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裏の裏をつく
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しおりを挟むロファード side
ルシアに好かれているかもしれないという噂を耳にしたのは同級生兼腐れ縁のクラウドからだった。
正直、ルシアという存在は私にとって不可解極わりない奴だった。傲慢で、自己中心的で私とは理解し合えないと思っていたがまさか好かれていたとは。
もしかして私に酷い態度をしていたのは照れ隠しだったのか。意外と可愛い奴なんだな。
ロファードはニヤリと口角を上げた。
「ロファード?なんか良いことでもあったの?」
「あぁちょっとな」
隣にいるリリーは気になると言わんばかりの可愛い顔をこちらに向けていた。そんなリリーを見てロファードは手を伸ばしフワフワな髪を撫でた。
ルシアすまないな。私には愛おしい存在がいるのだ。
次期王子の妻として権力を奪えるが、私の心は奪えない。
__
ルシアは度々リリーに嫌味たらしいことを都度言っていた。
そんなこともあり、結婚式当日に愛する人から拒絶されたらルシアはどんな顔をするのかと気になった。
要するに当てつけだ。私の天使を馬鹿にしたのだ、それくらいの対価は払ってもらわないとな。
やっとルシアの絶望した顔が拝めれる結婚式当日、ワクワクでロファードはアイツがいる部屋へと向かった。
リリーにこれを見せれないのが悔しいがな。
そのまま行ってやろうかと考えたが、一応俺のことが好きな奴だ。見た目には気を使わないといけないだろうと、それなりの身なりを整えてきた。
なんて言葉をかけてやろうか、そう考えながら控え室の扉を開ける。
使用人が一気に横に陳列し初め、ルシアの顔が露わになる。
ルシアがこちらを向き、数秒目が合う。
か、顔が意外と綺麗なんだな。
目は猫のように切り長ではあるが、綺麗に整えてある短髪に、肌の白さが太陽光に反射し、更に顔の良さが引き立てられている。華奢な体に花嫁衣装はとても似合っている。
何を伝えようか忘れてしまい突発的に話してしまう。
「はい。心得ております!さぁお幸せに!」
しかし、恋人がいるという宣言をしたのにも関わらずにルシアは顔色1つ変えずに、なんなら少し嬉しそうに、リリーとの幸せを願い始めた。
何故だ、嫉妬はしないのか?なぜだ?
普通、するよな?
私のことが好きだということは嘘だったのか。
いや、もしかしたら表では幸せを願う振りをして、夜は俺を想いながら泣いているのではないのか。
そう思うと可愛い奴だな。
まぁ良い、これから沢山リリーとの幸せで甘い生活を見ることになる。その時のお前を見るのが楽しみだ。
待ってろよ、私の妻よ。
ロファードはなーんにも知らずに結婚式を上げ、初めての初夜は悲しい顔をしているはずのルシアが寝ている部屋に行こうとしたらなぜか内側から鍵が掛かっており、入ることも出来ずにただ寝不足なロファードが出来上がり、逆に快眠で清々しい顔をして家を出たルシアの背中を見ることしか出来なかった。
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