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愛する者同士の悲しい戦い
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「ジュピター!奈津を頼む!」
ウラヌスが初めてあたしの名を呼んだ。
「はっ!ネプチューン様が来ます!お任せを。」
その瞬間、秋時とネプチューンが現れた。
「ネプチューン、、、。どうしてこんなまねを?」
「ウラヌス、あなたには分からないでしょうね?」
ネプチューンの瞳は悲しい色を残す。
「秋時、、、。」
秋時と目が合ってあたしは思わず呟いていた。
「そのオレンジ色の髪に同じ色をした瞳の女はジュピターというのか?」
秋時の問いにあたしはやっぱり騙されていたんだと思い知る。
「奈津様は渡しません!」
ジュピターはあたしの前に立ち秋時を睨む。
「ネプチューン、ウラヌスは任せた!俺の正体は知っているはずだ。時魔法、、、!タイムストップ!」
ウラヌスとネプチューンは睨み合い間合いを取る。
「奈津、、、!来い!」
ジュピターは秋時の魔法で止まっている。
「ジュピター!!ちょっとあなどっていたかな?ネプチューン、今ならまだ戻れる。プルート様には俺から伝える。考え直すんだ!」
「ウラヌス、、、いつもプルート様ばかり。あたしは、あたしは、、、」
ネプチューンがウラヌスに攻撃を加えようとした。
「奈津!来い!」
ジュピターは止まったまま。
あたしは後ずさり、秋時を見つめる。
「奈津!!」
秋時の声が辺りに響き渡った。
*
「そんなに妹さんが大事、、、?秋時はあたしに嘘ばかりついてて、あたしのことなんて全然好きじゃないじゃない!!全部聞いたんだから!!」
悔しくて悲しくて涙が溢れた。
「奈津、、、。悪いのは分かっている。でも美鈴がいないと俺、、、。」
秋時はうつむく。
「秋時はあたしがどうなってもいいんだ!!美鈴さんにそっくりでもサターンは美鈴さんじゃない!秋時ひどすぎるよ!」
「頭じゃわかっているんだ。でも、、、ごめん、奈津。」
ジュピターは秋時の時魔法で止まっている。
ウラヌスとネプチューンは交戦中。
「来てもらう!!タイムマジック!!」
あたしは秋時が発する閃光に包まれた。
「奈津!!」
ウラヌスの声が遠くで聞こえたような気がした。
*
「奈津?」
あれ、、、?
「秋時、、、?あたし、、、あれ?」
「未来の自分探し行くぞ!」
「う、うん。」
なんだろう?
大事なこと忘れている気がする。
秋時の時間魔法で過去に戻っていることにあたしは気がついていない。
「おい!奈津。見つけたぞ。」
あ、、、。
最後の1人のあたし。
こわばった顔をして消えた。
その後すぐあたしは光の中に包まれて、、、。
実際の年齢に戻ってしまった。
「あ、、、!!秋時これはその、、、」
あたしはとっさに言い訳をする。
「奈津。来て欲しいところがある。」
秋時は驚いた顔ひとつみせなかった。
ウラヌスが初めてあたしの名を呼んだ。
「はっ!ネプチューン様が来ます!お任せを。」
その瞬間、秋時とネプチューンが現れた。
「ネプチューン、、、。どうしてこんなまねを?」
「ウラヌス、あなたには分からないでしょうね?」
ネプチューンの瞳は悲しい色を残す。
「秋時、、、。」
秋時と目が合ってあたしは思わず呟いていた。
「そのオレンジ色の髪に同じ色をした瞳の女はジュピターというのか?」
秋時の問いにあたしはやっぱり騙されていたんだと思い知る。
「奈津様は渡しません!」
ジュピターはあたしの前に立ち秋時を睨む。
「ネプチューン、ウラヌスは任せた!俺の正体は知っているはずだ。時魔法、、、!タイムストップ!」
ウラヌスとネプチューンは睨み合い間合いを取る。
「奈津、、、!来い!」
ジュピターは秋時の魔法で止まっている。
「ジュピター!!ちょっとあなどっていたかな?ネプチューン、今ならまだ戻れる。プルート様には俺から伝える。考え直すんだ!」
「ウラヌス、、、いつもプルート様ばかり。あたしは、あたしは、、、」
ネプチューンがウラヌスに攻撃を加えようとした。
「奈津!来い!」
ジュピターは止まったまま。
あたしは後ずさり、秋時を見つめる。
「奈津!!」
秋時の声が辺りに響き渡った。
*
「そんなに妹さんが大事、、、?秋時はあたしに嘘ばかりついてて、あたしのことなんて全然好きじゃないじゃない!!全部聞いたんだから!!」
悔しくて悲しくて涙が溢れた。
「奈津、、、。悪いのは分かっている。でも美鈴がいないと俺、、、。」
秋時はうつむく。
「秋時はあたしがどうなってもいいんだ!!美鈴さんにそっくりでもサターンは美鈴さんじゃない!秋時ひどすぎるよ!」
「頭じゃわかっているんだ。でも、、、ごめん、奈津。」
ジュピターは秋時の時魔法で止まっている。
ウラヌスとネプチューンは交戦中。
「来てもらう!!タイムマジック!!」
あたしは秋時が発する閃光に包まれた。
「奈津!!」
ウラヌスの声が遠くで聞こえたような気がした。
*
「奈津?」
あれ、、、?
「秋時、、、?あたし、、、あれ?」
「未来の自分探し行くぞ!」
「う、うん。」
なんだろう?
大事なこと忘れている気がする。
秋時の時間魔法で過去に戻っていることにあたしは気がついていない。
「おい!奈津。見つけたぞ。」
あ、、、。
最後の1人のあたし。
こわばった顔をして消えた。
その後すぐあたしは光の中に包まれて、、、。
実際の年齢に戻ってしまった。
「あ、、、!!秋時これはその、、、」
あたしはとっさに言い訳をする。
「奈津。来て欲しいところがある。」
秋時は驚いた顔ひとつみせなかった。
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