蓮華の花言葉

kinmokusei

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可憐の印象

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「あー!!
頭くる!!」

いつみに向かって愛美は怒鳴る。

「なんなの?
あの女。
勇気の何を知ってるって言うのよ!」

「あたしもムカついてる。
優馬なんかいつも可憐を優先してた。
夢見だかなんだか知らないけどちょっといい気になってるよね?」

いつみも可憐に対しあまりいい印象を持ってないようだ。

「まー男なんて他にもいるし。

智也が言ってたけど愛を知ったら死ぬらしいよー。
笑える。
いいきみよね。」

いつみ言うねー。

優馬と勇気を取られたせいか2人はやけ酒。

人間とはそんなもの。

結局はそんなものなのだ。

夢見は何でもお見通し。

怒る気にもなれない。

あたしは夢を見ながらそう言う人間の汚い部分も見てきた。

だから今さら驚くこともない。

人の前では猫かぶって心配とか言いながら結局は自分が一番なのだ。

あたしは目覚めてため息をついた。





「可憐!」

「何?」

「最近変だぞ?」

勇気は困り顔。

あたしは勇気を避けている。
気にしないつもりでいても愛美さんといつみさんのあの言葉が耳から離れない。

いいきみ。

もちろん直接聞いた訳ではないのだけど。

「可憐?
どうした?」

「何でもない。」

勇気が知ったらどう思うだろう。
勇気のお母さんを人質に取って今もまだ解放されてない。
それを提案したのがあたしだと知ったら。

いいきみ。

そう思うだろうか?

考えれば考えるほど悲しく怖くなる。

優馬だって愛を知らずに死んでしまった。

勇気。
ごめんじゃすまない。

あたしはどうしたらいいの?

考えても答えは出ない。





ラバース王国。

勇気はその国の王子。

ルテイン王国。

あたしはその国の王女。

父と母が亡くなった事により王妃だ。

不思議とラバース王国の事は夢を見ない。

あたしは勇気に優馬の手紙の事をどう伝えていいか分からないでいた。

優馬が死んでしまった事により村はバラバラだ。

指揮が落ちている。

あたしの印象もだいぶ悪い。

あたしはいない方がいいのかもしれない。

優馬が死んでしまった事もあたしの責任だ。

勇気はから元気で見ていられないし。

こんな時こそ優馬がいてくれたらと思う。

勇気。

あたしはこんな時どうしたらいいの?

勇気。

あたしはどうしたら。

頼みの夢見も見ない今、あたしはどうしたらいいか分からないでいた。



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