21 / 43
ムーンとあたしの秘密
しおりを挟む
「でも他の太陽系銀河戦士たちは気づいてないようだけど、、、?」
あたしを抱きしめながらムーンは言った。
「また地球を破壊されては困りますからね。2人の秘密です!顔を変えて転生したいと言ったのも俺だから。」
カノン、、、。
(でも魔法で同い年に見えてるだけで5歳児なのよね。)
それに。
秋時のことを忘れたわけじゃない。
嬉しい反面、あたしは複雑だった。
秋時への想いは募るばかり。
あたしはやっぱり秋時が好き。
カノンが大事なのは変わらないけど。
恋愛関係の対象外だ。
「アース様?」
「えっ?」
「ご飯にしましょう。今日はシチュー味のレンスの実です!」
屈託なく笑うムーンにあたしは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
*
レンスの実を食べながらムーンは上機嫌。
「またアース様に魔法を教えることができる。」
「そう、、、?」
なんだか悪いことをしている気分だ。
「美味しくないですか?シチュー味?」
「えっ?あー。えっと美味しいわよ?」
嘘だ。
味なんて全然。
「この味は俺が改良を重ねてできた味なんだ。俺のことを思い出したら食べてもらおうって思ってた。」
ますます悪い気がする。
「そ、そう?ありがとう。」
「アース様?気を使ってないか?」
ムーンは苦笑いで言った。
「えっ?そんなこと、、、」
「だってアース様レンスの実にまだ魔法の粉かけてない。それ、メロン味だよ?メロンダメなんでしょ?」
え。
あたしはアレルギーを起こしその日も魔法の練習ができなかった。
*
「アレルギーに効く魔法は、、、と。」
魔法書片手にムーンが難しい顔をしている。
「病院ってないの?」
あたしはアレルギーで苦しみながら言う。
「神にはそんなもんありません。心配しないで待っててください。」
プルートたちはカノンは魔法にたけていたと言っていたが、魔法書片手にたどたどしく魔方陣を描いているムーンの姿を見るとなんだか不安になる。
「ムーンってカノンの生まれ変わりなんでしょ?なんでそんなに魔法が下手なの?」
「俺も覚醒して間もないからね。」
「5年も経ってるじゃない。」
「魔法は難しいんだよ。あー間違えた!アース様、今は話しかけないでくださいよー。また最初からやり直しだ。」
なんだか頼りないなー。
5年経ってこれじゃ、あたしが魔法使えるようになるのって何年かかるのかしら。
あたしはアレルギーで苦しみながらため息をつくのだった。
あたしを抱きしめながらムーンは言った。
「また地球を破壊されては困りますからね。2人の秘密です!顔を変えて転生したいと言ったのも俺だから。」
カノン、、、。
(でも魔法で同い年に見えてるだけで5歳児なのよね。)
それに。
秋時のことを忘れたわけじゃない。
嬉しい反面、あたしは複雑だった。
秋時への想いは募るばかり。
あたしはやっぱり秋時が好き。
カノンが大事なのは変わらないけど。
恋愛関係の対象外だ。
「アース様?」
「えっ?」
「ご飯にしましょう。今日はシチュー味のレンスの実です!」
屈託なく笑うムーンにあたしは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
*
レンスの実を食べながらムーンは上機嫌。
「またアース様に魔法を教えることができる。」
「そう、、、?」
なんだか悪いことをしている気分だ。
「美味しくないですか?シチュー味?」
「えっ?あー。えっと美味しいわよ?」
嘘だ。
味なんて全然。
「この味は俺が改良を重ねてできた味なんだ。俺のことを思い出したら食べてもらおうって思ってた。」
ますます悪い気がする。
「そ、そう?ありがとう。」
「アース様?気を使ってないか?」
ムーンは苦笑いで言った。
「えっ?そんなこと、、、」
「だってアース様レンスの実にまだ魔法の粉かけてない。それ、メロン味だよ?メロンダメなんでしょ?」
え。
あたしはアレルギーを起こしその日も魔法の練習ができなかった。
*
「アレルギーに効く魔法は、、、と。」
魔法書片手にムーンが難しい顔をしている。
「病院ってないの?」
あたしはアレルギーで苦しみながら言う。
「神にはそんなもんありません。心配しないで待っててください。」
プルートたちはカノンは魔法にたけていたと言っていたが、魔法書片手にたどたどしく魔方陣を描いているムーンの姿を見るとなんだか不安になる。
「ムーンってカノンの生まれ変わりなんでしょ?なんでそんなに魔法が下手なの?」
「俺も覚醒して間もないからね。」
「5年も経ってるじゃない。」
「魔法は難しいんだよ。あー間違えた!アース様、今は話しかけないでくださいよー。また最初からやり直しだ。」
なんだか頼りないなー。
5年経ってこれじゃ、あたしが魔法使えるようになるのって何年かかるのかしら。
あたしはアレルギーで苦しみながらため息をつくのだった。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる