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善か悪か
しおりを挟む「振り返らないで!」
あたしは考えをめぐらせる。
心が読めるって?
目的は何?
探したって言ったわよね?
そう簡単にあたしの正体や居場所が分かるわけ、、、。
「心が読めるのは人間だけじゃないんだ。動物の心も読める。あんたの相方のことも知ってる。俺は葉月オリヤ。あんたはテルナ。クローバー社のヒットマンだろ?」
人間には知られないようにしてたけど、動物は頭になかった。
「動物の心を読んであたしの事を探し出したってわけね?で?何が目的?」
あたしは引き金をいつもの場所に合わせる。
善か悪か?
「俺はただ姉さんの依頼をなかった事にして欲しいだけ。」
善。
あたしの武器は特殊だ。
狙った相手が善か悪か分かるようになっている。
あたしは武器をしまった。
「振り返ってもいいわよ?どうやら悪い奴じゃ無さそうだし。依頼主の名前はあたしは聞かされてないけど、あなた依頼主の弟みたいね?」
オリヤはゆっくり振り返った。
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