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第1章
1-18自由都市フィルティム
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あの戦いから、数日が立ち現在俺たちは自由都市フィルティムに到着した。
「取り敢えず、私が受付に行ってくるわね」
そう言うと、アルシャが門兵の所へ行って滞在許可証を貰ってきてくれた。
「これが、許可証ねぇ…んーなになに、3日間の滞在を許可する、それ以上滞在する場合は門兵に受付をして貰い改めて銀貨3枚を支払うように…か」
「まぁ、銀貨3枚って言ったら低ランク冒険者の依頼レベルだからそんなに高くはないわ…国民の場合は無償だしね、寧ろ安いくらい」
ヴァネッサさんが、説明をしてくれた。
「そうなんですね…、取り敢えず宿探しませんか?ここの所忙しすぎて俺まともにお風呂入ってないんで」
「それは私も賛成かなー、やっぱお兄ちゃんと一緒の時は出来るだけ綺麗な身体で居たいし」
照れながら言うクロコ。
「顔赤いけどもしかして、照れてる?」
「照れてないよ、恥ずかしいだけ!!」
それ…、どっちもあんまり変わらない気がするんだが…。
「恥ずかしがり屋さんですわね、クロコさんは…ありのままをさらけ出すのです!さぁ!」
「ノア姫は、キャラ崩壊激し過ぎなんですよ…」
最初のおしとやかで可憐な姫様は、何処へ…。
「そろそろ到着しますよ、御二方!」
仲裁する、マーヤ。この絵面だとマーヤを巡って2人が修羅場ってるみたいに見えるな。もしかしてコイツら百合…。
「「百合じゃないです(わ!)」」
コイツらエスパーか…。
「単純にわかり易すぎます、アキト様。表情に出てますよ」
「マジか…」
そんな会話をしていたら宿についた。
「いらっしゃい、6名様ですね…1泊一人あたり昼夜ご飯付きで銀貨4枚です。プラス料金ですが、お風呂は20時頃の予定で一回の入浴に金貨1枚いただきます」
「はい、ではそれでお願いします」
「部屋はどうなさいますか?6人部屋に致しますかそれとも3人部屋2部屋になさいますか?」
ココでまたもや揉める。
「ココで、3人部屋を選べば確実に揉める…かと言って6人部屋1部屋を借りたところで揉めるだろうし…」
「ここは、お兄ちゃん?私と1人部屋だよね?」
「抜けがけは許しませんわよ、クロコさん?ここは、私に譲りましょう?」
「何を言っているのかな、ノア姫私がお兄ちゃんと一緒だよね?途中から来た分際でそんなことが許されると本気で思ってるの?」
怖い怖いよ、クロコ。お兄ちゃんは妹が心配です。
「6人部屋でお願いします(こそっ」
「分かりました、部屋は2階の奥でお願いしますね(こそっ」
納得の行かないご様子だったがこのまま揉めるよりはと渋々了承してくれた。
「今更なんだけど、何でうちのパーティって女の子多いの?」
「そんなの決まってるじゃないですか!私達が男を寄せないようにしているんですよ、如何わしい事をしかねませんから(アキト様に)」
「そうなんだ?気にしなくてイイのに、戦力的な面を考えても、1人くらい入っても可笑しくはないと思うけど…」
「ダメですね、せめて今のアキト様とマーヤレベルの強さでないとこの先が辛くなります。我々は創造神が作りし機関を倒さなければいけないのですから」
珍しくまともな意見が出た。
「あら?急に真面目な話…だがその通りだよ」
「えへへっ、それ程でも//」
「調子に乗らないでください金髪雌豚!」
「何ですって!?ちっぱい!」
この2人ってこんな仲悪かったっけ?逆に何で仲良くなったのかよく分からんぞ…。
「取り敢えず食堂行こう…」
1階の受付横に食堂があり、そこでは様々な格好をした人々がいる。最もその殆どは冒険者だ。
「おーい!シルフィア!酒くれやぁぁ!」
「はーいただ今!」
シルフィアと呼ばれる女の子は、この店唯一のエルフ族だとか。容姿からして美人で若いので好意を持つ男は多いと思う。
「ぐへへっ、今日こそは…」
「あぁ…帰りに…」
冒険者風の男達が何かを話している。怪しすぎて気になりはしたが、特に問題は無いと感じた為放置。
「お客様6名様ですね、あちらの席へどうぞ!お酒を飲まれる場合は別料金で1杯銀貨3枚ですのでご注意ください。それではご飯の方お持ちしますので暫くお待ちくださいませ」
丁寧な接客をしてもらって日本にいた頃を思い出す。
日本にいた頃は、何かと厳しかった。俺は学生時代コンビニで働いていたのだが最初のうちは
「楽勝でしょ」
と考えていたのだが、意外とコンビニ業は奥が深くやること多すぎてキツかった。けどまぁ、それなりに学べることは多かったので良かったとは思うが。
「お兄ちゃん!何ぼーっとしてるの!もしかして!さっきの女ね!」
「別に何も考えてはいないさ」
「怪しい…」
本当この子ヤンデレ進みすぎじゃありませんかね?個性の塊すぎてお兄ちゃん困るんだが…。早く誰か貰ってあげて!
「お待たせしました、簡単に野菜炒めですそれでは~」
おっ、きたきた!意外と見た目は普通。味は…
「うめぇ!」
その後は、特に話すことなく皆夢中でご飯を食べた。
―――夜。
「明日早いからしっかり、寝るようにクロコは俺のベットに入らないこと!」
「ガード硬い…」
3次元妹とするのだけは、ダメだと思う。個人的にはホントに良い相手と巡り会ってほしいとは思うけど。
―――2時間経過。
やべぇ、食堂での1件が気になって寝れねぇ…。しょうが無い…。
「気になる事があるからお兄ちゃんちょっと行ってくるよ(ぼそっ」
布団を抜け出し装備を着用し、外へ出る。魔力探知を行使して、予めシルフィアの魔力量を確認していたため思いの外すぐ見つかる。だが…
「何だコレ…、物凄い勢いで離れていくな…。考えられる可能性として、最も有効なものは宿から帰る途中で襲われたもしくは拉致られたか…か。下手に動いて機関に目を付けられたくは無いんだが行くしかねぇ、人助けは日本人のもっとうだしな」
こうして、エルフ救出作戦が開始した。その頃宿では
「やっぱりなんかすると思った、一人で抱え込みすぎなんだよ、お兄ちゃんは…」
「取り敢えず、私が受付に行ってくるわね」
そう言うと、アルシャが門兵の所へ行って滞在許可証を貰ってきてくれた。
「これが、許可証ねぇ…んーなになに、3日間の滞在を許可する、それ以上滞在する場合は門兵に受付をして貰い改めて銀貨3枚を支払うように…か」
「まぁ、銀貨3枚って言ったら低ランク冒険者の依頼レベルだからそんなに高くはないわ…国民の場合は無償だしね、寧ろ安いくらい」
ヴァネッサさんが、説明をしてくれた。
「そうなんですね…、取り敢えず宿探しませんか?ここの所忙しすぎて俺まともにお風呂入ってないんで」
「それは私も賛成かなー、やっぱお兄ちゃんと一緒の時は出来るだけ綺麗な身体で居たいし」
照れながら言うクロコ。
「顔赤いけどもしかして、照れてる?」
「照れてないよ、恥ずかしいだけ!!」
それ…、どっちもあんまり変わらない気がするんだが…。
「恥ずかしがり屋さんですわね、クロコさんは…ありのままをさらけ出すのです!さぁ!」
「ノア姫は、キャラ崩壊激し過ぎなんですよ…」
最初のおしとやかで可憐な姫様は、何処へ…。
「そろそろ到着しますよ、御二方!」
仲裁する、マーヤ。この絵面だとマーヤを巡って2人が修羅場ってるみたいに見えるな。もしかしてコイツら百合…。
「「百合じゃないです(わ!)」」
コイツらエスパーか…。
「単純にわかり易すぎます、アキト様。表情に出てますよ」
「マジか…」
そんな会話をしていたら宿についた。
「いらっしゃい、6名様ですね…1泊一人あたり昼夜ご飯付きで銀貨4枚です。プラス料金ですが、お風呂は20時頃の予定で一回の入浴に金貨1枚いただきます」
「はい、ではそれでお願いします」
「部屋はどうなさいますか?6人部屋に致しますかそれとも3人部屋2部屋になさいますか?」
ココでまたもや揉める。
「ココで、3人部屋を選べば確実に揉める…かと言って6人部屋1部屋を借りたところで揉めるだろうし…」
「ここは、お兄ちゃん?私と1人部屋だよね?」
「抜けがけは許しませんわよ、クロコさん?ここは、私に譲りましょう?」
「何を言っているのかな、ノア姫私がお兄ちゃんと一緒だよね?途中から来た分際でそんなことが許されると本気で思ってるの?」
怖い怖いよ、クロコ。お兄ちゃんは妹が心配です。
「6人部屋でお願いします(こそっ」
「分かりました、部屋は2階の奥でお願いしますね(こそっ」
納得の行かないご様子だったがこのまま揉めるよりはと渋々了承してくれた。
「今更なんだけど、何でうちのパーティって女の子多いの?」
「そんなの決まってるじゃないですか!私達が男を寄せないようにしているんですよ、如何わしい事をしかねませんから(アキト様に)」
「そうなんだ?気にしなくてイイのに、戦力的な面を考えても、1人くらい入っても可笑しくはないと思うけど…」
「ダメですね、せめて今のアキト様とマーヤレベルの強さでないとこの先が辛くなります。我々は創造神が作りし機関を倒さなければいけないのですから」
珍しくまともな意見が出た。
「あら?急に真面目な話…だがその通りだよ」
「えへへっ、それ程でも//」
「調子に乗らないでください金髪雌豚!」
「何ですって!?ちっぱい!」
この2人ってこんな仲悪かったっけ?逆に何で仲良くなったのかよく分からんぞ…。
「取り敢えず食堂行こう…」
1階の受付横に食堂があり、そこでは様々な格好をした人々がいる。最もその殆どは冒険者だ。
「おーい!シルフィア!酒くれやぁぁ!」
「はーいただ今!」
シルフィアと呼ばれる女の子は、この店唯一のエルフ族だとか。容姿からして美人で若いので好意を持つ男は多いと思う。
「ぐへへっ、今日こそは…」
「あぁ…帰りに…」
冒険者風の男達が何かを話している。怪しすぎて気になりはしたが、特に問題は無いと感じた為放置。
「お客様6名様ですね、あちらの席へどうぞ!お酒を飲まれる場合は別料金で1杯銀貨3枚ですのでご注意ください。それではご飯の方お持ちしますので暫くお待ちくださいませ」
丁寧な接客をしてもらって日本にいた頃を思い出す。
日本にいた頃は、何かと厳しかった。俺は学生時代コンビニで働いていたのだが最初のうちは
「楽勝でしょ」
と考えていたのだが、意外とコンビニ業は奥が深くやること多すぎてキツかった。けどまぁ、それなりに学べることは多かったので良かったとは思うが。
「お兄ちゃん!何ぼーっとしてるの!もしかして!さっきの女ね!」
「別に何も考えてはいないさ」
「怪しい…」
本当この子ヤンデレ進みすぎじゃありませんかね?個性の塊すぎてお兄ちゃん困るんだが…。早く誰か貰ってあげて!
「お待たせしました、簡単に野菜炒めですそれでは~」
おっ、きたきた!意外と見た目は普通。味は…
「うめぇ!」
その後は、特に話すことなく皆夢中でご飯を食べた。
―――夜。
「明日早いからしっかり、寝るようにクロコは俺のベットに入らないこと!」
「ガード硬い…」
3次元妹とするのだけは、ダメだと思う。個人的にはホントに良い相手と巡り会ってほしいとは思うけど。
―――2時間経過。
やべぇ、食堂での1件が気になって寝れねぇ…。しょうが無い…。
「気になる事があるからお兄ちゃんちょっと行ってくるよ(ぼそっ」
布団を抜け出し装備を着用し、外へ出る。魔力探知を行使して、予めシルフィアの魔力量を確認していたため思いの外すぐ見つかる。だが…
「何だコレ…、物凄い勢いで離れていくな…。考えられる可能性として、最も有効なものは宿から帰る途中で襲われたもしくは拉致られたか…か。下手に動いて機関に目を付けられたくは無いんだが行くしかねぇ、人助けは日本人のもっとうだしな」
こうして、エルフ救出作戦が開始した。その頃宿では
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