2 / 2
2
序列
しおりを挟む
僕の隣の席の柚葉は、顔も性格も悪いが、持ち前の類稀なるコミュ力によってクラスの一軍に登り詰めた女だ。だから、クラスメイトは彼女の下僕同然だった。
しかし、僕のような陰キャはまた別だ。柚葉が興味を示していないのか、はたまた彼女の目には見えていないのか。とにかく、陰キャは柚葉に絡まれないように。柚葉は陰キャに興味を示さず。それで、クラス内の秩序は守られていた。それが、平和への道だった。なのに何故、僕は今クラス中の笑い者になっているのだろうか。
今は四時間目。担当の教師が体調不良で休んでいるため、僕のクラスは自習になった。勿論真面目に自習する人がいるわけもなく、教室は動物園状態。皆友達と喋り、遊んでいる。僕も数少ない友達の一人である新と他愛もない話を談笑していた。
あるとき、僕らの会話の話題が恋バナになった。みんな自分の話に夢中で、誰も僕らの話なんて聞いていないだろうと、好きなタイプや過去の恋愛の話をして盛り上がっていた。しかし、僕らは忘れていた。隣にいるのが誰なのか、ということを。
「僕はやっぱ面食いかもしれない笑」
会話の中で僕が新にそういった瞬間、横から刺さるような視線を感じた。
あ、おわったぞ、これは。
そう思うと同時に、柚葉が僕に絡んできた。
「あんたって面食いなの?うけるんですけどー
てか、そういうのは自分の身分と顔面見てから言ったほうがいいんじゃないー?笑」
「そもそも陰キャに、人の顔に文句つける権利ないからー」
クラスの陽キャ達が笑った。他はやるせない表情を浮かべ、僕から目をそらした。
僕は陽キャに馬鹿にされている。そう気付いた瞬間、昔の僕が、心の悪魔が、戻ってきたような感覚になった。
そもそも前から、顔の割に身分をわきまえないこいつが気に食わなかった。自分の顔を鏡で見たことが無いのだろうか?陰キャとか陽キャとかでなぜ序列がつく?個人の生き方の自由では無いのだろうか?
…いや、駄目だ抑えろ。ここで全てを吐き出してしまえば '普通' では居られなくなる。クラス内でのカーストは最下位になってしまう。それは僕が望むことではないはずだ。でもー
「この理不尽な世界にケチを付ける。」
…それは、果たして悪いことなのだろうか。
しかし、僕のような陰キャはまた別だ。柚葉が興味を示していないのか、はたまた彼女の目には見えていないのか。とにかく、陰キャは柚葉に絡まれないように。柚葉は陰キャに興味を示さず。それで、クラス内の秩序は守られていた。それが、平和への道だった。なのに何故、僕は今クラス中の笑い者になっているのだろうか。
今は四時間目。担当の教師が体調不良で休んでいるため、僕のクラスは自習になった。勿論真面目に自習する人がいるわけもなく、教室は動物園状態。皆友達と喋り、遊んでいる。僕も数少ない友達の一人である新と他愛もない話を談笑していた。
あるとき、僕らの会話の話題が恋バナになった。みんな自分の話に夢中で、誰も僕らの話なんて聞いていないだろうと、好きなタイプや過去の恋愛の話をして盛り上がっていた。しかし、僕らは忘れていた。隣にいるのが誰なのか、ということを。
「僕はやっぱ面食いかもしれない笑」
会話の中で僕が新にそういった瞬間、横から刺さるような視線を感じた。
あ、おわったぞ、これは。
そう思うと同時に、柚葉が僕に絡んできた。
「あんたって面食いなの?うけるんですけどー
てか、そういうのは自分の身分と顔面見てから言ったほうがいいんじゃないー?笑」
「そもそも陰キャに、人の顔に文句つける権利ないからー」
クラスの陽キャ達が笑った。他はやるせない表情を浮かべ、僕から目をそらした。
僕は陽キャに馬鹿にされている。そう気付いた瞬間、昔の僕が、心の悪魔が、戻ってきたような感覚になった。
そもそも前から、顔の割に身分をわきまえないこいつが気に食わなかった。自分の顔を鏡で見たことが無いのだろうか?陰キャとか陽キャとかでなぜ序列がつく?個人の生き方の自由では無いのだろうか?
…いや、駄目だ抑えろ。ここで全てを吐き出してしまえば '普通' では居られなくなる。クラス内でのカーストは最下位になってしまう。それは僕が望むことではないはずだ。でもー
「この理不尽な世界にケチを付ける。」
…それは、果たして悪いことなのだろうか。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
筆下ろし
wawabubu
青春
私は京町家(きょうまちや)で書道塾の師範をしております。小学生から高校生までの塾生がいますが、たいてい男の子は大学受験を控えて塾を辞めていきます。そんなとき、男の子には私から、記念の作品を仕上げることと、筆下ろしの儀式をしてあげて、思い出を作って差し上げるのよ。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる