5 / 11
4
しおりを挟む
「ふわぁぁぁ~」
大あくびをしながら、起き上がる。
辺りを見渡しても、昨日と風景は変わっていない。
「夢じゃなかったか・・・」
僕はがっくりと項垂れた。
正直な所、まだこの状態を信じていなかった。分かっているようで、頭の奥では分かっていなかった、という感じだろうか。改めて夢じゃないと突き付けられると、ショックが大きい。夢なら良かったのに。
グダグタ言ってもしょうがないのだが、言わずにおれない。
隣を見ると、やはり泉はあった。
「良かった、これが夢だったら大変だった」
独り言を言いながら、昨日のように手ですくって飲んだ。
この状態は夢であって欲しいと思うのに、泉を見た途端にころっと意見を変える僕。我ながら単純だ。昔からではあるけども。
やはり、泉の水は美味しかった。でも、水っ腹になるだけで、昨日ほどの満腹感はない。
これは早急に、食べ物を探す必要があるな。さもないと、生まれ変わったと思われるこの世界で、もう一回死んでしまうことになる。そんなのはごめんだ。
水を入るだけ体の中に入れた後で、僕は再び歩き始めた。
てくてく、てくてく。
昨日より、更に涼しい感じがする。昨日は暑くもなく寒くもなくだったが、今日は結構風が強いからだろうか、かなり涼しい。ただ、相変わらず世界に音がないのが気になるが。いつになったら、この世に音は出来るのか?
そういえば、昨日から自分の声すらも耳に入らない。独り言を言っても、頭で何かを言ったと認識していても、耳には入ってこない。
なぜだ?難聴者になったとか?そういうわけでもなさそうな感じなんだがな・・・。ますます、謎は増えるばかりだ。
本当にここはサバンナなのだろうか。そうしたら必ずといっていいほど家はないはず。木とかを探すしかないのだろうか。食べ物を手にいれるのも大変そうだ。
転移したのに苦労させる気か、神よ。神なんていないかもしれないが。転移の原因てか僕を転移された人もまだ謎だし。あの機械な気はするけど。
気がつくと、太陽が真上に登っていた。さっきの時点でもう真上ちょっと前だったしな。起きる時間がどんどん遅くなってる気がする。体内時計壊れそうだな。
もう昼か。確かに、少しお腹が減ってきた。起きてからそんなに時間経ってないけど。朝ご飯水だったし。食べるもの、どこかにないか・・・?
歩きながらきょろきょろ探してみるが、特に食べられそうな木の実などは見つからない。泉もこの辺りにはないようだ。
どうしよう。
とりあえず、歩くか。ここにいても、何か変わるわけではないだろう。むしろ、飢え死にしてしまう可能性が高くなる。いや、てか歩くしかないし。
てくてく、てくてく。
歩いて、歩いて、歩き続けて。
乾きが限界に達し始め、太陽がだいぶ傾いたかと目で見てわかるぐらいになってきたとき。
急に、目の前に緑が開けた。
「はぁ?」
一瞬僕が驚きで固まってしまったのも、無理はないと思って欲しい。それは本当に突然だったのだ。
さっきまで何もなかったような所に、オアシスが広がっている。こんこんと音を立てて湧いていそうな泉、目が痛いくらいキラキラと輝く緑の葉。大きくのびあがった木は、足元に涼しげな影を作っている。下も芝生で、まるでクッションのようだ。数十本はあるだろうか、立ち並ぶ木々には所々実が付いているものがある。林檎のような形。見た目からも熟れていると分かる。すごく美味しそうだ。
驚きの余り、若干腰が抜けてへたり込んでしまった僕の足を、芝生がふわふわとくすぐった。
背後を振り向くと、やっぱり見渡す限りの草原。正面に向き直ると、オアシス。草の質まで変わっている。この矛盾した環境に、僕の頭が適応するまでには、かなり時間がかかった。
やっとまともに立てるようになって僕は、まず泉に近付いた。下を覗き込んでみると、底まで見通せるぐらい透き通っている。下の方には、メダカのような小さな魚が、群れになってスイスイ泳いでいる。水面が太陽の日光を反射して、かなり眩しかった。
気が付けば、勝手に手が水をすくっていた。無意識のままごくりと飲む。
すごく、美味しかった。
昨日の泉の水も美味しかったが、ここの水は全然違う。こっちの方が、格段に美味しい。水自体に味が付いているようだった。冷たく、飲んでいるだけで歩いていた疲れがすっと引くのを感じた。僕はすっかり夢中になって、まるで一口ごとに美味しくなっていくような水を、思う存分堪能した。
自分でも思っていたより喉が乾きすぎていたのか、休憩しながら飲むうちに、夕焼けが空を染め始めていた。
茜色の空を見上げながら、僕はまた思った。これからどうしよう・・・と。
とりあえず、暫くここのオアシスにとどまるか。水も食べ物も、頑張ったら魚も取れるだろうから結構何でも揃っている。ここを動く理由といえば、人や村を探すぐらいのものだ。しかし、このオアシスはかなり大きい。知っている人は知っているだろう。ここでずっと待っていたら、いつかは人が訪れて、どこかへ連れて行って保護してくれるかもしれない。一応、こんななりだしな・・・。僕は自分の体を見下ろした。
やっぱりぷにぷにでむちむちの、幼児体型だ。だが気のせいだろうか、昨日目覚めた時よりは心なしか痩せた気がする。やはり、結構長い距離を歩いたからか?
そういや全然意識してなかったが、体中の垢がすごいことになっている。昨日も、体を洗ったりはしなかったからな。無理もないだろう。
せっかく泉があるんだ、行水でもするか。
そう思った僕は、まずちょうどいい大きさの入れ物を探した。水を入れて、洗面器のように使う為だ。さすがに手では、何時間かかっても終わりはすまい。
なかなか見つからなくて、少し小さめだが使えそうなココナッツの殻のようなものを見つけた頃には、辺りが少し薄暗くなっていた。
泉から殻で満杯に水をすくい、少し離れた所で体を擦りながら流した。少々感触が嫌な感じだが、ボロボロ取れていく爽快感はある。きっと足元の水はすごい色になっているだろう。
何度か汲みに行っては、流した。この作業を繰り返すうちに、辺りはもう真っ暗だ。
その代わり、体はすごく綺麗になった。見えないから分からないが、 感覚がそう告げている。取り損ねたところは、明日朝一で取るしかないな。もう、細かいところは全然見えないから。
手探りで脱いだ服を着なおし、流れた水の所を避けて僕は寝転がった。昨日は気付かなかったが、夜の空は満天の星に覆われている。たくさんの砂粒のような光は、不思議と僕を安心させてくれた。
ふわりと眠気が僕を襲う。身を任せ、意識を手放した。
ーーー2日目は、こうして終わった。
大あくびをしながら、起き上がる。
辺りを見渡しても、昨日と風景は変わっていない。
「夢じゃなかったか・・・」
僕はがっくりと項垂れた。
正直な所、まだこの状態を信じていなかった。分かっているようで、頭の奥では分かっていなかった、という感じだろうか。改めて夢じゃないと突き付けられると、ショックが大きい。夢なら良かったのに。
グダグタ言ってもしょうがないのだが、言わずにおれない。
隣を見ると、やはり泉はあった。
「良かった、これが夢だったら大変だった」
独り言を言いながら、昨日のように手ですくって飲んだ。
この状態は夢であって欲しいと思うのに、泉を見た途端にころっと意見を変える僕。我ながら単純だ。昔からではあるけども。
やはり、泉の水は美味しかった。でも、水っ腹になるだけで、昨日ほどの満腹感はない。
これは早急に、食べ物を探す必要があるな。さもないと、生まれ変わったと思われるこの世界で、もう一回死んでしまうことになる。そんなのはごめんだ。
水を入るだけ体の中に入れた後で、僕は再び歩き始めた。
てくてく、てくてく。
昨日より、更に涼しい感じがする。昨日は暑くもなく寒くもなくだったが、今日は結構風が強いからだろうか、かなり涼しい。ただ、相変わらず世界に音がないのが気になるが。いつになったら、この世に音は出来るのか?
そういえば、昨日から自分の声すらも耳に入らない。独り言を言っても、頭で何かを言ったと認識していても、耳には入ってこない。
なぜだ?難聴者になったとか?そういうわけでもなさそうな感じなんだがな・・・。ますます、謎は増えるばかりだ。
本当にここはサバンナなのだろうか。そうしたら必ずといっていいほど家はないはず。木とかを探すしかないのだろうか。食べ物を手にいれるのも大変そうだ。
転移したのに苦労させる気か、神よ。神なんていないかもしれないが。転移の原因てか僕を転移された人もまだ謎だし。あの機械な気はするけど。
気がつくと、太陽が真上に登っていた。さっきの時点でもう真上ちょっと前だったしな。起きる時間がどんどん遅くなってる気がする。体内時計壊れそうだな。
もう昼か。確かに、少しお腹が減ってきた。起きてからそんなに時間経ってないけど。朝ご飯水だったし。食べるもの、どこかにないか・・・?
歩きながらきょろきょろ探してみるが、特に食べられそうな木の実などは見つからない。泉もこの辺りにはないようだ。
どうしよう。
とりあえず、歩くか。ここにいても、何か変わるわけではないだろう。むしろ、飢え死にしてしまう可能性が高くなる。いや、てか歩くしかないし。
てくてく、てくてく。
歩いて、歩いて、歩き続けて。
乾きが限界に達し始め、太陽がだいぶ傾いたかと目で見てわかるぐらいになってきたとき。
急に、目の前に緑が開けた。
「はぁ?」
一瞬僕が驚きで固まってしまったのも、無理はないと思って欲しい。それは本当に突然だったのだ。
さっきまで何もなかったような所に、オアシスが広がっている。こんこんと音を立てて湧いていそうな泉、目が痛いくらいキラキラと輝く緑の葉。大きくのびあがった木は、足元に涼しげな影を作っている。下も芝生で、まるでクッションのようだ。数十本はあるだろうか、立ち並ぶ木々には所々実が付いているものがある。林檎のような形。見た目からも熟れていると分かる。すごく美味しそうだ。
驚きの余り、若干腰が抜けてへたり込んでしまった僕の足を、芝生がふわふわとくすぐった。
背後を振り向くと、やっぱり見渡す限りの草原。正面に向き直ると、オアシス。草の質まで変わっている。この矛盾した環境に、僕の頭が適応するまでには、かなり時間がかかった。
やっとまともに立てるようになって僕は、まず泉に近付いた。下を覗き込んでみると、底まで見通せるぐらい透き通っている。下の方には、メダカのような小さな魚が、群れになってスイスイ泳いでいる。水面が太陽の日光を反射して、かなり眩しかった。
気が付けば、勝手に手が水をすくっていた。無意識のままごくりと飲む。
すごく、美味しかった。
昨日の泉の水も美味しかったが、ここの水は全然違う。こっちの方が、格段に美味しい。水自体に味が付いているようだった。冷たく、飲んでいるだけで歩いていた疲れがすっと引くのを感じた。僕はすっかり夢中になって、まるで一口ごとに美味しくなっていくような水を、思う存分堪能した。
自分でも思っていたより喉が乾きすぎていたのか、休憩しながら飲むうちに、夕焼けが空を染め始めていた。
茜色の空を見上げながら、僕はまた思った。これからどうしよう・・・と。
とりあえず、暫くここのオアシスにとどまるか。水も食べ物も、頑張ったら魚も取れるだろうから結構何でも揃っている。ここを動く理由といえば、人や村を探すぐらいのものだ。しかし、このオアシスはかなり大きい。知っている人は知っているだろう。ここでずっと待っていたら、いつかは人が訪れて、どこかへ連れて行って保護してくれるかもしれない。一応、こんななりだしな・・・。僕は自分の体を見下ろした。
やっぱりぷにぷにでむちむちの、幼児体型だ。だが気のせいだろうか、昨日目覚めた時よりは心なしか痩せた気がする。やはり、結構長い距離を歩いたからか?
そういや全然意識してなかったが、体中の垢がすごいことになっている。昨日も、体を洗ったりはしなかったからな。無理もないだろう。
せっかく泉があるんだ、行水でもするか。
そう思った僕は、まずちょうどいい大きさの入れ物を探した。水を入れて、洗面器のように使う為だ。さすがに手では、何時間かかっても終わりはすまい。
なかなか見つからなくて、少し小さめだが使えそうなココナッツの殻のようなものを見つけた頃には、辺りが少し薄暗くなっていた。
泉から殻で満杯に水をすくい、少し離れた所で体を擦りながら流した。少々感触が嫌な感じだが、ボロボロ取れていく爽快感はある。きっと足元の水はすごい色になっているだろう。
何度か汲みに行っては、流した。この作業を繰り返すうちに、辺りはもう真っ暗だ。
その代わり、体はすごく綺麗になった。見えないから分からないが、 感覚がそう告げている。取り損ねたところは、明日朝一で取るしかないな。もう、細かいところは全然見えないから。
手探りで脱いだ服を着なおし、流れた水の所を避けて僕は寝転がった。昨日は気付かなかったが、夜の空は満天の星に覆われている。たくさんの砂粒のような光は、不思議と僕を安心させてくれた。
ふわりと眠気が僕を襲う。身を任せ、意識を手放した。
ーーー2日目は、こうして終わった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
包帯妻の素顔は。
サイコちゃん
恋愛
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を取って見せた。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる