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しおりを挟む直に触れ指でくるくる撫でたり擦られたりしていると、一層強い刺激にニコラウスの声が高くなる。痛いくらいの快感に、彼女の頭が白く染まっていく。
「ダメッ、ひぅ! ダンっあっあっ!」
「……うわー涎垂れてる……えろ……」
ダミアンは目を細め、ニコラウスの口から流れ出て喉まで垂れる涎を舐めた。そのまま首筋に吸い付く。彼もまた乱れるニコラウスの姿に興奮しているのか、呼吸が荒い。
「やっ、やあ! アッはあっ、んっ!」
「……苦しい? ちょっと強過ぎか。やっぱこっちかな」
呟いたダミアンが、触り方を変えた。剥いた花芯に指の腹を当て、優しく押す。
「ふ、んっんっ……は、あっ……」
先ほどまでより弱い刺激だが、ニコラウスはこちらの方がより甘く脳髄が蕩ける気がした。
緩く愛撫され続ける内、ニコラウスの下腹部から急激に何かが迫り上がり弾ける。
「はぁ……はぁ、はっ、あっ、あっあっアッンああ! アッ――!!」
ニコラウスは自由の利かなくなった身体をしならせ、びくんびくんと飛び跳ねる。
壁とダミアンの身体に挟まれて支えられていなければ、その場に崩折れてしまっていただろう。
「ニッキー大丈夫?」
ダミアンが、ニコラウスの頬に貼りつく濡れた髪を指で避けてやりながら気遣う。彼が身体を離すと、ニコラウスはその場にへたり込んだ。
「は……はふ……はぁ……」
達したばかりのニコラウスは蕩けた顔のまま荒い呼吸を繰り返す。
「上がって水飲むか? ちょっと待ってて」
ダミアンはそう言い、慌てて石鹸を泡立てる。
「さて、お待たせ! よいっしょっと!」
「わあっ!」
汗ばんだ身体を大急ぎで洗ったダミアンが、何を思ったかニコラウスの脇に片腕を入れ、反対の腕で腰を抱いて持ち上げた。横抱きは危険だと踏んで、縦抱きにしたのだろう。
「おわっ、意外と軽いな……」
彼の予想より軽かったらしい。勢いをつけすぎたダミアンが後ろによろめくが、何とか踏みとどまった。
「ダン、僕歩けるよ!」
「すぐ下ろすって」
言葉通り、ダミアンはすぐ隣の脱衣場に彼女を下ろしてニコラウスの頭からタオルを被せた。そのままワシワシ髪を拭き、身体はなぜか丁寧に拭う。
背中を拭く手がふと止まり、ダミアンがポツリと呟く。
「……傷だらけだな」
「しょうがないよ。ダンもそうでしょ?」
彼女が笑うと、ダミアンは顔をしかめる。
「オレはいーんだよ。男だし。お前は女だろ? こんな可愛いのに……もったいねえ」
「ひゃ?!」
ダミアンがニコラウスの背中の傷跡に口付けると、驚いた彼女が身体を震わせ声を上げた。
「~~~っほらそういうとこだよ! クソッ」
急に怒り出したダミアンは、ニコラウスの頭から服を被せる。自らも雑に服を着た彼は、またニコラウスを抱き上げて脱衣場から出るとスタスタ歩き始めた。
「そういうとこってなにっ?」
「お前は可愛いが過ぎる! よくそんなんで今までバレなかったよな!?」
「……はあ?」
怒られているのか褒められているのか分からず、ニコラウスの頭上に疑問符が飛び交う。
「ハッ! まさか、すでに誰かにバレてその可愛い身体を弄ばれたりなんか……」
「するわけないだろ! 君だって今まで気付かなかったじゃないか!」
ニコラウスはシャワーのせいではない熱で、カッカと身体が火照ってくるのを感じた。なにせ、ダミアンら先ほどから可愛いを連呼し過ぎである。
「ならいい! 許す!」
「なんで上から!?」
許すと言いながら、なおもプンスカ怒りドスドス廊下を歩くダミアンは、突き当りのドアの前で止まると片手でニコラウスを抱き直して取っ手に手をかけた。
ドアを開けて中に入ったダミアンは、奥のベッドの上に漸くニコラウスを下ろす。
「あれ? ここって……」
「オレの部屋。一階の角部屋で隣は空き部屋。丁度いいだろ?」
ナニが丁度いいのか……ニコラウスが困惑していると、ダミアンが冷蔵保管庫から取り出した瓶を彼女に差し出した。
「ほい、水がなかった」
「ありがと」
受け取ったニコラウスがそれを飲んでみると、酸味のある果汁の味がする炭酸飲料だった。ダミアンも同じ物を飲んでいる。火照った身体に、スッキリとした味わいの冷たい炭酸が心地いい。
「でさ、他にオレに隠してる事は?」
「え?」
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