15 / 47
チュートリアル
15話 レトロゲームって、本気でやれば、頭が良くなるんだと思うんですよね!
しおりを挟む
ライグザント王国の地図を見せて貰った。
(何となく、北海道を左右反転させた様な形・・・か?いや、俺が北海道の形ざっくりしか憶えてないから、何とも言えんが。)
「んで、ここがゼパード大要塞ですっす!」
その最南端をシュノンは指差す。
「この外側はどうなっているんですか?何となく、地図を見た限りでは、海みたいですけど。」
「えぇっ、海っすよ!このライグザント王国は、島国なんす!外国との貿易は、ここ100年の間、ほとんどしてないので、実質的な鎖国状態っす!こっちの方には、黄金の国ジパングって所があるっすよ!」
更に南東の方角へと指を進め、地図はないが、ジパングのあるという場所を、大まかに教えてくれるシュノン。
(黄金の国ジパング・・・?どっかで聞いたこと有るような・・・。まぁ、いいか。)
「んで、ダンジョンの位置は、こう外周に5つ、内側に5つっすね。」
「・・・ん??」
そして、ユウは唐突に、ペンと定規を取り出し、ダンジョンの位置を線で結んでみる。
「おぉ、見事に五芒星ですね。」
「・・・ほんとっすね。」
シュノンは、今まで気付かなかった様で、目を見開いて驚いていた。
「これ、何らかの魔法的な意味は有るんですか?」
「ハハハッ!俺にはさっぱりっす!」
頭を掻きつつ、シュノンは、潔く両手を広げ、開き直る。
「でもそっすね、ちょうど、この内側の五角形を包むよう丸型で、貴族の防衛線が引かれてるっす。ここから内側には、かなりヤバめのモンスターがうじゃうじゃっすね。」
「成る程。そして、その中心部分が魔都、更に魔王城と言う訳か。」
ユウは、小まめにメモを取りながら、一連の話を聞いていた。
「それにしても、ユウさんって、結構マメなんすね!」
「ん?あぁ、これはまぁ、もう癖っていうか・・・。」
ここから、ユウは、とても早口で語り始める。
「いやぁ、きっかけは、タコが親タコを倒すってストーリーのゲームなんですけど、一応、ほら、このゲームでは必要無いんですが、復活の呪文とかの為に、紙とペンは常備していて、ノーコンテニューでクリアしたいなと思ったのが、メモを小まめに取る様になった原因ですね。このアーケードゲームは、タイム難度でして、いつ、どのタイミングで、スピードアップするといいとか、何処で、何色のベルをゲットするとか、そういうのを細かくメモして、頭に叩き込んで、それでも、攻撃の玉と背景の星とを見間違えて、歯噛みしたり、なんというか、このゲームを通して、愛と憎しみは共存するんだなって感じました。ちなみに、メガホン装着中の文字には、ぼくはしにましぇ~んや、給料あげて!とか、製作陣の切実な叫びや遊び心が伝わってきて(笑)そういうところも面白くて、あっ、俺、世代が違うんで知らなかったんですけど、ぼくはしにましぇ~んって、武田◯矢の当時流行ったドラマの台詞のパロディらしくて、知ったのは、プロゲーマーの解説動画観てて、小ネタで話していたのを聴いたからなんですけどね!なんていうか、ゲームを通して、時代を感じられるのが、レトロゲームの良さではないかと。それに、そうして小まめにメモを取り、頭に攻略の為の知識を叩き込むテクを、受験勉強に応用して、難なく志望校に合格出来た訳ですし、レトロゲームって、本気でやれば、頭が良くなるんだと思うんですよね!」
※あくまでも、福場 優、個人の見解です。
「あ、・・・はいっ。そ・・・っすね。」
シュノンは、そう語ったユウの、吸い込まれるような漆黒の濁った瞳を見て、狂気を感じたのだとか・・・。
(何となく、北海道を左右反転させた様な形・・・か?いや、俺が北海道の形ざっくりしか憶えてないから、何とも言えんが。)
「んで、ここがゼパード大要塞ですっす!」
その最南端をシュノンは指差す。
「この外側はどうなっているんですか?何となく、地図を見た限りでは、海みたいですけど。」
「えぇっ、海っすよ!このライグザント王国は、島国なんす!外国との貿易は、ここ100年の間、ほとんどしてないので、実質的な鎖国状態っす!こっちの方には、黄金の国ジパングって所があるっすよ!」
更に南東の方角へと指を進め、地図はないが、ジパングのあるという場所を、大まかに教えてくれるシュノン。
(黄金の国ジパング・・・?どっかで聞いたこと有るような・・・。まぁ、いいか。)
「んで、ダンジョンの位置は、こう外周に5つ、内側に5つっすね。」
「・・・ん??」
そして、ユウは唐突に、ペンと定規を取り出し、ダンジョンの位置を線で結んでみる。
「おぉ、見事に五芒星ですね。」
「・・・ほんとっすね。」
シュノンは、今まで気付かなかった様で、目を見開いて驚いていた。
「これ、何らかの魔法的な意味は有るんですか?」
「ハハハッ!俺にはさっぱりっす!」
頭を掻きつつ、シュノンは、潔く両手を広げ、開き直る。
「でもそっすね、ちょうど、この内側の五角形を包むよう丸型で、貴族の防衛線が引かれてるっす。ここから内側には、かなりヤバめのモンスターがうじゃうじゃっすね。」
「成る程。そして、その中心部分が魔都、更に魔王城と言う訳か。」
ユウは、小まめにメモを取りながら、一連の話を聞いていた。
「それにしても、ユウさんって、結構マメなんすね!」
「ん?あぁ、これはまぁ、もう癖っていうか・・・。」
ここから、ユウは、とても早口で語り始める。
「いやぁ、きっかけは、タコが親タコを倒すってストーリーのゲームなんですけど、一応、ほら、このゲームでは必要無いんですが、復活の呪文とかの為に、紙とペンは常備していて、ノーコンテニューでクリアしたいなと思ったのが、メモを小まめに取る様になった原因ですね。このアーケードゲームは、タイム難度でして、いつ、どのタイミングで、スピードアップするといいとか、何処で、何色のベルをゲットするとか、そういうのを細かくメモして、頭に叩き込んで、それでも、攻撃の玉と背景の星とを見間違えて、歯噛みしたり、なんというか、このゲームを通して、愛と憎しみは共存するんだなって感じました。ちなみに、メガホン装着中の文字には、ぼくはしにましぇ~んや、給料あげて!とか、製作陣の切実な叫びや遊び心が伝わってきて(笑)そういうところも面白くて、あっ、俺、世代が違うんで知らなかったんですけど、ぼくはしにましぇ~んって、武田◯矢の当時流行ったドラマの台詞のパロディらしくて、知ったのは、プロゲーマーの解説動画観てて、小ネタで話していたのを聴いたからなんですけどね!なんていうか、ゲームを通して、時代を感じられるのが、レトロゲームの良さではないかと。それに、そうして小まめにメモを取り、頭に攻略の為の知識を叩き込むテクを、受験勉強に応用して、難なく志望校に合格出来た訳ですし、レトロゲームって、本気でやれば、頭が良くなるんだと思うんですよね!」
※あくまでも、福場 優、個人の見解です。
「あ、・・・はいっ。そ・・・っすね。」
シュノンは、そう語ったユウの、吸い込まれるような漆黒の濁った瞳を見て、狂気を感じたのだとか・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
20
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる