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サターンの目覚め
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「ちょっ、、、待って!服がだぼだぼで、着替えが、、、。」
「着替える必要はない。急いでいるんだ。奈津、、、やっと願いが叶う。奈津の力を借りてな。」
「、、、???え?どういう、、、?」
あたしは訳が分からない。
「奈津。お前といる時間は楽しかった。でも、、、それも終わりだ。」
「え?訳が分からないよ。元の世界に戻ってあたしを探してくれるんでしょ?約束したじゃない。」
「行く場所は元の世界ではない。少し眠ってもらう。悪いな。」
秋時の顔を見ていたら急に目の前が真っ暗になった。
*
「くそっ!!ネプチューン何故逆らう?俺たちは太陽系を守る義務がある!!サターンを目覚めさせることがどんなことになるのか分からないのか?」
ウラヌスとネプチューンは交戦中だった。
ジュピターは秋時が天王星から離れたことにより時魔法が解けた。
「ウラヌス様!!すみません!」
「いいからマーキュリー、ビーナス、マーズを呼べ!!」
「はっ!!」
まもなくしてネプチューンは捕らえられた。
「ネプチューン、、、。プルート様に知らせなければならない。太陽系の危機だからな。」
ネプチューンは唇を噛み締める。
「大事なプルート様ですものね?勝手にすればいいわ。」
ネプチューンは必死で涙を堪えていた。
*
「ネプチューン、、、黙っていては分かりませんよ?」
太陽系の銀河の戦士が揃う中、ネプチューンは黙ったままだ。
プルートの言葉は何よりネプチューンにとっては憎らしいものに聞こえてしまう。
「まぁ、今はサターンの目覚めを阻止しなければなりません。秋時たちはもうサターンの元へ向かっています。ネプチューンの処罰は後で決めます。ウラヌス!ネプチューンを牢屋へ連れて行って下さい。」
「はっ!」
「ジュピター、マーキュリー、マーズ、ビーナス!サターンの元へ向かいましょう!」
「はっ!」
*
「ウラヌス、、、あなたは行かないの?」
悲しげな瞳でネプチューンがやっと口を開いた。
「まぁな。」
ウラヌスは言わば見張り。
プルート様からの言いつけである。
が、それは口にしなかった。
「秋時様は大事な方をなくされた。悪いことだとは分かっていたわ。でも、、、辛い気持ちが分かったから協力した。」
(辛い気持ち、、、?)
「ウラヌスには分からないわね。きっと。」
ウラヌスはネプチューンが誰かに恋をしているのだと察した。
(一体誰だ?愛するネプチューンが想いを寄せる相手は。そしてこんなにも悲しませている。)
ネプチューンを追い詰めたのが自分だとはウラヌスは思いもよらなかったのだった。
*
「奈津?奈津?」
呼ばれてあたしは目を覚ました。
(暗い、、、?)
「ここは、、、?」
目の前に大きな剣を持つ秋時がいた。
「奈津、、、お前の愛の力をもらうよ?そうすればお前は俺のことを忘れて地球に戻れる。」
「えっ?何それ!嫌だよ!秋時!ここはどこ?あなたは一体何者なの?」
秋時は悲しげな顔をしてて。
「こうするしかないんだ。美鈴をよみがえらせるためなんだ!ごめん。」
秋時はそう言って剣を私に刺そうとする。
「あたしを殺すの?美鈴さんに何があったの?あたしは、、、あたしは秋時の何だったの?」
「美鈴は死んだんだ。でも奈津の力でよみがえる。奈津、、、ごめん!」
(死んだ?美鈴さんが?)
あたしは訳が分からなかった。
そして。
秋時は持っている剣であたしを刺そうとする。
あたしは、、、拘束されてて動けない。
その時。
「そうはさせませんよ?」
辺りが明るく光りプルートと何人かが現れた。
*
「プルートか、、、もう遅い。」
秋時はあたしの体に剣を刺した。
すっとあたしの胸に入っていく剣。
血も出なきゃ痛くもない。
まるで吸い込まれるように入って。
でも力がどんどん抜けていく。
「その剣は、、、!!聖剣エリシオン!?」
マーキュリーが叫んだ。
「何故?どこでそれを?」
マーズも言う。
「俺の計画は完璧だ。見ろ。美鈴が目を覚ます。」
秋時は愛しそうに横で寝ているサターンに目を移す。
「いけない!」
ビーナスが秋時に飛びかかった。
あたしは意識が遠くなっていく。
「秋時、、、好き、、、。」
そこであたしの意識はなくなった。
「着替える必要はない。急いでいるんだ。奈津、、、やっと願いが叶う。奈津の力を借りてな。」
「、、、???え?どういう、、、?」
あたしは訳が分からない。
「奈津。お前といる時間は楽しかった。でも、、、それも終わりだ。」
「え?訳が分からないよ。元の世界に戻ってあたしを探してくれるんでしょ?約束したじゃない。」
「行く場所は元の世界ではない。少し眠ってもらう。悪いな。」
秋時の顔を見ていたら急に目の前が真っ暗になった。
*
「くそっ!!ネプチューン何故逆らう?俺たちは太陽系を守る義務がある!!サターンを目覚めさせることがどんなことになるのか分からないのか?」
ウラヌスとネプチューンは交戦中だった。
ジュピターは秋時が天王星から離れたことにより時魔法が解けた。
「ウラヌス様!!すみません!」
「いいからマーキュリー、ビーナス、マーズを呼べ!!」
「はっ!!」
まもなくしてネプチューンは捕らえられた。
「ネプチューン、、、。プルート様に知らせなければならない。太陽系の危機だからな。」
ネプチューンは唇を噛み締める。
「大事なプルート様ですものね?勝手にすればいいわ。」
ネプチューンは必死で涙を堪えていた。
*
「ネプチューン、、、黙っていては分かりませんよ?」
太陽系の銀河の戦士が揃う中、ネプチューンは黙ったままだ。
プルートの言葉は何よりネプチューンにとっては憎らしいものに聞こえてしまう。
「まぁ、今はサターンの目覚めを阻止しなければなりません。秋時たちはもうサターンの元へ向かっています。ネプチューンの処罰は後で決めます。ウラヌス!ネプチューンを牢屋へ連れて行って下さい。」
「はっ!」
「ジュピター、マーキュリー、マーズ、ビーナス!サターンの元へ向かいましょう!」
「はっ!」
*
「ウラヌス、、、あなたは行かないの?」
悲しげな瞳でネプチューンがやっと口を開いた。
「まぁな。」
ウラヌスは言わば見張り。
プルート様からの言いつけである。
が、それは口にしなかった。
「秋時様は大事な方をなくされた。悪いことだとは分かっていたわ。でも、、、辛い気持ちが分かったから協力した。」
(辛い気持ち、、、?)
「ウラヌスには分からないわね。きっと。」
ウラヌスはネプチューンが誰かに恋をしているのだと察した。
(一体誰だ?愛するネプチューンが想いを寄せる相手は。そしてこんなにも悲しませている。)
ネプチューンを追い詰めたのが自分だとはウラヌスは思いもよらなかったのだった。
*
「奈津?奈津?」
呼ばれてあたしは目を覚ました。
(暗い、、、?)
「ここは、、、?」
目の前に大きな剣を持つ秋時がいた。
「奈津、、、お前の愛の力をもらうよ?そうすればお前は俺のことを忘れて地球に戻れる。」
「えっ?何それ!嫌だよ!秋時!ここはどこ?あなたは一体何者なの?」
秋時は悲しげな顔をしてて。
「こうするしかないんだ。美鈴をよみがえらせるためなんだ!ごめん。」
秋時はそう言って剣を私に刺そうとする。
「あたしを殺すの?美鈴さんに何があったの?あたしは、、、あたしは秋時の何だったの?」
「美鈴は死んだんだ。でも奈津の力でよみがえる。奈津、、、ごめん!」
(死んだ?美鈴さんが?)
あたしは訳が分からなかった。
そして。
秋時は持っている剣であたしを刺そうとする。
あたしは、、、拘束されてて動けない。
その時。
「そうはさせませんよ?」
辺りが明るく光りプルートと何人かが現れた。
*
「プルートか、、、もう遅い。」
秋時はあたしの体に剣を刺した。
すっとあたしの胸に入っていく剣。
血も出なきゃ痛くもない。
まるで吸い込まれるように入って。
でも力がどんどん抜けていく。
「その剣は、、、!!聖剣エリシオン!?」
マーキュリーが叫んだ。
「何故?どこでそれを?」
マーズも言う。
「俺の計画は完璧だ。見ろ。美鈴が目を覚ます。」
秋時は愛しそうに横で寝ているサターンに目を移す。
「いけない!」
ビーナスが秋時に飛びかかった。
あたしは意識が遠くなっていく。
「秋時、、、好き、、、。」
そこであたしの意識はなくなった。
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