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1章
18話 第1ラウンド
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「うぅ、苦い」
「じっとしてくれ」
木の根元に子供を下ろしてポーションを子供に飲ませる。眉をひそめているが怪我を治すためなので無理やり飲ませ続ける。俺も少々ポーションを飲み込む。うぅ、本当に苦い……。
「君はなんであんなところにいたんだ?」
「さっきの人に町の中でぶつかっちゃって、それでごめんなさいって言ったんですけどいきなり殴られて……それで」
「……もういいよ、大丈夫」
子供の体は少し震えていた。暴行を受けた記憶が彼の中には深いトラウマとして焼き付いているのだろう。俺は、こんなことをしたプレイヤーは許すことはできない。例えゲームだとしても。
「君は名前がないんだよね?」
「あっ、はい」
「ナナシって呼んでいいかな?」
「えっ!」
彼は驚いた表情で俺の顔を見つめる。
「いや、名前がないのは不便かなって思って……。ごめん、不快だった?」
名前がないからナナシって安易だしダメだったかな……。
彼は首を大きく振り回して否定する。
「いやっ!そんなことないです!僕、人から名前なんてもらったことがなくて……それでちょっとびっくりしちゃっただけです。そのナナシって名前とてもいいと思います!」
「そうか、まあ喜んでくれたなら何よりだ」
「ありがとうございます!」
俺はナナシの頭を撫でる。猫耳がもふもふしていて肌触りがとても良くて気持ちいい。
「じゃあ町に行くか」
「はい!」
「ストーンボルト!」
突如横から石の弓矢が飛んでくる。俺はナナシの手を掴み、突き飛ばす。
「カジさん!?」
俺に石の弓矢がごうごうと降り注ぐ。体中に石の弓矢が擦り血がにじみ出る。
「俺は気にするな!どっかに逃げて隠れてろ!」
ナナシは少し躊躇したが、すぐに森の奥に駆け出していった。
「さっきぶりだなぁ?」
さっきの獣人の男が剣を片手に持ちながら現れる。俺の方をにやけながら見ている。
「さっきは逃したが、もう容赦はしない。『クイック』!」
男の体から青白いエフェクトが霧のように男にまとわりつく。男は同時に剣を構える。
俺も剣を構える。
「死ね!」
男が俺に向かって走り込む。その速さは先程戦った時の動作と比べられないほど早い。俺の反応の先を行く速さで振るわれる。
「はっ、早……!」
間一髪で剣で受け止めるが男の猛攻は止まらない。続けて俺の後ろに回り込み剣を振るう。なんとか合わせて剣で受け止める。
剣と剣の打ち合いが始まる。男は俺に攻撃の隙を与えないかのように右に左に剣を振る。俺は防戦一方になる。
「どうした?遅いぞ」
俺が切り返そうとすると男の姿が消えた。いや、消えたのではなく俺の懐に潜り込んで死角にいただけだ。
「まずっ!」
男の剣は俺の肩に伸びて突き刺さる。そして肩の肉を突き抜ける。
「ぐっ」
俺の視界は赤に染まり倒れこむ。頭上には男の姿が見えた。
「ふん、雑魚が一丁前にでしゃばりやがって。身のほどをわきまえろよ。お前は社会の大変さをしらねぇガキだ。それが大人に楯突くからこんなことになんだよ」
瀕死の状態の体だが、何か反論したくて俺は自分の上の男に向かって口を開ける。
「ふん、こんなことをする奴に社会を語って欲しくないね」
男の顔から血管が浮き出す。怒りの感情がひしひしと伝わってくる。
「そうか、じゃあ今度こそ死ね!」
剣を振りかざす。
俺の体はボロボロだけどまだ動く!
男の脛を思いっきり蹴りあげる。
「なっ!」
体制を崩した男が倒れてくるが、横に回避し、そのままスムーズに立ち上がって森の奥に逃げ出す。
「爪が甘いよ、おっさん!」
「待て、クソガキ!?」
俺はまだ負けちゃあいない。森の奥で第2ラウンドだ。そこで目にもの見せてやる!
「じっとしてくれ」
木の根元に子供を下ろしてポーションを子供に飲ませる。眉をひそめているが怪我を治すためなので無理やり飲ませ続ける。俺も少々ポーションを飲み込む。うぅ、本当に苦い……。
「君はなんであんなところにいたんだ?」
「さっきの人に町の中でぶつかっちゃって、それでごめんなさいって言ったんですけどいきなり殴られて……それで」
「……もういいよ、大丈夫」
子供の体は少し震えていた。暴行を受けた記憶が彼の中には深いトラウマとして焼き付いているのだろう。俺は、こんなことをしたプレイヤーは許すことはできない。例えゲームだとしても。
「君は名前がないんだよね?」
「あっ、はい」
「ナナシって呼んでいいかな?」
「えっ!」
彼は驚いた表情で俺の顔を見つめる。
「いや、名前がないのは不便かなって思って……。ごめん、不快だった?」
名前がないからナナシって安易だしダメだったかな……。
彼は首を大きく振り回して否定する。
「いやっ!そんなことないです!僕、人から名前なんてもらったことがなくて……それでちょっとびっくりしちゃっただけです。そのナナシって名前とてもいいと思います!」
「そうか、まあ喜んでくれたなら何よりだ」
「ありがとうございます!」
俺はナナシの頭を撫でる。猫耳がもふもふしていて肌触りがとても良くて気持ちいい。
「じゃあ町に行くか」
「はい!」
「ストーンボルト!」
突如横から石の弓矢が飛んでくる。俺はナナシの手を掴み、突き飛ばす。
「カジさん!?」
俺に石の弓矢がごうごうと降り注ぐ。体中に石の弓矢が擦り血がにじみ出る。
「俺は気にするな!どっかに逃げて隠れてろ!」
ナナシは少し躊躇したが、すぐに森の奥に駆け出していった。
「さっきぶりだなぁ?」
さっきの獣人の男が剣を片手に持ちながら現れる。俺の方をにやけながら見ている。
「さっきは逃したが、もう容赦はしない。『クイック』!」
男の体から青白いエフェクトが霧のように男にまとわりつく。男は同時に剣を構える。
俺も剣を構える。
「死ね!」
男が俺に向かって走り込む。その速さは先程戦った時の動作と比べられないほど早い。俺の反応の先を行く速さで振るわれる。
「はっ、早……!」
間一髪で剣で受け止めるが男の猛攻は止まらない。続けて俺の後ろに回り込み剣を振るう。なんとか合わせて剣で受け止める。
剣と剣の打ち合いが始まる。男は俺に攻撃の隙を与えないかのように右に左に剣を振る。俺は防戦一方になる。
「どうした?遅いぞ」
俺が切り返そうとすると男の姿が消えた。いや、消えたのではなく俺の懐に潜り込んで死角にいただけだ。
「まずっ!」
男の剣は俺の肩に伸びて突き刺さる。そして肩の肉を突き抜ける。
「ぐっ」
俺の視界は赤に染まり倒れこむ。頭上には男の姿が見えた。
「ふん、雑魚が一丁前にでしゃばりやがって。身のほどをわきまえろよ。お前は社会の大変さをしらねぇガキだ。それが大人に楯突くからこんなことになんだよ」
瀕死の状態の体だが、何か反論したくて俺は自分の上の男に向かって口を開ける。
「ふん、こんなことをする奴に社会を語って欲しくないね」
男の顔から血管が浮き出す。怒りの感情がひしひしと伝わってくる。
「そうか、じゃあ今度こそ死ね!」
剣を振りかざす。
俺の体はボロボロだけどまだ動く!
男の脛を思いっきり蹴りあげる。
「なっ!」
体制を崩した男が倒れてくるが、横に回避し、そのままスムーズに立ち上がって森の奥に逃げ出す。
「爪が甘いよ、おっさん!」
「待て、クソガキ!?」
俺はまだ負けちゃあいない。森の奥で第2ラウンドだ。そこで目にもの見せてやる!
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