タイムパラドックス

kinmokusei

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ネプチューンの心

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ネプチューンはウラヌスを深く愛していた。


これは秋時とあたしが出会う前にさかのぼる。


ウラヌスはいつもプルート様優先。


あたしのことなんかいつも後回しで。


そんな時だった。


秋時様に出会ったのは。


プルート様とウラヌスとあたしは銀河3戦士。


太陽系を守る義務がある。


太陽系と同じような銀河で秋時様とは出会った。


秋時様は愛する妹を失い憔悴しきっていた。


秋時様の妹の顔を見てあたしはとても驚いた。


「サターン、、、?」


秋時様は別銀河の時の王の息子だった。


「まさかそんなはず、、、。サターンは数百年前から眠りについているはず、、、?」


秋時様はすぐにサターンに心を奪われた。


悪いこととは知っていた。


最初はウラヌスを困らせてやりたいというちょっとしたヤキモチだった。


時をつかさどるプルート様も困ればいい。


そんな軽い気持ちだった。



でもまさかアースの転生体をあたしの似顔絵ひとつで見つけるとは思わなかったのだ。


秋時様は時の魔法を使いアースの転生体がサターンを眠りから覚ませることまで調べあげた。


どんどん進められていく計画にあたしは戸惑った。




そして今。


アースの転生体を連れ去ったウラヌスのいる天王星へ向かっている。


もう後戻り出来ないところまできていた。


ウラヌス、、、。


(貴方はプルート様のためならあたしを罰するわね。)


もうきっとあたしの罪はプルート様にバレているわね。


もう遅いわね?


ネプチューンはウラヌスに心の中で問いかけた。






「ネプチューン。奈津には俺の正体バレてるかな?」


天王星に向かう途中で秋時様があたしに言った。


「バレていると思います。秋時様の目的も何もかも。」


「そうか。ベルのことは諦めきれない。なんかいい方法はないか?」


「あたしがウラヌスと戦います!その間にあの娘を地球に戻すしかありません。ただ、、、本当の目的を知った今あの娘が言うことを聞くか分かりませんが、、、。」


「そう言えば、ネプチューンは何故俺に協力してくれたんだ?サターンを起こすのはダメなんだろう?」


「それは、、、。」


ネプチューンが言葉を濁す。


「秋時様は知らなくてもいいことです。」


「まー俺はありがたいけどね。言いたくないなら深くは聞かねーよ。」


秋時様はそれ以上聞かない。


(ウラヌス、、、あなたの心はプルート様に向いている。ただそれだけのこと。)


ウラヌスは熱心すぎたのだ。


ウラヌスとネプチューン、両想いなのは本人たちは知らない。


悲しい戦いが始まる。


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