異世界初の悪役令嬢に転生しました~悪役令嬢語しか話せないなんて!どなたか正確に翻訳してくださいまし~

めしめし

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第3章 思春期

第31話 婚約発表ですわ

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私は陛下と王妃の前に通された。
私が王妃と対面するのはこれが初めてだわ。

陛下は相変わらずのちょい悪おやじ。
王妃は思わず見とれてしまうような色白美人。
その青みがかった瞳は非水石のようで、透き通るようなブロンドの長い髪を後ろでアップしている。

「陛下、この度は私にどういったご用なんですの?私も暇じゃなくってよ(陛下、本日はどのようなご用件なのでしょうか?)。」

陛下の周りの側近に緊張が走る。
そりゃそうだ。この口の利き方は明らかに不敬罪だ。

「忙しい?くくっ、食べることだろう?フォークまで持参していたようじゃないか。」
陛下は笑いをこらえながら返答する。

さすが私を子供の頃から知る陛下だ。良く分かっていらっしゃるわ。

「お前の好きなミートローフを急いで作らせよう。まさかあのミレーユがあれほど食べるとは思わなかった。」

えっ、陛下見てたの?確かにここから料理のテーブルまでよく見えるわね。

「お前を呼んだのは他でもない。お前の将来のことだ。」

私の将来?どういうこと?

「小さいころから知る儂にはお前も、儂にとっての子供のようだ。
残念ながら王妃との間に娘は出来なかったしな。」

えっ、何を行ってるのこの親父?

「お前も15歳。そろそろ結婚について考える頃だとは思わんか?」

ちょっと待って。この流れってアレよね?
王妃様、なんとか言ってよ。
って、なんで今マフラーなんか編んでるのよ。

「幸いウイリアムもヘンリーもメリー嬢のことを気に入っているようだ。
儂としてもお前が来てくれることは大歓迎だ。

ちょ、ちょっと何この流れ。
私と結婚させる気なの?
まだ15歳、早いわよ。

「お前はウイリアムとヘンリー、とではどちらが好みだ?」

今言わなければならない流れになってきたわ。
これどっちを選んでもアカンやつよね。
王妃様はそれでいいの?
って、なんでマフラー作り終えて今度は子供服作っているのよ!女子力高っ!

その時、急に時間が止まり選択肢が現れた。
もうやっぱり出て来たわね。

1.将来有望!ウイリアム殿下
2.どこか頼りないけど息ピッタリ!ヘンリー殿下
3.アイドル感満載!イケメン指揮者ジェラール

なんでジェラールも出てきてるのよ!
この中から選ばないといけないの?
「今は断る」って選択肢を作ってよ!

・・・やっぱりダメなのね。
この中だったらヘンリー殿下が無難よね・・・。
これってあくまで、婚約者候補になるってことよね?
大丈夫よね?

私は悩んだ末に2を選択。

「陛下どちらかと問われれば、一番ご一緒させていただいている期間が長いヘンリー殿下ですわ。」

私が応えると陛下の顔はパーッと明るくなり、

「そうか、ヘンリーか。あい分かった。」

えっ、なんかその顔恐いんですけど。
ここだけの話よね?このみを聞かれただけよね?
えっ、王妃様も編み物の手を止めて私のこと見ているわ。
何この展開?

「話は以上だ。メリーも下がっていいぞ。」
やっと解放される。
でも本当に大丈夫よね?


・・・・・・・・・

私は、ミレーユと母のいるところへ戻った。

「陛下のお話はなんだったの?」
私が戻るやいなや、質問をしてくる。
オットーもミレーユも私をじっと見ている。

「なんだかよくわからないのよ。この件に関してはお父様もなんだか関係しているみたいね。お父様はどこにいらっしゃるの?」

「ヴィクトールは本日は来られないようね。あっ、陛下がお見えになったわ。」

階上では陛下と王妃が席を立ち、ゆっくりと階下を見下ろせるところまで歩いてきた。

「親愛なるアイゼンベルグ王国の臣下たちよ。今宵は儂のために集まってくれたことを感謝する。」

ゲストから大きな拍手が起こり、楽隊が静かにバックミュージックを奏でる。

「この素晴らしい日に、喜ばしい報告があるのだ。」

えっ、まさか。
違うよね。やめてよね。

「我が息子、ヘンリーとアンポワネット侯爵家長女メリーとの婚約を発表する!」

ホール中に静寂が起こる。
楽隊もショックを受けたのか、急にリズムがガタガタになった。
えっ、ちょっと親父。そこまで話してないよね。
っていうか、このタイミングで何をとち狂ってるのよ!

「えっ、あのメリー様が?」
「何でよりによって悪徳令嬢が相手なのよ!」
「あの女陛下までたぶらかしたに違いないわ。可哀そうなヘンリー殿下。」
「おっしゃー、じゃあウイリアム殿下は私のものね!」

一瞬の静寂の後ホールがざわめき始める。

「ヘンリーとメリー嬢の婚約をもって、ヘンリーを儂の後継者最有力とする!」

おっ、おいおっさん!
それ絶対言っちゃダメなセリフでしょ!?

私の予感はズバリ的中。
この一言が原因で、アイゼンベルグ王国は衰退の一途をたどってしまった。
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