21 / 31
第1章
1-20 さらば、フィルティム…
しおりを挟む
「もう終わりかな?じゃあさっさと、殺して終わりにしよう…」
俺との距離を一気に詰めたと思ったら、物凄い勢いで攻撃してきた。
「くっ…」
防ぐだけで精一杯な物の何とか耐える。
「どうしたの?防ぐだけじゃ私は倒せないよ?」
「うぉぉ!ここだ!!」
必死に喰らいつきナンバー07の、首元にかぶりついた。元々俺は、人間だったがクロコによって半魔族化引いては吸血鬼になったのだが吸血鬼の能力によって吸血した相手に対して魅了をかけることが出来るのである。ただし、吸血してから多少時間を置かなければ効果が出ない為時間を稼ぐ必要があったのだが…。
「(不味い…、予想以上に邪神様が弱すぎて時間稼ぎにすらならなかった事が痛手だ…このままだと、確実に殺される…)」
「なぁ、見逃してはくれないか?別に俺悪いことしてないだろう?」
「個人的には見逃しても良かったんだけど…どうやら時間みたいだし」
突然ナンバー07の後ろから黒い霧みたいなのが、出現したと思ったら急に人数が多くなった。
「おいおい!まさか、それ全員機関メンバーじゃないだろうな!」
「その通りだとも、確実にキミ…14番目を殺すために全員で行くことに決めていたのだよ」
いよいよ、詰みかもなコレは。今ここでクロコ達が来ようともコイツらを打倒する事は限りなく低い。今ここで、俺が出来る最も最善な手段は逃げること。アレを魔力全開で使えば可能性はある。
「やるしかないよなぁ…、初期魔法閃光」
「何だコレは!!目がァァァァ!!」
「よし!掛かった今のうちに…」
逃げようと背を向けた矢先俺の右足に違和感を感じた。
「…っ!!」
レイピアが俺の右足を貫通していたのだ…。俺の魔力が尽き辺りが元に戻る。
「残念だったな、詠唱前に投げといて良かったよ!さぁて…そろそろ終わらせてあげよう!死の終わり」
強大な闇のエネルギーの塊が物凄い勢いで近づいてくる。右足を負傷しているため回避不可能な俺は、聖剣を構えるのみ。
「ごめん…クロコ、もう会えそうにないや…」
「お兄ちゃぁぁぁぁん!」
空からクロコがやってきたと思ったら、エネルギーを弾き返した。
「ほぅ、魔王か…しかも先代とはな」
「んー、勢揃いしてるねぇ、一体一なら勝てるんだけど…流石に人数差があるね、逃げようお兄ちゃん」
「そうしたいのは山々なんだが、俺魔力尽きちゃって…」
やはり、クロコでもこの人数差相手には厳しいのか…魔王が無理なら俺でも無理でしょ…少なくとも現段階では。
「じゃあ、お兄ちゃん私の手を握って」
「え?これでいいのか?」
クロコの手を握るすると…
「転移」
次の瞬間には泊まっていた宿に戻っていた。
「うわっ!どう言うこと…あっ!転移魔法か!」
「そういう事!どうする?お兄ちゃん、多分だけどあまり時間は無いよ。お兄ちゃんが助けたエルフを置いてきちゃったからね。私たちを特定する目的で保護し、恐らくその子にこの宿を案内させるだろうしね…出るなら今のうちだよ?」
「戦力的にも勝てそうにないから、そうだな…出ようこの宿を」
そうと決まったら準備は早かった。まず、寝ているマーヤ達を起こし急いで支度を済ませる。手短に部屋に書き置きを残し、去る。
「ごめんな、俺のせいで…皆は関係ない事なのにな」
「そんな事はありませんよ、私たちは皆好き好んで着いてきているのですから!それに私達もアキト様の目的と志は同じ。理にかなっているのですからお気になさらないでください」
「そう言ってくれるとありがたい」
談笑を交えながら魔族領へと進むためフィルティムの詰所を通り、通過していく。
「ここら辺で一度仮眠を取ろう…睡眠の途中だったし俺も魔力切れなので一度仮眠を取っておきたいし」
魔族領へと、続く道の途中でイイ感じの洞窟を見つけた為仮眠を取ることにした。
俺との距離を一気に詰めたと思ったら、物凄い勢いで攻撃してきた。
「くっ…」
防ぐだけで精一杯な物の何とか耐える。
「どうしたの?防ぐだけじゃ私は倒せないよ?」
「うぉぉ!ここだ!!」
必死に喰らいつきナンバー07の、首元にかぶりついた。元々俺は、人間だったがクロコによって半魔族化引いては吸血鬼になったのだが吸血鬼の能力によって吸血した相手に対して魅了をかけることが出来るのである。ただし、吸血してから多少時間を置かなければ効果が出ない為時間を稼ぐ必要があったのだが…。
「(不味い…、予想以上に邪神様が弱すぎて時間稼ぎにすらならなかった事が痛手だ…このままだと、確実に殺される…)」
「なぁ、見逃してはくれないか?別に俺悪いことしてないだろう?」
「個人的には見逃しても良かったんだけど…どうやら時間みたいだし」
突然ナンバー07の後ろから黒い霧みたいなのが、出現したと思ったら急に人数が多くなった。
「おいおい!まさか、それ全員機関メンバーじゃないだろうな!」
「その通りだとも、確実にキミ…14番目を殺すために全員で行くことに決めていたのだよ」
いよいよ、詰みかもなコレは。今ここでクロコ達が来ようともコイツらを打倒する事は限りなく低い。今ここで、俺が出来る最も最善な手段は逃げること。アレを魔力全開で使えば可能性はある。
「やるしかないよなぁ…、初期魔法閃光」
「何だコレは!!目がァァァァ!!」
「よし!掛かった今のうちに…」
逃げようと背を向けた矢先俺の右足に違和感を感じた。
「…っ!!」
レイピアが俺の右足を貫通していたのだ…。俺の魔力が尽き辺りが元に戻る。
「残念だったな、詠唱前に投げといて良かったよ!さぁて…そろそろ終わらせてあげよう!死の終わり」
強大な闇のエネルギーの塊が物凄い勢いで近づいてくる。右足を負傷しているため回避不可能な俺は、聖剣を構えるのみ。
「ごめん…クロコ、もう会えそうにないや…」
「お兄ちゃぁぁぁぁん!」
空からクロコがやってきたと思ったら、エネルギーを弾き返した。
「ほぅ、魔王か…しかも先代とはな」
「んー、勢揃いしてるねぇ、一体一なら勝てるんだけど…流石に人数差があるね、逃げようお兄ちゃん」
「そうしたいのは山々なんだが、俺魔力尽きちゃって…」
やはり、クロコでもこの人数差相手には厳しいのか…魔王が無理なら俺でも無理でしょ…少なくとも現段階では。
「じゃあ、お兄ちゃん私の手を握って」
「え?これでいいのか?」
クロコの手を握るすると…
「転移」
次の瞬間には泊まっていた宿に戻っていた。
「うわっ!どう言うこと…あっ!転移魔法か!」
「そういう事!どうする?お兄ちゃん、多分だけどあまり時間は無いよ。お兄ちゃんが助けたエルフを置いてきちゃったからね。私たちを特定する目的で保護し、恐らくその子にこの宿を案内させるだろうしね…出るなら今のうちだよ?」
「戦力的にも勝てそうにないから、そうだな…出ようこの宿を」
そうと決まったら準備は早かった。まず、寝ているマーヤ達を起こし急いで支度を済ませる。手短に部屋に書き置きを残し、去る。
「ごめんな、俺のせいで…皆は関係ない事なのにな」
「そんな事はありませんよ、私たちは皆好き好んで着いてきているのですから!それに私達もアキト様の目的と志は同じ。理にかなっているのですからお気になさらないでください」
「そう言ってくれるとありがたい」
談笑を交えながら魔族領へと進むためフィルティムの詰所を通り、通過していく。
「ここら辺で一度仮眠を取ろう…睡眠の途中だったし俺も魔力切れなので一度仮眠を取っておきたいし」
魔族領へと、続く道の途中でイイ感じの洞窟を見つけた為仮眠を取ることにした。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる