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アスカ王子との出会い
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人間は恐ろしいものだと聞いて育ち、人間を避けるようにして生きるユニコーン達がいた。
ミリスはユニコーン。
馬の形をし、角と羽のある妖艶な動物。
ある時ミリスは人間界へ行き、人間の罠にかかって動けなくなってしまった。
ミリスは恐ろしかった。
人間に捕まりこの先どうしたらいいのか。
そんな時だった。
1人の人間に見つかってしまった。
もう終わりだと思った。
「グルルルッ、、、!!」
ミリスは精一杯威嚇をする。
足が罠にくいこむ。
痛さと恐ろしさで一杯だった。
*
「これは、、、?」
1人の青年だった。
一目でどこかの王子様だと分かった。
王冠をかぶり白タイツにカボチャパンツ。
青年はあたしを見て驚いた顔だ。
無理もない。
ユニコーンなんて珍しいに決まっている。
あたしはなんとか逃げようと翼を広げた。
すると、、、。
「待て待て。足がちぎれてしまうよ。それにしても珍しい生き物が捕まったものだ。少し待ってろ。」
口調は優しいが、人間だ。
「グルルルッ、、、!!」
あたしはまた威嚇をする。
青年はその場を離れた。
もうダメだ。
他の人間を呼んでくるんだ。
あたしは恐怖で一杯だった。
しかし。
「たぬき取りのためにかけた罠だったのだが、、、。」
青年は1人で戻ってきた。
たぬき?
あたしを食べるつもり?
「グルルルッ、、、!!」
あたしは暴れた。
「おとなしくして。別に俺は何もしないから。」
そう言って青年は笑った。
「人参食べるかな?」
罠を外し、人参と言う物をあたしの口に押し込んだ。
な、なにこれ?
美味しい!!
「俺はアスカ。痛かっただろう?もう大丈夫!」
そう言って足の手当てまでしてくれた。
「もう捕まったりしないようにな!」
そう言ってあたしにキスをして去って行った。
アスカ王子、、、。
これがアスカとあたしの運命の出会いだった。
*
アスカ王子、、、。
どうしたんだろう。
あたしは優しいキスに顔が熱い。
「ミリス!!婚約が近いのに何故人間界なんて行ったんだ!!我らなんの貢ぎ物もできないくらいの貧しいユニコーンの所へ王族のユニコーンから求婚の申し出があったんだぞ!
少しは喜んだらどうだ?」
それが嫌だったから逃げたのよ、、、。
あたしは心の中で思う。
「しかも人間に見つかるなんて、、、。恐ろしい!」
ユニコーンの世界でも政略結婚なんてものもある。
あたしはただのユニコーン。
血筋が言い訳でもない。
なのになんであたし?
「お父さん、、、。あたしは好きな人と一緒になりたいよ。婚約なんて、、、嫌、、、。」
ふとアスカ王子の顔が浮かんだ。
「ミリス、、、。光栄なことなのよ?分かってちょうだい、、、。」
お母さんまで、、、。
「考えさせて、、、。」
そう言うしかなかった。
ミリスはユニコーン。
馬の形をし、角と羽のある妖艶な動物。
ある時ミリスは人間界へ行き、人間の罠にかかって動けなくなってしまった。
ミリスは恐ろしかった。
人間に捕まりこの先どうしたらいいのか。
そんな時だった。
1人の人間に見つかってしまった。
もう終わりだと思った。
「グルルルッ、、、!!」
ミリスは精一杯威嚇をする。
足が罠にくいこむ。
痛さと恐ろしさで一杯だった。
*
「これは、、、?」
1人の青年だった。
一目でどこかの王子様だと分かった。
王冠をかぶり白タイツにカボチャパンツ。
青年はあたしを見て驚いた顔だ。
無理もない。
ユニコーンなんて珍しいに決まっている。
あたしはなんとか逃げようと翼を広げた。
すると、、、。
「待て待て。足がちぎれてしまうよ。それにしても珍しい生き物が捕まったものだ。少し待ってろ。」
口調は優しいが、人間だ。
「グルルルッ、、、!!」
あたしはまた威嚇をする。
青年はその場を離れた。
もうダメだ。
他の人間を呼んでくるんだ。
あたしは恐怖で一杯だった。
しかし。
「たぬき取りのためにかけた罠だったのだが、、、。」
青年は1人で戻ってきた。
たぬき?
あたしを食べるつもり?
「グルルルッ、、、!!」
あたしは暴れた。
「おとなしくして。別に俺は何もしないから。」
そう言って青年は笑った。
「人参食べるかな?」
罠を外し、人参と言う物をあたしの口に押し込んだ。
な、なにこれ?
美味しい!!
「俺はアスカ。痛かっただろう?もう大丈夫!」
そう言って足の手当てまでしてくれた。
「もう捕まったりしないようにな!」
そう言ってあたしにキスをして去って行った。
アスカ王子、、、。
これがアスカとあたしの運命の出会いだった。
*
アスカ王子、、、。
どうしたんだろう。
あたしは優しいキスに顔が熱い。
「ミリス!!婚約が近いのに何故人間界なんて行ったんだ!!我らなんの貢ぎ物もできないくらいの貧しいユニコーンの所へ王族のユニコーンから求婚の申し出があったんだぞ!
少しは喜んだらどうだ?」
それが嫌だったから逃げたのよ、、、。
あたしは心の中で思う。
「しかも人間に見つかるなんて、、、。恐ろしい!」
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お母さんまで、、、。
「考えさせて、、、。」
そう言うしかなかった。
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