政略結婚ですし、愛されなくても生きていけます笑

深夜

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裏の裏をつく

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まだ俺は学生だ。
結婚する前にはこの学園を卒業をしたいと考えていたが、
そっけなく夫が出来てしまった。
俺が苦手なタイプなだけあってロファードはなぜか老若男女人気がある。そんな人気者に結婚相手がいると知らされてしまったら、ましてや相手は俺なんて聞かされたらどうなるんだろう。きっとこれから大変になるのだろうか。
ルシアはここん所溜息しかついていない。

昨日ももしかしたら良からぬことを考えたロファードが来るかもしれないと思い、内側のドアノブに棒を入れ、入れないようにした。その効果は出たのか分からないが来なかったおかげで久しぶりにリラックスしながら眠りにつくことができた。本当に幸せだったなぁ。睡眠はやっぱり爆睡に限る。

「はぁ~ほんと行きたくねぇ~」

そう呟きなら学園に入っていくのだった。

___

「ロファード、おはよう。今日もキラキラしてるね」
「リリーもな。...昨日はそっちに行ってやれなくてすまない」
「気にしないで、昨日ちゃんと寝れたから」

あちーな会話がほんとうに。仲良さそうなことで。
ルシアはおふた方の会話を聞くのが日常みたいな空気で席に着く。ロファードが生涯共にしたい人というのはリリーで間違いないだろう。別に悔しいとか思わないし、嫉妬もしない、ただなぜリリーではなく俺を選んだのかは謎だが。
きっと身分の違う恋愛を学生のうちにしたいのだろう。
大人になればロファードは地位が高くなり、直ぐにリリーを本妻として向かい入れるだろう。
そしてリリーとロファードは結婚し、俺とは離婚を。
もう用済みとなった俺は....王宮で手に入れた貴重な知識を蓄えてそれを見せびらかし大儲けするのだ!!そうだな!犬が欲しいな!馬も欲しい!羊はダメだ突進してくるからな。 
ルシアはえへへと気味の悪い笑いをする。
それをロファードが見ているというのを知らずに。

「...ロファード、私教科書取ってくる」
「....あ、あぁ」

リリーが歩き出し、ルシアの目の前に来る。
すると突然リリーの体前のめりになり大きな音を出しながら転んでしまった。ロファードは咄嗟に手を伸ばしたが、間に合わずに視界から消えた。

「うわっ!!」
突然、大きな声がしたと思ったら目の前でリリーが転んでいた。これはマズイ。ルシアは瞳に涙を溜めたリリーと目が合う。また前回と同じことになってしまう。
リリーは愛され体質のお嬢様だ。気になるやつ(特にロファード)が他の人に目線をやると嫉妬かなんかが発動し、なんとかして自分の方に戻す。
プラスでリリーはクラスの人気者だ。小柄で華奢な身体に、
愛らしい甘い声のボイスが男受けには最高らしい。
そのせいで自分は何もしていなくても、リリーの目に留まってしまったら終わりなのだ。
俺には最初から味方などいない。
別にそれが不便だと思ったことはないし、本当の真実は自分だけ知ってるし、それでいいのだ。噛みついてしまうと周りに跳ね返されちゃうしな。
ルシアは整然としてリリーに助けの手を差し伸べたが、それを取ることもなくお嬢様はロファードが来るまでただ下を向いて泣いているだけだった。
ロファードが駆けつける頃にはリリーは可愛らしく可哀想な顔でお決まりの言葉を言う。

「ルシア様に足を引っ掛けられました、」

(またとはなんだ、一回もないじゃないか!)

ルシアはその言葉を心にしまいながら、この教室を出る準備をしている。相変わらずクラスのみんなの視線は冷たいままで流石の俺でも前を向けない。
出ていこうとした時、ロファードは困惑した顔でリリーに言った。

「?ルシアは何もしていないぞ。リリーが一人で躓いてしまったんだ。彼はただリリーの横の席で座ってただけだ。」

「....は?」

思わず口に出してしまった。
ロファードが俺を庇ったのだ。
いつもはそんなことしないのに。
ルシアはとりあえず教室を出て、自分だけが知っている秘密基地へと向かう。そこには小さな客人がいつもいるのだ。
ただでさえ変な噂を流されて、婚約した噂も広まっているらしい。父には学校に行くだけ偉いと思って欲しい。こんな苦しいところに行ってるんだ、サボるだけ許して欲しい。
そんなことを思いながら、学校の奥へと向かう。
奥にあるのは小さな池で、それは大きな校舎の裏側にあり、建物でちょうど隠れていて来る人はルシア以外誰もいない。
そこに内緒で踏み寄り入り浸っているのだ。
長年かけて作った秘密基地はとても快適で最近は寝てしまうのが危ないところだ。

「今日も来たよ、いい子にしてた??」

ルシアは小さな猫達に優しくご飯をあげるのだった。


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