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思わぬ来客
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店長の運転でやって来たのは、私と兄の宿泊する市内のホテルだった。というのも、もし村の人たちに監視されていたとしても、店長曰く、ここまでは追いかけて来られないだろう──と。
祭りの準備の為、重役たちはもちろんのこと男手も必要なので男性たちも手が離せない。追いかけて来るには、人材がいないというのだ。
とはいえ、そもそもの話だが──。
「追いかけてくることもあるんですか?」
「それは時と場合にもよるかもしれないけど、やりかねないとは思うよ」
呆れたような途方に暮れたような声音だった。
彼は元々、スーパーを別の事業に変えようとしていたし、町を出ることだって考えたことがあるだろう。
それなのに、今や村との関わりの中枢に近いところへ、文字通り祭り上げられてしまった感がある。
きっと彼だけの意思ではもう抜け出せないところまで来てしまったのだ。しかし、だからといって現状を変えることもままならないのだろう。
彼自身、村の執念みたいなものを目の当たりにしてしまったのかもしれない。
それにしても、何がそんなに彼らを掻き立てるのだろう。
幽霊への恐怖か、自らの保身か、それとも村自体の名誉の為か──。
私には到底理解できるものではないように思える。
「……あれ?」
「何か?」
フロントガラスの向こう──駅にほど近いホテルなので、駅から出て来る人が見える──を何とはなしに見ていた店長が首を傾げるので、兄が問うた。
「いやぁ、見覚えのある顔がいたような気がするんだけど、まさかこんなところに──」
私と兄は顔を見合わせ、「誰か知ってる人でも?」そう聞くと、店長は首を振りつつ、「気のせいだと思う」と言って私たちをホテル前に降ろしてくれた。
しかしながら、この時点で祭りの中日にある『炎上祈祷』まで残り丸2日と少し。
瀬名さんと藤倉さんの行方は未だわからず、心霊スポット群の数多の謎についてもほとんど何も判明していない。
「とりあえず、今日は休んだほうがいい。何か食べるもの買って来るから、お前は部屋にいろ」
兄にそう言われ、私はその通りにすることにした。
今日は──というか、昨夜から色々あって疲れてしまった。一度は命の危機まで感じたのが嘘のように、今は現実的な身体の怠さと気の重さがずっしりとのしかかって来る。
私がシングルルームのベッドに腰掛け、深いため息を吐いた時、スマートフォンがないことに気がついた。
心当たりはない。ただ、深夜スマートフォンを操作しないよう努めた記憶があるので、倉庫に閉じ込められていた時点では手元にあったはずだ。
ということは、冷凍庫に閉じ込もった時もしくはあの『ゴミ屋敷』に落として来たに違いない。
私は兄に連絡しようとしたが、スマートフォンを持っていないのでできないことに気がつく。
ともあれ、兄が戻って来るのを大人しく待つしかなかった。
それから数分後、袋いっぱいに弁当や飲み物を買って来た兄にその話をした。
「ロックは?」
「かけてる。パスワードだけど」
指紋認証もできる機種だが、ルポライターという仕事柄、遠出も多く、移動中は知らず寝てしまうこともある。私の意識のない時に解除されれば、仕事上で接触のあった人たちを危険に晒すことになるので、6桁のパスワード認証を使用している。月に一回はパスワードを変更し、できるだけリスクを回避しているつもりだが、ちょっとした技術を駆使すれば容易に突破できるとも聞くので、あまり意味はないのかもしれない。
「心当たりは?」
「昨夜の冷凍庫か、『ゴミ屋敷』だと思う」
「……だろうな」
「──でも、昨夜は充電できなかったし、そろそろ電池が切れるかも」
「……悪用されないことを願うのみだね。明日、また隙を見て店長さんが来てくれるっていうし、一応探してもらえるように連絡してみるから。それまでゆっくり休め」
兄はそう言い置いて自分の部屋へと帰っていった。
ちなみに、店長とはまた万が一の為に私だけでなく兄も連絡先を交換している様子だった。
朝9時にロビーで待ち合わせした兄と、その約束通りには会えないことをこの日の私はまだ知らない。
重なる心労と体力の限界に、私はシャワーを浴びてから泥のように眠った。
翌日。
フロント周りが徐々に騒がしくなる頃、時計を確認しつつ、私は兄が降りて来るはずのエレベーターをずっと待っていた。
何度も鳴る到着音に毎回顔を跳ね上げるも、出て来るのはビジネスマンと思しき男性たちばかりだった。
仕事の連絡で必要なスマートフォンだが、私自身はこれといって執着がない。だから、これほどまでにスマートフォンを欲する日が来るとは思いもしなかった。
フロントに頼んで部屋に電話をかけてもらったり、手帳にメモしている兄のスマートフォンの番号にかけさせてもらったり、直接部屋にも行ってみたが反応は全くなかった。
待ち続けて一時間ほどが経過した頃、正面玄関の扉が開いた。
チェックアウト時間を過ぎ、エントランス全体が閑散としているというのに、私は中のエレベーターホールを気にしてばかりで、こちらに近づく人影に気づかないままだった。
「……あの、八ツ森さん?」
後ろから若い男性の声が聞こえた。
振り向くと、そこには心配そうに私を見つめる涌井圭介さんの姿があった。
「涌井さん(実際は彼の本名)? どうしてここに──」
「実は、『ゴミ屋敷』のことを調べていたらこの辺りで祭りがあることを知ったんです。『ゴミ屋敷』についてもっと詳しくわかれば友達のことも何かわかるかもと思ったのと、『炎上祈祷』っていうのが死者を悼む儀式だとネットで見たので。大学も夏休みに入りましたし、八ツ森さんも行くかなと思って、旅行がてら」
旅行に来るにしては辺鄙なところだと思うが、彼は彼なりに自死と見られる友人のことを今も気にかけているようで、その姿が切なく、私は「そうですか」と神妙な面持ちで頷くことしかできなかった。
「それと、これ、八ツ森さんのですよね?」
そう言って差し出した彼の手の中にあったのは、なんと私のスマートフォンだった。
「えっ、どうして涌井さんが?」
「実は、ここに来る前、八ツ森さんに電話をかけたんです。そうしたら男の人が出て、知り合いなら渡してくれって」
男の人──というのは誰だろうか。
もし、落とした場所が本当に冷凍庫か『ゴミ屋敷』だとしたら、まずそんなところにあることを疑問に思わなければならない。しかも、どうしてそんなところにあるものをその人が持っているのか。自然と落とした場所──つまり心霊スポット──に関係のある人物ということになるではないか。
そもそも冷凍庫は、店長の店が所有するもので、私が知る限りあの店に男性の従業員は店長しかいない。
限りなくポジティブに考えるとして、疑問に思わないとしたら兄かその店長しかいないが、だとしたら私に直接渡さないのはなぜなのか。
その男の人がもし村の息のかかった人だとしたら、少なくとも電話をかけて来た人──この場合は涌井さん──の情報が漏れてしまったことになる。
そして、兄が今朝ここに来ない理由にも何か関係しているのかもしれない。
申し訳ない気持ちと、やはりほんの少しずつしかし確実に迫って来ている村の恐怖に、私は恐る恐る涌井さんに訊ねるのだった。
「──その人は、どこにあったか言ってましたか?」
「……確か『ゴミ屋敷』にあったと聞きましたけど。八ツ森さんも行かれたんですね? どうでした?」
少しずつ涌井さんの声が遠のいていくように感じた。
人工の冷房とは違う凍えるような冷気が私の腕を掠めた。白い塊が脳を過ぎって、人骨が私の脳内を満たす。
私の呼吸は知らず激しくなり、立っている床がぐらぐらと揺れ、バランスを崩した。
誰かが支えてくれたような気もするが、一昨日の夜助けてくれた兄のような温かさは感じない。
「……お、兄ちゃん……、どこ、にいる……の」
頭の中でそう誰かが呟く。
もしかしたら私自身かもしれない。
ぐらりと大きく頭が揺れた。
私は恐らく、倒れてしまったのだと思う。
残念ながら、私にはそれからの記憶が全くなかった。
祭りの準備の為、重役たちはもちろんのこと男手も必要なので男性たちも手が離せない。追いかけて来るには、人材がいないというのだ。
とはいえ、そもそもの話だが──。
「追いかけてくることもあるんですか?」
「それは時と場合にもよるかもしれないけど、やりかねないとは思うよ」
呆れたような途方に暮れたような声音だった。
彼は元々、スーパーを別の事業に変えようとしていたし、町を出ることだって考えたことがあるだろう。
それなのに、今や村との関わりの中枢に近いところへ、文字通り祭り上げられてしまった感がある。
きっと彼だけの意思ではもう抜け出せないところまで来てしまったのだ。しかし、だからといって現状を変えることもままならないのだろう。
彼自身、村の執念みたいなものを目の当たりにしてしまったのかもしれない。
それにしても、何がそんなに彼らを掻き立てるのだろう。
幽霊への恐怖か、自らの保身か、それとも村自体の名誉の為か──。
私には到底理解できるものではないように思える。
「……あれ?」
「何か?」
フロントガラスの向こう──駅にほど近いホテルなので、駅から出て来る人が見える──を何とはなしに見ていた店長が首を傾げるので、兄が問うた。
「いやぁ、見覚えのある顔がいたような気がするんだけど、まさかこんなところに──」
私と兄は顔を見合わせ、「誰か知ってる人でも?」そう聞くと、店長は首を振りつつ、「気のせいだと思う」と言って私たちをホテル前に降ろしてくれた。
しかしながら、この時点で祭りの中日にある『炎上祈祷』まで残り丸2日と少し。
瀬名さんと藤倉さんの行方は未だわからず、心霊スポット群の数多の謎についてもほとんど何も判明していない。
「とりあえず、今日は休んだほうがいい。何か食べるもの買って来るから、お前は部屋にいろ」
兄にそう言われ、私はその通りにすることにした。
今日は──というか、昨夜から色々あって疲れてしまった。一度は命の危機まで感じたのが嘘のように、今は現実的な身体の怠さと気の重さがずっしりとのしかかって来る。
私がシングルルームのベッドに腰掛け、深いため息を吐いた時、スマートフォンがないことに気がついた。
心当たりはない。ただ、深夜スマートフォンを操作しないよう努めた記憶があるので、倉庫に閉じ込められていた時点では手元にあったはずだ。
ということは、冷凍庫に閉じ込もった時もしくはあの『ゴミ屋敷』に落として来たに違いない。
私は兄に連絡しようとしたが、スマートフォンを持っていないのでできないことに気がつく。
ともあれ、兄が戻って来るのを大人しく待つしかなかった。
それから数分後、袋いっぱいに弁当や飲み物を買って来た兄にその話をした。
「ロックは?」
「かけてる。パスワードだけど」
指紋認証もできる機種だが、ルポライターという仕事柄、遠出も多く、移動中は知らず寝てしまうこともある。私の意識のない時に解除されれば、仕事上で接触のあった人たちを危険に晒すことになるので、6桁のパスワード認証を使用している。月に一回はパスワードを変更し、できるだけリスクを回避しているつもりだが、ちょっとした技術を駆使すれば容易に突破できるとも聞くので、あまり意味はないのかもしれない。
「心当たりは?」
「昨夜の冷凍庫か、『ゴミ屋敷』だと思う」
「……だろうな」
「──でも、昨夜は充電できなかったし、そろそろ電池が切れるかも」
「……悪用されないことを願うのみだね。明日、また隙を見て店長さんが来てくれるっていうし、一応探してもらえるように連絡してみるから。それまでゆっくり休め」
兄はそう言い置いて自分の部屋へと帰っていった。
ちなみに、店長とはまた万が一の為に私だけでなく兄も連絡先を交換している様子だった。
朝9時にロビーで待ち合わせした兄と、その約束通りには会えないことをこの日の私はまだ知らない。
重なる心労と体力の限界に、私はシャワーを浴びてから泥のように眠った。
翌日。
フロント周りが徐々に騒がしくなる頃、時計を確認しつつ、私は兄が降りて来るはずのエレベーターをずっと待っていた。
何度も鳴る到着音に毎回顔を跳ね上げるも、出て来るのはビジネスマンと思しき男性たちばかりだった。
仕事の連絡で必要なスマートフォンだが、私自身はこれといって執着がない。だから、これほどまでにスマートフォンを欲する日が来るとは思いもしなかった。
フロントに頼んで部屋に電話をかけてもらったり、手帳にメモしている兄のスマートフォンの番号にかけさせてもらったり、直接部屋にも行ってみたが反応は全くなかった。
待ち続けて一時間ほどが経過した頃、正面玄関の扉が開いた。
チェックアウト時間を過ぎ、エントランス全体が閑散としているというのに、私は中のエレベーターホールを気にしてばかりで、こちらに近づく人影に気づかないままだった。
「……あの、八ツ森さん?」
後ろから若い男性の声が聞こえた。
振り向くと、そこには心配そうに私を見つめる涌井圭介さんの姿があった。
「涌井さん(実際は彼の本名)? どうしてここに──」
「実は、『ゴミ屋敷』のことを調べていたらこの辺りで祭りがあることを知ったんです。『ゴミ屋敷』についてもっと詳しくわかれば友達のことも何かわかるかもと思ったのと、『炎上祈祷』っていうのが死者を悼む儀式だとネットで見たので。大学も夏休みに入りましたし、八ツ森さんも行くかなと思って、旅行がてら」
旅行に来るにしては辺鄙なところだと思うが、彼は彼なりに自死と見られる友人のことを今も気にかけているようで、その姿が切なく、私は「そうですか」と神妙な面持ちで頷くことしかできなかった。
「それと、これ、八ツ森さんのですよね?」
そう言って差し出した彼の手の中にあったのは、なんと私のスマートフォンだった。
「えっ、どうして涌井さんが?」
「実は、ここに来る前、八ツ森さんに電話をかけたんです。そうしたら男の人が出て、知り合いなら渡してくれって」
男の人──というのは誰だろうか。
もし、落とした場所が本当に冷凍庫か『ゴミ屋敷』だとしたら、まずそんなところにあることを疑問に思わなければならない。しかも、どうしてそんなところにあるものをその人が持っているのか。自然と落とした場所──つまり心霊スポット──に関係のある人物ということになるではないか。
そもそも冷凍庫は、店長の店が所有するもので、私が知る限りあの店に男性の従業員は店長しかいない。
限りなくポジティブに考えるとして、疑問に思わないとしたら兄かその店長しかいないが、だとしたら私に直接渡さないのはなぜなのか。
その男の人がもし村の息のかかった人だとしたら、少なくとも電話をかけて来た人──この場合は涌井さん──の情報が漏れてしまったことになる。
そして、兄が今朝ここに来ない理由にも何か関係しているのかもしれない。
申し訳ない気持ちと、やはりほんの少しずつしかし確実に迫って来ている村の恐怖に、私は恐る恐る涌井さんに訊ねるのだった。
「──その人は、どこにあったか言ってましたか?」
「……確か『ゴミ屋敷』にあったと聞きましたけど。八ツ森さんも行かれたんですね? どうでした?」
少しずつ涌井さんの声が遠のいていくように感じた。
人工の冷房とは違う凍えるような冷気が私の腕を掠めた。白い塊が脳を過ぎって、人骨が私の脳内を満たす。
私の呼吸は知らず激しくなり、立っている床がぐらぐらと揺れ、バランスを崩した。
誰かが支えてくれたような気もするが、一昨日の夜助けてくれた兄のような温かさは感じない。
「……お、兄ちゃん……、どこ、にいる……の」
頭の中でそう誰かが呟く。
もしかしたら私自身かもしれない。
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残念ながら、私にはそれからの記憶が全くなかった。
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