6 / 9
本当の気持ち
しおりを挟む
「ちょ、、、ファウスト?どういうこと?」
あたしは止まっているアスカを見ながら言った。
「サーヤの魔法が暴走してミリスの気持ちに反応してこうなったんだ。ただそれだけだ。」
「サーヤとパトラは?!」
「魔法使い界へ瞬間移動した。ミリス。もう十分だろう?アスカの気持ちはお前にはない。」
だって、、、。
そんなこと言われたって。
アスカの本当の気持ちは、、、?
あたしにはない、、、。
「来るんだ!ミリス!」
ピカっと光ってあたしは光りに包まれた。
気づいたら魔女の前にいた。
薄暗い洞窟の中。
「おやおや。お前さんかい?それに珍しいお客さんじゃのう。」
魔女はファウストをまじまじと見る。
「こいつをユニコーンに戻してくれ。」
「ほう?それには、、、。」
「ユニコーンの羽はここにある。」
えっ?
「ほほう?これはかなり血統のいいものじゃのう?」
「どうして?どうして羽を、、、?」
「テディ様から預かった。お前の婚約者だ。」
「羽は一枚。この種と交換じゃ。」
「あたしは嫌!嫌だ!」
あたしは暴れたが、、、。
「ミリス。所詮は種族違いの恋だ。しかも相手には気がない。諦めるんだ!」
そういうと種をあたしの影に落とす。
あたしは、、、ユニコーンに戻ってしまった。
愛しいアスカ、、、。
もう会えないの?
「さっ。行くぞ!ミリス。」
ファウストは非情にもあたしを親元へ帰そうとするのだった。
*
「ミリス!」
家へ帰るなり怒鳴られるあたし。
「おまえって子は、、、。どこまで親不孝なんだい!!」
「とりあえず任務終了ということで。俺は失礼します。」
「あ!ファウスト!待って!あたしは、、、あたしは、、、」
ファウストは振り返ることなく去ってしまった。
アスカ、、、。
「とりあえずテディ様に会いに行くよ!」
「お母さん、、、。どうしてあたしの気持ちわかってくれないの?どうして、、、!!」
あたしは泣き出す。
「あれほど人間は恐ろしいものだと教えたのに。お前は分かっていないんだよ!」
「お金に目がくらんでいるのはお父さんとお母さんでしょ?」
あたしは反論するが、、、。
「おぉ!!ミリス!会いたかったぞ。」
え?
目の前には薄紫色のオーラを放つユニコーンがいた。
「だ、誰?」
「お前の婚約者、テディと申す。」
「!!」
あたしよりふた回りくらい年上だ。
血統はいいかもしれないが、おじさんだ。
こんなのと?
「これはこれはテディ様。今向かうところだったのですが。」
「ファウストが知らせに来てくれた。さぁ。ミリス。私の城へ。」
なんか、頭がクラクラする。
このテディってユニコーン、ロリコン?
ふざけてる!!
「さあ、ミリス。」
「触らないで!!」
近寄ってくるテディにあたしは怒鳴った。
「どうしたんだい?ミリス。」
妖艶だけど、、、どこか気持ちが悪い。
一国の王だよね?
こんなのが王だからユニコーン界はダメなんだ。
*
「ミリス。怖がることはないよ。さぁ、今からでも遅くない。結婚の誓いを、、、。」
え。
戻って来たばかりで?
「嫌です!!」
あたしはキッパリ言ってテディを睨む。
「もう逃しはしない。捕らえろ!」
テディの一声でお付きのユニコーンたちがあたしを無理矢理城へ連れて行った。
あたしは薬を無理矢理飲まされ意識がなくなった。
「やっと見つけたのだ。前ユニコーン王の娘ミリス。ミリスの体には紫の石が埋め込まれている。前王を殺して手に入れた力だが、まだまだ力が欲しい。ミリスの力が、、、。」
「しかし、テディ様。あまり血統のいいユニコーンには見えませんが、、、。」
「前王が隠しただけのこと。ミリスには無限の力が眠っている。」
テディは1人ほくそ笑む。
「ミリスにはこれから働いてもらわなければならない。ユニコーン界だけでなく魔法使い界や人間界をも手に入れたいからな。」
「ミリス。可愛いミリス。妖艶なその薄紫色のオーラは魔力が強い証拠。この石に封じ込めて新たな世界の為に強く生きてね。」
誰?
あたしは、、、?
薬が効いて動けない。
アスカ。
あたしの記憶はもう消えてしまったかな?
サーヤ。
酷いことされてないといいけど。
誰か助けて!
アスカ。
あたし結婚したくないよ。
誰か、、、!!
すると、、、。
ミリスの体の中から薄紫色の光が漏れ出した。
何?
「ミリス。この力はお前を守る力だよ。」
何?
誰?
あたしは止まっているアスカを見ながら言った。
「サーヤの魔法が暴走してミリスの気持ちに反応してこうなったんだ。ただそれだけだ。」
「サーヤとパトラは?!」
「魔法使い界へ瞬間移動した。ミリス。もう十分だろう?アスカの気持ちはお前にはない。」
だって、、、。
そんなこと言われたって。
アスカの本当の気持ちは、、、?
あたしにはない、、、。
「来るんだ!ミリス!」
ピカっと光ってあたしは光りに包まれた。
気づいたら魔女の前にいた。
薄暗い洞窟の中。
「おやおや。お前さんかい?それに珍しいお客さんじゃのう。」
魔女はファウストをまじまじと見る。
「こいつをユニコーンに戻してくれ。」
「ほう?それには、、、。」
「ユニコーンの羽はここにある。」
えっ?
「ほほう?これはかなり血統のいいものじゃのう?」
「どうして?どうして羽を、、、?」
「テディ様から預かった。お前の婚約者だ。」
「羽は一枚。この種と交換じゃ。」
「あたしは嫌!嫌だ!」
あたしは暴れたが、、、。
「ミリス。所詮は種族違いの恋だ。しかも相手には気がない。諦めるんだ!」
そういうと種をあたしの影に落とす。
あたしは、、、ユニコーンに戻ってしまった。
愛しいアスカ、、、。
もう会えないの?
「さっ。行くぞ!ミリス。」
ファウストは非情にもあたしを親元へ帰そうとするのだった。
*
「ミリス!」
家へ帰るなり怒鳴られるあたし。
「おまえって子は、、、。どこまで親不孝なんだい!!」
「とりあえず任務終了ということで。俺は失礼します。」
「あ!ファウスト!待って!あたしは、、、あたしは、、、」
ファウストは振り返ることなく去ってしまった。
アスカ、、、。
「とりあえずテディ様に会いに行くよ!」
「お母さん、、、。どうしてあたしの気持ちわかってくれないの?どうして、、、!!」
あたしは泣き出す。
「あれほど人間は恐ろしいものだと教えたのに。お前は分かっていないんだよ!」
「お金に目がくらんでいるのはお父さんとお母さんでしょ?」
あたしは反論するが、、、。
「おぉ!!ミリス!会いたかったぞ。」
え?
目の前には薄紫色のオーラを放つユニコーンがいた。
「だ、誰?」
「お前の婚約者、テディと申す。」
「!!」
あたしよりふた回りくらい年上だ。
血統はいいかもしれないが、おじさんだ。
こんなのと?
「これはこれはテディ様。今向かうところだったのですが。」
「ファウストが知らせに来てくれた。さぁ。ミリス。私の城へ。」
なんか、頭がクラクラする。
このテディってユニコーン、ロリコン?
ふざけてる!!
「さあ、ミリス。」
「触らないで!!」
近寄ってくるテディにあたしは怒鳴った。
「どうしたんだい?ミリス。」
妖艶だけど、、、どこか気持ちが悪い。
一国の王だよね?
こんなのが王だからユニコーン界はダメなんだ。
*
「ミリス。怖がることはないよ。さぁ、今からでも遅くない。結婚の誓いを、、、。」
え。
戻って来たばかりで?
「嫌です!!」
あたしはキッパリ言ってテディを睨む。
「もう逃しはしない。捕らえろ!」
テディの一声でお付きのユニコーンたちがあたしを無理矢理城へ連れて行った。
あたしは薬を無理矢理飲まされ意識がなくなった。
「やっと見つけたのだ。前ユニコーン王の娘ミリス。ミリスの体には紫の石が埋め込まれている。前王を殺して手に入れた力だが、まだまだ力が欲しい。ミリスの力が、、、。」
「しかし、テディ様。あまり血統のいいユニコーンには見えませんが、、、。」
「前王が隠しただけのこと。ミリスには無限の力が眠っている。」
テディは1人ほくそ笑む。
「ミリスにはこれから働いてもらわなければならない。ユニコーン界だけでなく魔法使い界や人間界をも手に入れたいからな。」
「ミリス。可愛いミリス。妖艶なその薄紫色のオーラは魔力が強い証拠。この石に封じ込めて新たな世界の為に強く生きてね。」
誰?
あたしは、、、?
薬が効いて動けない。
アスカ。
あたしの記憶はもう消えてしまったかな?
サーヤ。
酷いことされてないといいけど。
誰か助けて!
アスカ。
あたし結婚したくないよ。
誰か、、、!!
すると、、、。
ミリスの体の中から薄紫色の光が漏れ出した。
何?
「ミリス。この力はお前を守る力だよ。」
何?
誰?
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
寵愛の花嫁は毒を愛でる~いじわる義母の陰謀を華麗にスルーして、最愛の公爵様と幸せになります~
紅葉山参
恋愛
アエナは貧しい子爵家から、国の英雄と名高いルーカス公爵の元へと嫁いだ。彼との政略結婚は、彼の底なしの優しさと、情熱的な寵愛によって、アエナにとってかけがえのない幸福となった。しかし、その幸福を妬み、毎日のように粘着質ないじめを繰り返す者が一人、それは夫の継母であるユーカ夫人である。
「たかが子爵の娘が、公爵家の奥様面など」 ユーカ様はそう言って、私に次から次へと理不尽な嫌がらせを仕掛けてくる。大切な食器を隠したり、ルーカス様に嘘の告げ口をしたり、社交界で恥をかかせようとしたり。
だが、私は決して挫けない。愛する公爵様との穏やかな日々を守るため、そして何より、彼が大切な家族と信じているユーカ様を悲しませないためにも、私はこの毒を静かに受け流すことに決めたのだ。
誰も気づかないほど巧妙に、いじめを優雅にスルーするアエナ。公爵であるあなたに心配をかけまいと、彼女は今日も微笑みを絶やさない。しかし、毒は徐々に、確実に、その濃度を増していく。ついに義母は、アエナの命に関わるような、取り返しのつかない大罪に手を染めてしまう。
愛と策略、そして運命の結末。この溺愛系ヒロインが、華麗なるスルー術で、最愛の公爵様との未来を掴み取る、痛快でロマンティックな物語の幕開けです。
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
私たちの離婚幸福論
桔梗
ファンタジー
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる