残してくれたわね」
「それがお父さんのメッセージなんだよ」
夏希が微笑んだ。
「写真や動画の中に、お父さんの愛情がたくさん詰まってるんだと思う」
美月ちゃんはペンダントを握りしめた。
「パパのペンダント⋯⋯いつも持ってるの」
僕は感動していた。美月ちゃんは、自分なりの方法で父親とのつながりを保っている。それは決して現実逃避ではなく、愛の継続の形なのかもしれない。
「記憶の渚では、お二人それぞれの形でお父さんと会うことができます」
琴音さんが説明した。
「美月ちゃんにとっては再会の場所、理沙さんにとってはお別れの場所、どちらでも構いません」
「一緒に体験することはできますか?」
夏希が提案した。
「母と娘が一緒に体験することで、お互いの想いを理解し合えるかもしれません」
僕はその提案に興味を持った。今まで一人ずつの体験しかしたことがない。でも、親子で同じ記憶の渚を体験することで、新しい理解が生まれるかもしれない。
「技術的には可能だと思います」
琴音さんが答えた。
「ただし、お二人の感情パターンが異なるので、同じ空間でも違う体験になる可能性があります」
理沙さんは少し考え込んだ後、頷いた。
「美月のペースを尊重します。一緒に体験してみたいです」
「やったー!」
美月ちゃんが手を叩いた。
「ママと一緒にパパに会えるんだね!」
理沙さんの表情に、複雑な感情が浮かんだ。不安と希望、愛情と心配。
僕は理沙さんの記憶を感じ取った。夫への深い愛情と、同時に強い喪失感があった。でも、娘への愛情がそれらすべてを包み込んでいる。
「理沙さんも、愛し方を知っている人ですね」
夏希が静かに言った。
「美月ちゃんを守りたい気持ち、お父さんとの思い出を大切にしたい気持ち。どちらも愛情です。間違いではありません」
理沙さんの目に涙が浮かんだ。
準備には数日かかることを説明し、週末に記憶の渚を体験することになった。美月ちゃんは明星ともすっかり仲良くなり、帰り際まで機械の仕組みについて質問していた。
彼らが帰った後、僕は夏希と二人で話した。
「面白いケースですね」
僕は言った。
「同じ人を愛しているのに、全く違う愛の形」
「子供と大人の違いなのかな」
夏希が言った。
「それもあるでしょうね。でも、どちらも正しい愛の形だと思います」
僕は窓の外を見た。桜が咲き始めている。春の訪れと共に、新たな命が芽生えている。
「憶」
夏希が僕の透明な手を見つめた。
「あと三日ほど⋯⋯」
「はい」
僕は答えた。
「でも、まだできることがあります。美月ちゃんと理沙さんのために、最高の記憶の渚を作りたいです」
夏希が僕の手をそっと握った。
「一緒に頑張ろう」
その言葉に、僕の胸が温かくなった。時間は限られている。でも、その時間で、僕はまだ多くのことを学べる。多くの人を助けることができる。
美月ちゃんの純粋な愛情。理沙さんの複雑な母性愛。それぞれに美しく、それぞれに尊い。
記憶の渚は、愛の形を映し出す鏡のようなものかもしれない。その人の愛の形に応じて、異なる景色を見せてくれる。
週末まであと数日。親子で体験する記憶の渚。新しい挑戦が待っている。
僕は残された時間の中で、この親子にとって最良の体験を作り上げたいと思った。愛の形は人それぞれ。でも、愛そのものは永遠だということを、僕は学んでいる。
窓の外で桜の花びらが舞っている。美しい春の夕暮れだった。僕の時間も、桜のように儚い。でも、その儚さゆえに美しいのかもしれない。
明星の言葉を思い出した。
「桜は散るから美しいのじゃ」
僕の存在も、限られた時間だからこそ、意味があるのかもしれない。
美月ちゃんの笑顔を思い浮かべながら、僕は記憶の渚の準備に取りかかった。親子の愛情を、最も美しい形で表現できるように。
愛は、形を変えても、決して失われることはない。それが僕の学んだ、最も大切な真実だった。
夜が更けても、僕たちは準備を続けた。美月ちゃんと理沙さんのために。そして、愛の多様性を理解するために。
残り三日ほど。でも、まだできることがある。
波の音が、静かに夜を包んでいた。
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