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当たりすぎる夢
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「いやぁぁぁ!!
優馬!
やだよ。
優馬ぁ!」
あたしは泣き叫んだ。
「兄貴、、、。」
「兵士達はみんな殺られてしまいましたねぇ。
さぁて。
誰に殺させましょうかねぇ。」
みんなは固まる。
「念だかなんだか知らねーけど、2度も俺の家族殺しやがって。
許さねー!」
勇気の瞳には憎しみが溢れていた。
「やだなぁ。
殺したのはあなたじゃないですか。」
「お前はぁ!!」
勇気が立ち上がる。
「人殺しの目ですねぇ。
私の兵士達にも家族はいるんですよ?
正義の味方のつもりですか?
母を殺し王を殺し、何が正義ですか。
あなたはただの人殺しでしかない。」
あたしは泣きながら言う。
「そこまで追い詰め、殺させたのが悪いのよ!」
「王妃、夢見に従っていれば死ななかったのでしょう?
殺したのは勇気さんです。
さぁて、次は誰かな?」
千里はうすら笑いをしている。
「悪いけど念はもう使えない。
お前はここで死ぬ運命だ。」
勇気は絞り出すように言った。
「負け惜しみを、、、。
ターゲットは、、、え、、、?
ぐぁ!
何故、、、?」
勇気は千里を切った。
「時間稼ぎするつもりだったんだろうがそうはいかない。
お前の行き場は地獄だ。」
「うっ、、、。
私の力、何故知ってる?
念は解けてから10分経たないと使えないと何故、、、?」
そのまま千里は倒れた。
勇気は泣いていた。
*
150人くらいいた兵士達はみんな死んだ。
あたしは優馬の側にいて、勇気はただ立ちつくしていた。
雨が降ってきた。
まるで優馬の死を嘆いているようだった。
雨足は強くなる。
だけどみんなもあたしも勇気にかける言葉が見つからなかった。
夢見が当たってあたしは泣き、優馬はもう動かない。
みんなもあたしもその場から動けない。
ただ勇気の過去に千里が関わっていて、勇気が母親を殺した、その事もきっと聞けない。
勇気はただ立ちつくし、空から降ってくる雨にうたれている。
愛美さんが勇気の側に行ったのが最初だった。
勇気はただ一言、うんと言った。
優馬を運ぶことを提案したらしい。
雨はやむ気配がないから。
優馬の死は勇気にとってどれだけ辛いか。
あたしは泣くだけで何も出来ない自分がただただ情けなかった。
みんなで優馬を運びともらった。
優馬のあまりにも短い生涯だった。
当たりすぎる夢見。
どうかもう悪い事が起こりませんように。
雨は3日間降り続き、あたしは勇気がお墓に手を合わせているのを影から見ることしかできなかった。
そのお墓の隣にもお墓があり、それは勇気の母のものだと思った。
勇気がお墓から離れた後あたしはそのお墓の前に立った。
蓮華と書かれている。
母の名前だろう。
ただ優馬の最後の言葉。
血はつながってない。
勇気にとってそれがどんな風にとらえられているかを思うと、涙が出た。
優しい優馬。
どうか安らかに。
*
勇気のお母さんは女剣士だったらしい。
勇気に聞けなかったあたしは智也に聞いた。
この村の人々が強いのもそのせいらしい。
勇気が母親を殺したのは13歳の時だった。
父王が勇気のお母さんを怖れ、多分千里に命じ念をかけたのではないかということだ。
智也も幼く、現場を見た訳ではないらしいから詳しくは分からないということだ。
そうして何日か経って一通の手紙が届いた。
あたし宛だった。
差し出し人不明。
何だろう。
勇気はほとんど家に帰って来ない。
あたしは手紙の封を切る。
優馬からだった。
手紙の内容はとても驚くものだった。
優馬!
やだよ。
優馬ぁ!」
あたしは泣き叫んだ。
「兄貴、、、。」
「兵士達はみんな殺られてしまいましたねぇ。
さぁて。
誰に殺させましょうかねぇ。」
みんなは固まる。
「念だかなんだか知らねーけど、2度も俺の家族殺しやがって。
許さねー!」
勇気の瞳には憎しみが溢れていた。
「やだなぁ。
殺したのはあなたじゃないですか。」
「お前はぁ!!」
勇気が立ち上がる。
「人殺しの目ですねぇ。
私の兵士達にも家族はいるんですよ?
正義の味方のつもりですか?
母を殺し王を殺し、何が正義ですか。
あなたはただの人殺しでしかない。」
あたしは泣きながら言う。
「そこまで追い詰め、殺させたのが悪いのよ!」
「王妃、夢見に従っていれば死ななかったのでしょう?
殺したのは勇気さんです。
さぁて、次は誰かな?」
千里はうすら笑いをしている。
「悪いけど念はもう使えない。
お前はここで死ぬ運命だ。」
勇気は絞り出すように言った。
「負け惜しみを、、、。
ターゲットは、、、え、、、?
ぐぁ!
何故、、、?」
勇気は千里を切った。
「時間稼ぎするつもりだったんだろうがそうはいかない。
お前の行き場は地獄だ。」
「うっ、、、。
私の力、何故知ってる?
念は解けてから10分経たないと使えないと何故、、、?」
そのまま千里は倒れた。
勇気は泣いていた。
*
150人くらいいた兵士達はみんな死んだ。
あたしは優馬の側にいて、勇気はただ立ちつくしていた。
雨が降ってきた。
まるで優馬の死を嘆いているようだった。
雨足は強くなる。
だけどみんなもあたしも勇気にかける言葉が見つからなかった。
夢見が当たってあたしは泣き、優馬はもう動かない。
みんなもあたしもその場から動けない。
ただ勇気の過去に千里が関わっていて、勇気が母親を殺した、その事もきっと聞けない。
勇気はただ立ちつくし、空から降ってくる雨にうたれている。
愛美さんが勇気の側に行ったのが最初だった。
勇気はただ一言、うんと言った。
優馬を運ぶことを提案したらしい。
雨はやむ気配がないから。
優馬の死は勇気にとってどれだけ辛いか。
あたしは泣くだけで何も出来ない自分がただただ情けなかった。
みんなで優馬を運びともらった。
優馬のあまりにも短い生涯だった。
当たりすぎる夢見。
どうかもう悪い事が起こりませんように。
雨は3日間降り続き、あたしは勇気がお墓に手を合わせているのを影から見ることしかできなかった。
そのお墓の隣にもお墓があり、それは勇気の母のものだと思った。
勇気がお墓から離れた後あたしはそのお墓の前に立った。
蓮華と書かれている。
母の名前だろう。
ただ優馬の最後の言葉。
血はつながってない。
勇気にとってそれがどんな風にとらえられているかを思うと、涙が出た。
優しい優馬。
どうか安らかに。
*
勇気のお母さんは女剣士だったらしい。
勇気に聞けなかったあたしは智也に聞いた。
この村の人々が強いのもそのせいらしい。
勇気が母親を殺したのは13歳の時だった。
父王が勇気のお母さんを怖れ、多分千里に命じ念をかけたのではないかということだ。
智也も幼く、現場を見た訳ではないらしいから詳しくは分からないということだ。
そうして何日か経って一通の手紙が届いた。
あたし宛だった。
差し出し人不明。
何だろう。
勇気はほとんど家に帰って来ない。
あたしは手紙の封を切る。
優馬からだった。
手紙の内容はとても驚くものだった。
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