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第5章 内戦編
第68話 両親との別れですわ
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「お、お嬢様ぁ!」
マーサが私の方を見てなさけない声を出す。
私が探していたお母様が、マーサ、オットー、ギルド長、お父様と集まって紅茶を飲んでるのだ。
私の拳に力が入り、ぷるぷると小刻みに震えだした。
「あなたたち、私が納得できる説明をしてくださいますよね?」
全員瞬時に背筋がピンと伸びる。
しばしの間、静寂がその場を支配していた。
「お、お嬢様これには訳が…」
静寂を破り、話し始めたオットーを私はキッと睨む。
委縮するオットー、しどろもどろになりながら話そうとするオットーをお母様が制止した。
「オットー、私から話すわ。いいわねメリー?」
私が頷くと、お母様は話し始めた。
「私たちこの国を出ようと思いますの。」
はっ?お母様何を言っているの?この街じゃなく国を?
「ヴィクトール(お父様)は、ずっと外交官をしていたでしょ?彼は様々な国の要人たちと今も親交があるの。
そのうちの一つの国がどうしてもヴィクトールを雇いたいと言っているの。」
「そんなの今じゃなくてもいいじゃない!領民たちもあなたたちが領主に戻るのを待ち望んでいるのよ?」
「メリーたん、私はもう貴族じゃないでちゅ。」
私とお母様との会話にお父様が口を挟む。
赤ちゃん言葉で話すのは止めていただけませんか?うざいです。
「私は貴族を剥奪された身だから、たとえパラデュール伯爵を失脚させたとしても領主になれることはないんだよ。
でも、メリーなら貴族に戻れるかもしれない。
メリーがこの領の領主になってほしい。」
私が?
確かに街の人にもそう言われたけど。
でもどうやって?
「まずは、この国の領土を乗っ取りなさい。それからしれっと申請するのよ。」
とお母様が口を挟む。
そんなこと出来るわけないじゃない!
何言ってるのよ。
「なんだっていいのよ。内戦中だし、些細なことはうやむやにされるわ。」
些細なことじゃないんですけど。
それに申請って誰にすればいいのよ。
陛下は病に伏せっているんでしょ?
「ウイリアム殿下でも、ヘンリー殿下でも誰でもいいわ。取りあえず王都に書状を送りつけてやりなさい。使者くらいは来るでしょう。」
「私の名前で申請書を出したら、ウイリアム殿下が来るかもしれないわ。あの方、粘着質だから。」
「いくら殿下でも内戦中に簡単にここには訪れないでしょう?そんな馬鹿なら捕まえてふん縛ってしまえばいいのよ。」
王族にひどい言い方だ…
よっぽど腹が立っていたのだろう。
「それにこの内戦はあなたが原因で引き起こされたものなんでしょ?
あなたに好意を寄せる両殿下と、ライバル心を燃やす聖女。
振り回される国民はたまったものじゃないわよ。
メリーが、前に出ないと無意味な争いが繰り返されるのよ。」
まったくもっていい迷惑だわ。
確かに早く解決しないとヴェネパール王国のフランツ殿下につけこまれるわ。
「それならお父様たちが領主になればいいじゃない?領民から慕われているのはお父様たちなのよ。」
「メリー、私たちはもうその力も情熱も無くしてしまったの。
もう私たちに出来ることは何も残ってないわ。
後のことは、あなたたち若い世代がになっていく方が良いわ。」
「でも、そんなのって…。
お兄様、お兄様たちはどうしたの?」
領地を経営するのは私よりも、兄たちの方が適任だ。
お兄様たちも領民に慕われているし、その力もあるわ。
「彼らはもう内戦の一部になってしまっているわ。
彼らの主君である両殿下を守るために、行動している。
彼らに助けを求めても、決してうんとは言わないでしょう。」
でも、それって…
「メリー、私たちはあなたを選んだの。
あなたなら上手く領地を任せられるわ。
パラデュール伯爵の手から、このおかしくなってしまった国から領民たちを守ってあげて。
それはあなたにしか出来ないことなの。」
お母様たちの意思は固い。
どうしても私が引き継がなければいけないようだ。
「あら、そろそろ私たちも出発する時間ね。
本当は黙っていこうと思っていたの。
オットーにはずっと前から伝えていたの。マーサにはさっき会った時にね。
あなたに会うと決心が揺らいでしまうから。」
お母様たちはそう言うと、立ち上がった。
「じゃあね。メリー。
落ち着いたら手紙を書くわね。」
彼女は呆然としている私にハグをし、次いでお父様も私にハグをした。
「じゃあね、メリー。オットー、マーサあなたたちはしっかりメリーを守るのよ。
ギルド長もこの街を任せたわよ。」
「君たちの手にこの国の行く末がかかっている。
心しておいてくれ。」
そう伝えると、お父様とお母様は部屋を後にした。
マーサが私の方を見てなさけない声を出す。
私が探していたお母様が、マーサ、オットー、ギルド長、お父様と集まって紅茶を飲んでるのだ。
私の拳に力が入り、ぷるぷると小刻みに震えだした。
「あなたたち、私が納得できる説明をしてくださいますよね?」
全員瞬時に背筋がピンと伸びる。
しばしの間、静寂がその場を支配していた。
「お、お嬢様これには訳が…」
静寂を破り、話し始めたオットーを私はキッと睨む。
委縮するオットー、しどろもどろになりながら話そうとするオットーをお母様が制止した。
「オットー、私から話すわ。いいわねメリー?」
私が頷くと、お母様は話し始めた。
「私たちこの国を出ようと思いますの。」
はっ?お母様何を言っているの?この街じゃなく国を?
「ヴィクトール(お父様)は、ずっと外交官をしていたでしょ?彼は様々な国の要人たちと今も親交があるの。
そのうちの一つの国がどうしてもヴィクトールを雇いたいと言っているの。」
「そんなの今じゃなくてもいいじゃない!領民たちもあなたたちが領主に戻るのを待ち望んでいるのよ?」
「メリーたん、私はもう貴族じゃないでちゅ。」
私とお母様との会話にお父様が口を挟む。
赤ちゃん言葉で話すのは止めていただけませんか?うざいです。
「私は貴族を剥奪された身だから、たとえパラデュール伯爵を失脚させたとしても領主になれることはないんだよ。
でも、メリーなら貴族に戻れるかもしれない。
メリーがこの領の領主になってほしい。」
私が?
確かに街の人にもそう言われたけど。
でもどうやって?
「まずは、この国の領土を乗っ取りなさい。それからしれっと申請するのよ。」
とお母様が口を挟む。
そんなこと出来るわけないじゃない!
何言ってるのよ。
「なんだっていいのよ。内戦中だし、些細なことはうやむやにされるわ。」
些細なことじゃないんですけど。
それに申請って誰にすればいいのよ。
陛下は病に伏せっているんでしょ?
「ウイリアム殿下でも、ヘンリー殿下でも誰でもいいわ。取りあえず王都に書状を送りつけてやりなさい。使者くらいは来るでしょう。」
「私の名前で申請書を出したら、ウイリアム殿下が来るかもしれないわ。あの方、粘着質だから。」
「いくら殿下でも内戦中に簡単にここには訪れないでしょう?そんな馬鹿なら捕まえてふん縛ってしまえばいいのよ。」
王族にひどい言い方だ…
よっぽど腹が立っていたのだろう。
「それにこの内戦はあなたが原因で引き起こされたものなんでしょ?
あなたに好意を寄せる両殿下と、ライバル心を燃やす聖女。
振り回される国民はたまったものじゃないわよ。
メリーが、前に出ないと無意味な争いが繰り返されるのよ。」
まったくもっていい迷惑だわ。
確かに早く解決しないとヴェネパール王国のフランツ殿下につけこまれるわ。
「それならお父様たちが領主になればいいじゃない?領民から慕われているのはお父様たちなのよ。」
「メリー、私たちはもうその力も情熱も無くしてしまったの。
もう私たちに出来ることは何も残ってないわ。
後のことは、あなたたち若い世代がになっていく方が良いわ。」
「でも、そんなのって…。
お兄様、お兄様たちはどうしたの?」
領地を経営するのは私よりも、兄たちの方が適任だ。
お兄様たちも領民に慕われているし、その力もあるわ。
「彼らはもう内戦の一部になってしまっているわ。
彼らの主君である両殿下を守るために、行動している。
彼らに助けを求めても、決してうんとは言わないでしょう。」
でも、それって…
「メリー、私たちはあなたを選んだの。
あなたなら上手く領地を任せられるわ。
パラデュール伯爵の手から、このおかしくなってしまった国から領民たちを守ってあげて。
それはあなたにしか出来ないことなの。」
お母様たちの意思は固い。
どうしても私が引き継がなければいけないようだ。
「あら、そろそろ私たちも出発する時間ね。
本当は黙っていこうと思っていたの。
オットーにはずっと前から伝えていたの。マーサにはさっき会った時にね。
あなたに会うと決心が揺らいでしまうから。」
お母様たちはそう言うと、立ち上がった。
「じゃあね。メリー。
落ち着いたら手紙を書くわね。」
彼女は呆然としている私にハグをし、次いでお父様も私にハグをした。
「じゃあね、メリー。オットー、マーサあなたたちはしっかりメリーを守るのよ。
ギルド長もこの街を任せたわよ。」
「君たちの手にこの国の行く末がかかっている。
心しておいてくれ。」
そう伝えると、お父様とお母様は部屋を後にした。
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