5 / 11
5
しおりを挟む
ニコラウスとダミアンと初めて会ったのは、二年前。少年に間違われ軍に買われた彼女が、初めて訓練に参加した日だった。
「彼が君の指導係のベアトリクス一等兵だ。ベアトリクス、新しく入ったヘルター二等兵だ。二人共自己紹介を」
兵長に連れられて来た訓練場で、ニコラウスはダミアンを指導係として紹介された。
ダミアンもこの時まだ下っ端だったため、指導係と言っても彼に訓練の指導を受けた訳ではない。ここでの生活の仕方などを教える係という意味合いである。
「はい!」と力強く返事をしたダミアンが、ニコラウスに向き合う。
「オレはダミアン・ベアトリクス、十七。よろしくな!」
バッと手を差し出すダミアンは、濃いグリーンの瞳がキラキラ輝く元気な少年だった。
「ぼ、僕はニコラ……ウス、ニコラウス・ヘルターです。に……いや、十七歳です。よろしくお願いします」
「なんだよ同い年じゃん、緊張すんなって! 仲良くしよーぜ!」
ダミアンはニコラウスの手をガシッと握り、白い歯を見せながら屈託なく笑った。
心の中の暗いモヤが一気に飛散し、明るく晴れ渡る。突然世界が一変し右も左も分からない不安の中、ダミアンの明るさが、ニコラウスには自分を照らし浄化する太陽のように感じられた。
ダミアンはスキンシップが多い。ガシッと突然肩を抱かれ、よく心臓が飛び出そうになる。
「なあニコラウス! って……なんかニコラウスって長くね? ニッキーって呼んでいい? それともニコラちゃんがいい?」
「う、うん」
「いや冗談だしツッコめよ! じゃあニッキーな!」
この時の彼女は、固く引き締まった身体が密着している事にプチパニック状態で、何を言われたかよく分かっていなかった。訓練後の汗に濡れた彼の肌は、とても熱かった事はよく覚えているが。
普段のダミアンはお調子者で子供みたいなのに、パッと見は細身で華奢なのかと思うのに、触れ合うたびに彼が男性なのだと実感し、ニコラウスの心がざわつくのだ。
子供が好きな下ネタはよく言うダミアンだが、彼から女の子にまつわる話を聞いた事はない。
ニコラウスは、彼が女の子を好きになったら、自分を好きになってくれたらどんな風になるのだろうと夢想しては、ありえない妄想にしかならず恥ずかしさに身悶える。
その彼が、何度も妄想の中で王子様のように振る舞っていたダミアンが、現実では股間を振り回して笑うようなお馬鹿なダミアンが、まさかニコラウスの股間の茂みを食べる日が来るなど、誰が想像出来ただろうか。
「だ、ダンっ!? 止めてよ! そこ汚いよ! 僕まだ訓練の後体洗ってないんだ!」
彼女の訴えも虚しく、秘められた場所にヌルリとした温かなものが滑り込む。
「ひああ!?」
ヒダの上を軟体動物がぬめぬめと行き来する感触に、ニコラウスは悲鳴を上げた。そんな感覚は初めてで、これが気持ちいいのか気持ち悪いのかも分からない。
ダミアンの妄想で自分を慰めた事は何度もあるニコラウスだが、自身の指とは全く違う。
「ふぁ、あ、やあ……」
「舐めんの初めて。こんな味なんだ……すげー……」
何がどうすげーのか、問い詰めて小一時間ほど正座させて説教したい気持ちに駆られるが、すぐにまた舌での愛撫を再開され、何も言えなくなってしまう。
それに今彼が言った『初めて』の言葉に、ニコラウスの子宮はキュンキュン収縮して喜びを示している。
「おわ、なんか急にいっぱい出てきた……気持ちーか?」
「そ、そんなの、分かんないよ……あ、ん……」
流石にもうそれは嘘だ。ニコラウスは気持ち良くて気持ち良くて、内側から蜜が溢れて止まらないし、膝がガクガク揺れて力が入らない。
「はぅ……ん、ぁ……はぁ……」
「とろとろ……ハァ……舐めても舐めても追いつかねぇ……」
立っているのが辛くなってきたニコラウスは、ダミアンの赤茶の癖っ毛をギュッと掴む。
「だめ、も、立てな……」
「あっ、ごめんごめん」
ダミアンは立ち上がりニコラウスの腰を支えると、顎に垂れた蜜を指で拭って舐める。
「うわっ?! そういう事するなよ!!」
「え? なんで? 今まで直に舐めてたのに??」
パチクリと瞬きをするダミアンは本気で不思議そうで、ニコラウスは頭を抱えた。
「彼が君の指導係のベアトリクス一等兵だ。ベアトリクス、新しく入ったヘルター二等兵だ。二人共自己紹介を」
兵長に連れられて来た訓練場で、ニコラウスはダミアンを指導係として紹介された。
ダミアンもこの時まだ下っ端だったため、指導係と言っても彼に訓練の指導を受けた訳ではない。ここでの生活の仕方などを教える係という意味合いである。
「はい!」と力強く返事をしたダミアンが、ニコラウスに向き合う。
「オレはダミアン・ベアトリクス、十七。よろしくな!」
バッと手を差し出すダミアンは、濃いグリーンの瞳がキラキラ輝く元気な少年だった。
「ぼ、僕はニコラ……ウス、ニコラウス・ヘルターです。に……いや、十七歳です。よろしくお願いします」
「なんだよ同い年じゃん、緊張すんなって! 仲良くしよーぜ!」
ダミアンはニコラウスの手をガシッと握り、白い歯を見せながら屈託なく笑った。
心の中の暗いモヤが一気に飛散し、明るく晴れ渡る。突然世界が一変し右も左も分からない不安の中、ダミアンの明るさが、ニコラウスには自分を照らし浄化する太陽のように感じられた。
ダミアンはスキンシップが多い。ガシッと突然肩を抱かれ、よく心臓が飛び出そうになる。
「なあニコラウス! って……なんかニコラウスって長くね? ニッキーって呼んでいい? それともニコラちゃんがいい?」
「う、うん」
「いや冗談だしツッコめよ! じゃあニッキーな!」
この時の彼女は、固く引き締まった身体が密着している事にプチパニック状態で、何を言われたかよく分かっていなかった。訓練後の汗に濡れた彼の肌は、とても熱かった事はよく覚えているが。
普段のダミアンはお調子者で子供みたいなのに、パッと見は細身で華奢なのかと思うのに、触れ合うたびに彼が男性なのだと実感し、ニコラウスの心がざわつくのだ。
子供が好きな下ネタはよく言うダミアンだが、彼から女の子にまつわる話を聞いた事はない。
ニコラウスは、彼が女の子を好きになったら、自分を好きになってくれたらどんな風になるのだろうと夢想しては、ありえない妄想にしかならず恥ずかしさに身悶える。
その彼が、何度も妄想の中で王子様のように振る舞っていたダミアンが、現実では股間を振り回して笑うようなお馬鹿なダミアンが、まさかニコラウスの股間の茂みを食べる日が来るなど、誰が想像出来ただろうか。
「だ、ダンっ!? 止めてよ! そこ汚いよ! 僕まだ訓練の後体洗ってないんだ!」
彼女の訴えも虚しく、秘められた場所にヌルリとした温かなものが滑り込む。
「ひああ!?」
ヒダの上を軟体動物がぬめぬめと行き来する感触に、ニコラウスは悲鳴を上げた。そんな感覚は初めてで、これが気持ちいいのか気持ち悪いのかも分からない。
ダミアンの妄想で自分を慰めた事は何度もあるニコラウスだが、自身の指とは全く違う。
「ふぁ、あ、やあ……」
「舐めんの初めて。こんな味なんだ……すげー……」
何がどうすげーのか、問い詰めて小一時間ほど正座させて説教したい気持ちに駆られるが、すぐにまた舌での愛撫を再開され、何も言えなくなってしまう。
それに今彼が言った『初めて』の言葉に、ニコラウスの子宮はキュンキュン収縮して喜びを示している。
「おわ、なんか急にいっぱい出てきた……気持ちーか?」
「そ、そんなの、分かんないよ……あ、ん……」
流石にもうそれは嘘だ。ニコラウスは気持ち良くて気持ち良くて、内側から蜜が溢れて止まらないし、膝がガクガク揺れて力が入らない。
「はぅ……ん、ぁ……はぁ……」
「とろとろ……ハァ……舐めても舐めても追いつかねぇ……」
立っているのが辛くなってきたニコラウスは、ダミアンの赤茶の癖っ毛をギュッと掴む。
「だめ、も、立てな……」
「あっ、ごめんごめん」
ダミアンは立ち上がりニコラウスの腰を支えると、顎に垂れた蜜を指で拭って舐める。
「うわっ?! そういう事するなよ!!」
「え? なんで? 今まで直に舐めてたのに??」
パチクリと瞬きをするダミアンは本気で不思議そうで、ニコラウスは頭を抱えた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる