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第5章 内戦編
第64話 毎日食べても飽きませんわ
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「こんなこともあろうかと、お嬢様が言うコメを用意していました。」
オットーが握りしめていたのは確かに稲だ。
稲があれば、精米して米を作ることができる。
あなた、こうなることを予想して稲を持ってきたの?
あなたの頭の中は一体どうなってるんでしょう?マジで覗いてみたいわね。
オットーの登場にざわめく群衆たち。
ただ、反応はあまり良く無いようだ。
「おい、オットー。お前が持っているのは家畜のエサの『イーね』じゃねぇか。俺たちに家畜のエサを食えっていうのか?」
オットーは元々この街の出身。みんな彼のことは知っているみたいね。
どうやらこの世界では、稲は家畜のエサとして扱われているようね。もったいない。
食べ方を知らないのね。
そこからレクチャーする必要があるわね。
それにしても『イーね』ってダジャレ?フォローされているみたいで、なんか気分がいいわ♡
「確かに『イーね』はこのまま食べても美味しくない。
ただ、しっかり脱穀し調理すれば美味しくなるんです。」
えっ、オットーも食べたこと無いわよね?
何で食べ方まで知っているのよ。
そもそもこの稲をどこから持ってきたの?
「実はすでにここに調理済みのものがあります。」
お約束ね。
オットーは「イーね」を炊いた鍋を取り出した。
蓋を開けると大量の湯気とともに、炊き立てのご飯の甘い匂いが広がる。
「さあどうぞ召し上がれ。」
オットーはタンクトップ男に茶碗風の器に入れたご飯を差し出した。
真っ白なご飯はみるからに美味しそうだ。
一緒に渡されたスプーンと共に、タンクトップ男はご飯を口に流し込む。
一言も発することもなく、黙々とご飯を食べる彼。
群衆は心配そうに彼の食べる様を見守っている。
彼に両手を組み、跪いて祈りを捧げる老婆も見られた。
「なんか…普通…。確かに食べられるようになったが、毎日食いたいもんでもねぇな。」
彼の発言に群衆から大きなため息が漏れる。
もちろんコメを単体で食べてもさほど感動はしない。
美味しく食べるにはオカズが必要なのだ。
オットーはニヤリと笑うと、串焼きの身を串から外したものを差し出した。
「これと一緒に食べてごらんなさい。」
オットーが串焼きの身を渡すと、怪訝そうな顔を師ながら男は串焼きをパクッ、間髪入れずにご飯を口にいれた。
再度、群衆たちが固唾を飲んで見守る。しかし、もう二度とため息をつくことが無かった!
結果を男の口から聞くまでもない。
タンクトップ男は凄いスピードで米を口にかきこみ始めたのだ。
合間に串焼きを口に入れ、さらに米をかきこむ。
みるみるうちに米が器から減っていく。
ズズーッ、ゴクン。
至る所からよだれを垂らす音、それを飲み込む音が聞こえる。
タンクトップ男は、無言で空になった器をオットーに差し出した。
オットーは二コリと笑ってお替りのコメをよそってあげたのだ。
これがとどめだった。
「テメーずりぃぞ!おれにもコメを食わせろ!」
「はん、てめぇらなんか親の脛でもかじってろ!これは俺のもんなんだよ。」
「あなたたちずるいわ!妊婦の私こそ食べる必要があるのよ!」
「て、てめぇ、そりゃ誰の子だ。俺は何もしちゃいねぇぞ。」
「子供なんて女神様が運んできてくれるのよ。学校で習ったでしょ!」
一帯が収集がつかないほど大混乱になった。
私は大混乱している街の人たちをほっといて、オットーに質問する。
「ねぇ、あの稲はどうしたの?」
「こんな日がいつか来ると思って、準備しておいたんです。
街の外れのギルドの裏に大規模な水田を作ってありますね。
ランクの低い冒険者のクエストとして、低賃金でこきつかっています。」
職権乱用って言われたことない?
でも米に対する知識は完璧ね。あなた本当は転生者じゃないの?
「これからこの米を使って商売を行っていこうと思ってます。
ただ、邪魔なのがこの街の新領主のパラデュール伯爵ですね。
自他ともに認めるドケチな方なので、このことが発覚すると利益を独占しようとするでしょう。
御方にはそろそろご退場いただくお時間です。」
口元はおだやかだけど、目は全然笑ってないわよ。
ギルドも相当締め付けを食らっているようね。
それはそうと、お母様らしき人の姿を見たんだけど?
ビクッ
何があっても動じなかったオットーがお母様のことが出ただけで、顔面が蒼白になった。
「な、なんのことでしょう…。」
明らかに私から目を反らし、挙動不審となる。
オットー、あんた何かを隠しているわね?
オットーが握りしめていたのは確かに稲だ。
稲があれば、精米して米を作ることができる。
あなた、こうなることを予想して稲を持ってきたの?
あなたの頭の中は一体どうなってるんでしょう?マジで覗いてみたいわね。
オットーの登場にざわめく群衆たち。
ただ、反応はあまり良く無いようだ。
「おい、オットー。お前が持っているのは家畜のエサの『イーね』じゃねぇか。俺たちに家畜のエサを食えっていうのか?」
オットーは元々この街の出身。みんな彼のことは知っているみたいね。
どうやらこの世界では、稲は家畜のエサとして扱われているようね。もったいない。
食べ方を知らないのね。
そこからレクチャーする必要があるわね。
それにしても『イーね』ってダジャレ?フォローされているみたいで、なんか気分がいいわ♡
「確かに『イーね』はこのまま食べても美味しくない。
ただ、しっかり脱穀し調理すれば美味しくなるんです。」
えっ、オットーも食べたこと無いわよね?
何で食べ方まで知っているのよ。
そもそもこの稲をどこから持ってきたの?
「実はすでにここに調理済みのものがあります。」
お約束ね。
オットーは「イーね」を炊いた鍋を取り出した。
蓋を開けると大量の湯気とともに、炊き立てのご飯の甘い匂いが広がる。
「さあどうぞ召し上がれ。」
オットーはタンクトップ男に茶碗風の器に入れたご飯を差し出した。
真っ白なご飯はみるからに美味しそうだ。
一緒に渡されたスプーンと共に、タンクトップ男はご飯を口に流し込む。
一言も発することもなく、黙々とご飯を食べる彼。
群衆は心配そうに彼の食べる様を見守っている。
彼に両手を組み、跪いて祈りを捧げる老婆も見られた。
「なんか…普通…。確かに食べられるようになったが、毎日食いたいもんでもねぇな。」
彼の発言に群衆から大きなため息が漏れる。
もちろんコメを単体で食べてもさほど感動はしない。
美味しく食べるにはオカズが必要なのだ。
オットーはニヤリと笑うと、串焼きの身を串から外したものを差し出した。
「これと一緒に食べてごらんなさい。」
オットーが串焼きの身を渡すと、怪訝そうな顔を師ながら男は串焼きをパクッ、間髪入れずにご飯を口にいれた。
再度、群衆たちが固唾を飲んで見守る。しかし、もう二度とため息をつくことが無かった!
結果を男の口から聞くまでもない。
タンクトップ男は凄いスピードで米を口にかきこみ始めたのだ。
合間に串焼きを口に入れ、さらに米をかきこむ。
みるみるうちに米が器から減っていく。
ズズーッ、ゴクン。
至る所からよだれを垂らす音、それを飲み込む音が聞こえる。
タンクトップ男は、無言で空になった器をオットーに差し出した。
オットーは二コリと笑ってお替りのコメをよそってあげたのだ。
これがとどめだった。
「テメーずりぃぞ!おれにもコメを食わせろ!」
「はん、てめぇらなんか親の脛でもかじってろ!これは俺のもんなんだよ。」
「あなたたちずるいわ!妊婦の私こそ食べる必要があるのよ!」
「て、てめぇ、そりゃ誰の子だ。俺は何もしちゃいねぇぞ。」
「子供なんて女神様が運んできてくれるのよ。学校で習ったでしょ!」
一帯が収集がつかないほど大混乱になった。
私は大混乱している街の人たちをほっといて、オットーに質問する。
「ねぇ、あの稲はどうしたの?」
「こんな日がいつか来ると思って、準備しておいたんです。
街の外れのギルドの裏に大規模な水田を作ってありますね。
ランクの低い冒険者のクエストとして、低賃金でこきつかっています。」
職権乱用って言われたことない?
でも米に対する知識は完璧ね。あなた本当は転生者じゃないの?
「これからこの米を使って商売を行っていこうと思ってます。
ただ、邪魔なのがこの街の新領主のパラデュール伯爵ですね。
自他ともに認めるドケチな方なので、このことが発覚すると利益を独占しようとするでしょう。
御方にはそろそろご退場いただくお時間です。」
口元はおだやかだけど、目は全然笑ってないわよ。
ギルドも相当締め付けを食らっているようね。
それはそうと、お母様らしき人の姿を見たんだけど?
ビクッ
何があっても動じなかったオットーがお母様のことが出ただけで、顔面が蒼白になった。
「な、なんのことでしょう…。」
明らかに私から目を反らし、挙動不審となる。
オットー、あんた何かを隠しているわね?
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