24 / 25
24店目「大地の精霊の祝福を受けた料理」
しおりを挟む
こんにちは、気に入ったものが見つかればとことん突き詰めるトラ顔紳士です!
本日はドワーフの友人に紹介されたお店にやって来ました。
ウメーディの中央街から路地を通ること二十分くらい。
やって来たのは石造りの家々が立ち並ぶ、集落のようなエリアです。
街を歩く人達の多くは、長い髭と逞しい腕が特徴の小柄の男性たち。
街の至る所から、金属を打ち付ける音が鳴り響いていますね。
どうやらここはドワーフたちの集落のようです。
このエリアで「大地の精霊の祝福を受けた料理」が食べられるそうなんです。
やって来たお店は、石を重ねて造ったような簡素な外観。
ただ、よく見て見ると石の大きさは均一で、しっかり造り込んでいるのが分かります。
木製の扉を開けると中は思ったよりも広く、天井も高いです。
剥き出しの梁からは木枠に紙を貼って蝋燭を入れた照明器具が、いくつも吊り下がっています。
カウンター席の他にはテーブル席が四台。
それぞれの席に燭台も用意されているので、店内は意外なほど明るいですね。
マスターも立派な顎髭を生やしたドワーフのようです。
料理人とは思えないほどの太い腕には、いくつも大きな傷痕が残っています。
お客さんは僕の他にお客さんはニ組。
エールを片手に大声で談笑していますね。
おっ、早速料理が出てきました。
大きな皿にこんもり乗った巨大な鳥の足。
と言ってももも肉ではありません。
鳥のスネから爪先の部分をぶつ切りにして味付けしたものが、大皿の上に所狭しと盛り付けられているんです。
【アースミューの爪先炒め】六本二銀貨
どうやらこの料理が大地の精霊の祝福を受けた料理らしいです。
料理の素材であるアースミユーは、鳥類の一種ですが飛ぶことができず、陸上で生活しています。
普段は大人しく温厚で、単独で暮らし、草花や小動物を摂取しています。
しかし、一反外敵に襲われると、自分よりも大きく獰猛な魔獣にも果敢に立ち向かいます。
その誇り高い姿がドワーフ達にとって、尊く映るのかもしれません。
アースミユーを使った料理は、ドワーフの神事にも使われる伝統的なもので、かつては相手をもてなす場面でよく出されていたようです。
味わいは料理法によって大きく異なりますが、脂身が多く、肉の部分よりも甘みと旨味が強いようですね。
どんな調理法にもマッチし、食べごたえのある食材ですが、その特徴的な見た目からドワーフ以外には敬遠されがち。
他の種族では食べる者はほとんどいないようです。
今も他のお客さんが、僕がこの料理にどんな反応をするか見ています。
あっ、どうやら賭け事まで始めましたよ笑
店主も含め全員から注目されているのを感じますね。
もちろん僕は、この手の料理に全く抵抗がありません。
これは豪快に手に取って食べたほうが良いでしょう。
手に取ったアースミューの足は結構重い。
オリエンタルなスパイスの香りが、食欲を誘いますね。
サクッ
思ったよりも軽い食感。
どうやら炒める前に軽く素揚げしてあるようです。
噛みしめるとジュワーッと広がる肉の旨味と脂の甘み。
絡めたタレが淡白な軟骨に、豊かな香りとコクを与えてくれているようです!
この食欲を増進させる独特の香りは、僕の故郷ではターメリックと呼んでいるスパイスでしょう。
薬膳効果もあるスパイスで、ウメーディでも今流行りの【カレーライス】という料理にも用いられていますよ。
これは美味しいです!
六本も頼んだのですが、すぐに食べてしまいそうですね。
僕の食べっぷりを見た他のお客さんたちが、エールを持って集まってきました。
みんな白いヒゲに茶色のしみが付いています。
そうそう、この料理を食べる時には口元にご注意!
タレが口元にたっぷり付いてしまいますよ!
結局お客さん達と夜遅くまで飲み明かしてしまいました。
ごちそうさまでした。
店名:ドワーフ家庭料理「アーススピリット」
予算:三~五銀貨
店の雰囲気 ★★★★☆
店員の対応 ★★★★☆
料理の味 ★★★★★
コスパ ★★★★☆
バラエティ ★★★★☆
本日はドワーフの友人に紹介されたお店にやって来ました。
ウメーディの中央街から路地を通ること二十分くらい。
やって来たのは石造りの家々が立ち並ぶ、集落のようなエリアです。
街を歩く人達の多くは、長い髭と逞しい腕が特徴の小柄の男性たち。
街の至る所から、金属を打ち付ける音が鳴り響いていますね。
どうやらここはドワーフたちの集落のようです。
このエリアで「大地の精霊の祝福を受けた料理」が食べられるそうなんです。
やって来たお店は、石を重ねて造ったような簡素な外観。
ただ、よく見て見ると石の大きさは均一で、しっかり造り込んでいるのが分かります。
木製の扉を開けると中は思ったよりも広く、天井も高いです。
剥き出しの梁からは木枠に紙を貼って蝋燭を入れた照明器具が、いくつも吊り下がっています。
カウンター席の他にはテーブル席が四台。
それぞれの席に燭台も用意されているので、店内は意外なほど明るいですね。
マスターも立派な顎髭を生やしたドワーフのようです。
料理人とは思えないほどの太い腕には、いくつも大きな傷痕が残っています。
お客さんは僕の他にお客さんはニ組。
エールを片手に大声で談笑していますね。
おっ、早速料理が出てきました。
大きな皿にこんもり乗った巨大な鳥の足。
と言ってももも肉ではありません。
鳥のスネから爪先の部分をぶつ切りにして味付けしたものが、大皿の上に所狭しと盛り付けられているんです。
【アースミューの爪先炒め】六本二銀貨
どうやらこの料理が大地の精霊の祝福を受けた料理らしいです。
料理の素材であるアースミユーは、鳥類の一種ですが飛ぶことができず、陸上で生活しています。
普段は大人しく温厚で、単独で暮らし、草花や小動物を摂取しています。
しかし、一反外敵に襲われると、自分よりも大きく獰猛な魔獣にも果敢に立ち向かいます。
その誇り高い姿がドワーフ達にとって、尊く映るのかもしれません。
アースミユーを使った料理は、ドワーフの神事にも使われる伝統的なもので、かつては相手をもてなす場面でよく出されていたようです。
味わいは料理法によって大きく異なりますが、脂身が多く、肉の部分よりも甘みと旨味が強いようですね。
どんな調理法にもマッチし、食べごたえのある食材ですが、その特徴的な見た目からドワーフ以外には敬遠されがち。
他の種族では食べる者はほとんどいないようです。
今も他のお客さんが、僕がこの料理にどんな反応をするか見ています。
あっ、どうやら賭け事まで始めましたよ笑
店主も含め全員から注目されているのを感じますね。
もちろん僕は、この手の料理に全く抵抗がありません。
これは豪快に手に取って食べたほうが良いでしょう。
手に取ったアースミューの足は結構重い。
オリエンタルなスパイスの香りが、食欲を誘いますね。
サクッ
思ったよりも軽い食感。
どうやら炒める前に軽く素揚げしてあるようです。
噛みしめるとジュワーッと広がる肉の旨味と脂の甘み。
絡めたタレが淡白な軟骨に、豊かな香りとコクを与えてくれているようです!
この食欲を増進させる独特の香りは、僕の故郷ではターメリックと呼んでいるスパイスでしょう。
薬膳効果もあるスパイスで、ウメーディでも今流行りの【カレーライス】という料理にも用いられていますよ。
これは美味しいです!
六本も頼んだのですが、すぐに食べてしまいそうですね。
僕の食べっぷりを見た他のお客さんたちが、エールを持って集まってきました。
みんな白いヒゲに茶色のしみが付いています。
そうそう、この料理を食べる時には口元にご注意!
タレが口元にたっぷり付いてしまいますよ!
結局お客さん達と夜遅くまで飲み明かしてしまいました。
ごちそうさまでした。
店名:ドワーフ家庭料理「アーススピリット」
予算:三~五銀貨
店の雰囲気 ★★★★☆
店員の対応 ★★★★☆
料理の味 ★★★★★
コスパ ★★★★☆
バラエティ ★★★★☆
0
あなたにおすすめの小説
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる