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人間になる方法
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絶対に嫌。
まだ15なのに。
あたしは逃げる事を思いついた。
岩場の洞窟に魔女が住んでいる。
人間は怖いけどアスカ王子に会いたい。
あたしは家をこっそり抜け出し魔女の元へ行った。
「おやおや。わしに何か用かい?」
魔女はあたしを見て言った。
「人間にして欲しいのです。」
「おやおや、人間に?ユニコーンが人間になれるわけないだろう?」
少しの間沈黙が流れた。
「まぁないこともないが、、、。」
「ほ、本当ですか?」
「ユニコーンの羽を3枚ばかり貰えればな。」
羽、、、?
「ただし、本当に人間になれる訳ではないよ?影を人間にするんだよ。」
「影、、、?」
「やるかい?」
あたしは強くうなづいた。
*
「さぁ、羽をおくれ。」
あたしはバサバサ羽をはためかせ、3枚の羽を渡す。
ユニコーンの羽は貴重だ。
何故なら命そのものだから。
羽を渡せば寿命が縮む。
飛ぶだけなら羽は落ちない。
念を込めて落とす。
「あまりいい血筋ではないようだねぇ。まーこれでもいいか。」
命をかけてアスカ王子に逢いに行く。
アスカ王子の優しいキスがあたしを人間界に駆り立てる。
「影を見せてごらん?」
あたしは言われた通り影を見せる。
「この種を振りかけると、、、」
え、、、?
影がみるみるうちに人間の形になり、ユニコーンだったあたしは人間になった。
「羽3枚で種3つと交換だ。ひとつは使ってしまったから、あとふたつあげよう。戻りたいと思ったら影に振りかければいい。」
「あの、、、?人間界に行くにはユニコーンじゃないと行けないのでは、、、?」
「そうだったねぇ。種を使うんだね。」
「え。じゃ、意味なくひとつ無駄にしたってこと?そんな、、、。」
「この世に無駄なものなんてないさね。とりあえずやり方教えないといけないからねぇ。」
あたしは少し不安になった。
*
種はあと二つ。
ユニコーンに戻る為に一つ使う。
人間になる為に一つ使う。
つまりあたしは人間界に行ったらこっちには戻ることができない。
アスカ王子、、、。
頼りはアスカ王子だけ。
あたしは種を使いユニコーンの姿に戻る。
「さよなら、、、。お父さん、お母さん。」
不安だけど、人間は怖いけど、、、。
あたしは人間界に向かい翼を広げた。
「よし!早く種を使い人間になろう。」
人間界に着き、自分の影に種をまく。
「この辺りだったな。」
アスカ王子と出会った場所に着き丸太に座る。
よくよく考えてみたけど、この後どうすればいいの?
アスカ王子が来なかったらあたしはどうなるの?
もう種もない。
そんなこんな3時間くらい経過してしまった。
アスカ王子も来る気配はない。
「お腹空いた。音なり草食べてくれば良かった。」
音なり草とはユニコーンが食べる草だ。
この先どうしよう。
まだ15なのに。
あたしは逃げる事を思いついた。
岩場の洞窟に魔女が住んでいる。
人間は怖いけどアスカ王子に会いたい。
あたしは家をこっそり抜け出し魔女の元へ行った。
「おやおや。わしに何か用かい?」
魔女はあたしを見て言った。
「人間にして欲しいのです。」
「おやおや、人間に?ユニコーンが人間になれるわけないだろう?」
少しの間沈黙が流れた。
「まぁないこともないが、、、。」
「ほ、本当ですか?」
「ユニコーンの羽を3枚ばかり貰えればな。」
羽、、、?
「ただし、本当に人間になれる訳ではないよ?影を人間にするんだよ。」
「影、、、?」
「やるかい?」
あたしは強くうなづいた。
*
「さぁ、羽をおくれ。」
あたしはバサバサ羽をはためかせ、3枚の羽を渡す。
ユニコーンの羽は貴重だ。
何故なら命そのものだから。
羽を渡せば寿命が縮む。
飛ぶだけなら羽は落ちない。
念を込めて落とす。
「あまりいい血筋ではないようだねぇ。まーこれでもいいか。」
命をかけてアスカ王子に逢いに行く。
アスカ王子の優しいキスがあたしを人間界に駆り立てる。
「影を見せてごらん?」
あたしは言われた通り影を見せる。
「この種を振りかけると、、、」
え、、、?
影がみるみるうちに人間の形になり、ユニコーンだったあたしは人間になった。
「羽3枚で種3つと交換だ。ひとつは使ってしまったから、あとふたつあげよう。戻りたいと思ったら影に振りかければいい。」
「あの、、、?人間界に行くにはユニコーンじゃないと行けないのでは、、、?」
「そうだったねぇ。種を使うんだね。」
「え。じゃ、意味なくひとつ無駄にしたってこと?そんな、、、。」
「この世に無駄なものなんてないさね。とりあえずやり方教えないといけないからねぇ。」
あたしは少し不安になった。
*
種はあと二つ。
ユニコーンに戻る為に一つ使う。
人間になる為に一つ使う。
つまりあたしは人間界に行ったらこっちには戻ることができない。
アスカ王子、、、。
頼りはアスカ王子だけ。
あたしは種を使いユニコーンの姿に戻る。
「さよなら、、、。お父さん、お母さん。」
不安だけど、人間は怖いけど、、、。
あたしは人間界に向かい翼を広げた。
「よし!早く種を使い人間になろう。」
人間界に着き、自分の影に種をまく。
「この辺りだったな。」
アスカ王子と出会った場所に着き丸太に座る。
よくよく考えてみたけど、この後どうすればいいの?
アスカ王子が来なかったらあたしはどうなるの?
もう種もない。
そんなこんな3時間くらい経過してしまった。
アスカ王子も来る気配はない。
「お腹空いた。音なり草食べてくれば良かった。」
音なり草とはユニコーンが食べる草だ。
この先どうしよう。
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