12 / 70
12 天が齎す死
「さようでございますか」
ことの次第を聞いて、執事のマティルドはため息を吐いた。
彼も混じりけなしの獣人だけど、ワッツァやオーギュストと違って、優しく穏やかだ。それになにより、彼はバートラフの味方だ。
わたしにとっても、頼もしい存在だ。
「尻尾は、これから立派になるに決まってるわ。竜体にだって、ちゃんと変化できるようになる。おとなになれば、必ず。それを、あのオーギュストったら!」
……。
ワッツァの弟、バートラフの叔父は、めいっぱいバートラフを侮辱した後、いきなり、竜体に変化した。
オレンジ色の派手な竜だった。
わたしは慌ててバートラフの鼻と口を塞いだ。
竜の形になると、瘴気が発生するという。バートラフは半竜だから耐性があるとはいうが、彼にほんの少しでも苦しい思いをさせたくない。
緑の目でじろりとわたしを睨んでから、オレンジの竜は、天高く駆け上がる。
「これが真の竜というものだ。ここまでなれぬのなら、お前の命は尽きたも同じだな」
雨をざんざん降らせ、大地を揺るがすほどの大風を吹かせて、空の高みからオーギュストはバートラフを罵った。
可哀そうなバートラフは、小刻みに震えている。
わたしは彼の体をしっかりと抱きしめた。
どす黒く濁った空を、オーギュストは、皇都の方角目指して飛び去って行った。
……。
執事の淹れてくれた香り高いお茶を、一息に飲み下した。
わたしの精神状態を察してか、お茶はぬるかった。さもなければ、喉を火傷するところだった。
「帰るなら、素直にさよならって言えばいいのよ。それを、思いっきりバートラフを罵倒して去っていくなんて」
だん、とテーブルにソーサーを置く。レディらしからぬ行いだということはわかっている。けれど、自分を抑えきれない。だって、あんなにバートラフを馬鹿にして。それだけじゃなくて、怯えさせもして。
あんなに小さな子を。
あんなに健気で可愛い子を。
バートラフは将来、有能なイケメン騎士になるのよ!
「オーギュスト公が不意に来られたから、何事かと案じておりました。魔力検定が近いのではと」
そういえば、オーギュストがそんな風なことを言っていたと思い出した。
「魔力検定って、試験のようなものなの?」
「はい。一人前の竜になったかどうかを見定める儀式です。実はバートラフ殿下はすでに、何度か検定を受けておられますが……」
言葉を濁す。わたしは続きを待った。
「バートラフ様は、ロシュフォイユに、数千年ぶりにお生まれになった半竜です。しかも、ワッツァ皇帝陛下のお子です。初回のバートラフ殿下の魔力検定には、大勢の竜たちが集まりました」
……。
会場は、帝国の盆地で行われた。空にも地にも大勢の竜が集まり、ものものしい雰囲気だった。
幼いバートラフは、ひどく緊張しているように、執事のマティルドと養育係のエミーガルの目には見えた。
それも、無理もないことだろう。普段彼は、竜人の少ない環境で育てられているのだから。天に竜が舞い、地上には正装した竜人貴族たちがひしめいている状況では、緊張するなという方が無理だ。
最初の試験は、風を起こす試験だった。
窪んだ大地にただ一人、ちょこんと立ったバートラフが、周囲の山々に向かって五体投地してから、呪文を唱えだす。
「恐み恐みもの申す
天つ御空の山々の
口より給へ 朝明けの風」
しかし、なんとしたことか。
風は、そよとも吹かなかった。
観客の竜の鼻息の方が、まだ強かったくらいだ。
次の検定は、雨を降らせる試験だ。
「竜は水と切り離せぬもの。失敗は許さぬぞ」
玉座の上からワッツァが言う。強張った顔で、バートラフは頷いた。
「天つ御空掻き曇り
雨注ぎたべ、降りて来よ
言祝ぎ奉る 村雨の音」
水の音どころか、太陽は、翳る気配も見えなかった。半竜とは言え、バートラフは皇帝の息子だ。集まった竜たちの顔に当惑が宿る。
憤然とワッツァが立ち上がった。
足音荒く、立ち去っていく。
……。
「それからでございます。竜たちがバートラフ殿下を、そのう……見下すようになったのは」
言いにくそうに、マティルドは言い添えた。
彼は頭を振り、気分を変えるように、空になったわたしのカップを取り上げた。ソーサーを敷いたまま、高い位置から紅茶を注ぐ。
「けれど、それは間違いです。バートラフ殿下は将来、立派な竜に育つと、私めは確信しております。私だけではない、長年乳母を務めてきましたエミーガルも。けれど、時間が……」
言葉を濁す。
わたしは言い返した。
「時間? 竜は長生きなんでしょ? 少しくらい待つべきよ」
「そうだったら、どんなにいいか」
マティルドはため息を吐いた。力なく俯いている。
さすがにわたしも不安になった。
「彼がおとなになるのを、待ってもらえないというの?」
暗い目をマティルドが上げた。
「妃殿下。魔力の弱い竜は、この世界で生きることができません。竜の寿命を決めるのは天です。魔力がないことを天が怒れば、竜はそこで終わりなのです」
「終わり?」
「死ぬという事です」
バートラフは死ぬの?
わたしは絶句した
そんなことがあっていいはずがない。
だって彼は、小説「ツェデイの聖女」の登場人物で、健気で一途で思いやりがあって……、
そうよ。
小説のバートラフは、大人になっていた。少なくとも、幼児ではなかった。
彼は、成長する筈だ。
安心したせいか、マティルドの言ったことが、少しずつ頭に染みていった。
この先、バートラフが高い魔力を得て、一人前の竜にならなければ、彼は、「天」から抹殺されてしまう。
抹殺の時期はいつか、わからない。今日かもしれないし、100年後かもしれない。
「天」とは、あやふやな存在なのだ。
だから竜たちは、魔力検定を行って、幼竜が有能であることを、天に知らしめるのだという。
けれど、バートラフは、この試験に失敗してしまったわけで……。しかも、マティルドが匂わせたところによると、何度も失敗しているらしい。
「そもそもなぜ、魔力が弱いと死ななければならないの?」
「竜とは、魔力の強い生き物ですから。魔力のない、あるいは弱い竜は、摂理に反した存在です。生きる資格はありません」
優しい口調だったにも関わらず、マティルドの言葉は、冷酷に響き渡った。
わたしはぞっとした。
「バートラフは大丈夫よ。彼には尻尾が生えて来たわ。もうすぐ、立派な竜になる。高い魔力だって獲得できる」
自分に言い聞かせるように言う。
「さようでございます」
マティルドは頷いた。
「私にできることは、あの方のご成長を見守ることだけ。あの方を信じることだけなのです」
わたしは頷いた。
そうよ。誰かから信じられ、愛されている子は、与えられた能力を、めいっぱい発揮することができるのよ。
ことの次第を聞いて、執事のマティルドはため息を吐いた。
彼も混じりけなしの獣人だけど、ワッツァやオーギュストと違って、優しく穏やかだ。それになにより、彼はバートラフの味方だ。
わたしにとっても、頼もしい存在だ。
「尻尾は、これから立派になるに決まってるわ。竜体にだって、ちゃんと変化できるようになる。おとなになれば、必ず。それを、あのオーギュストったら!」
……。
ワッツァの弟、バートラフの叔父は、めいっぱいバートラフを侮辱した後、いきなり、竜体に変化した。
オレンジ色の派手な竜だった。
わたしは慌ててバートラフの鼻と口を塞いだ。
竜の形になると、瘴気が発生するという。バートラフは半竜だから耐性があるとはいうが、彼にほんの少しでも苦しい思いをさせたくない。
緑の目でじろりとわたしを睨んでから、オレンジの竜は、天高く駆け上がる。
「これが真の竜というものだ。ここまでなれぬのなら、お前の命は尽きたも同じだな」
雨をざんざん降らせ、大地を揺るがすほどの大風を吹かせて、空の高みからオーギュストはバートラフを罵った。
可哀そうなバートラフは、小刻みに震えている。
わたしは彼の体をしっかりと抱きしめた。
どす黒く濁った空を、オーギュストは、皇都の方角目指して飛び去って行った。
……。
執事の淹れてくれた香り高いお茶を、一息に飲み下した。
わたしの精神状態を察してか、お茶はぬるかった。さもなければ、喉を火傷するところだった。
「帰るなら、素直にさよならって言えばいいのよ。それを、思いっきりバートラフを罵倒して去っていくなんて」
だん、とテーブルにソーサーを置く。レディらしからぬ行いだということはわかっている。けれど、自分を抑えきれない。だって、あんなにバートラフを馬鹿にして。それだけじゃなくて、怯えさせもして。
あんなに小さな子を。
あんなに健気で可愛い子を。
バートラフは将来、有能なイケメン騎士になるのよ!
「オーギュスト公が不意に来られたから、何事かと案じておりました。魔力検定が近いのではと」
そういえば、オーギュストがそんな風なことを言っていたと思い出した。
「魔力検定って、試験のようなものなの?」
「はい。一人前の竜になったかどうかを見定める儀式です。実はバートラフ殿下はすでに、何度か検定を受けておられますが……」
言葉を濁す。わたしは続きを待った。
「バートラフ様は、ロシュフォイユに、数千年ぶりにお生まれになった半竜です。しかも、ワッツァ皇帝陛下のお子です。初回のバートラフ殿下の魔力検定には、大勢の竜たちが集まりました」
……。
会場は、帝国の盆地で行われた。空にも地にも大勢の竜が集まり、ものものしい雰囲気だった。
幼いバートラフは、ひどく緊張しているように、執事のマティルドと養育係のエミーガルの目には見えた。
それも、無理もないことだろう。普段彼は、竜人の少ない環境で育てられているのだから。天に竜が舞い、地上には正装した竜人貴族たちがひしめいている状況では、緊張するなという方が無理だ。
最初の試験は、風を起こす試験だった。
窪んだ大地にただ一人、ちょこんと立ったバートラフが、周囲の山々に向かって五体投地してから、呪文を唱えだす。
「恐み恐みもの申す
天つ御空の山々の
口より給へ 朝明けの風」
しかし、なんとしたことか。
風は、そよとも吹かなかった。
観客の竜の鼻息の方が、まだ強かったくらいだ。
次の検定は、雨を降らせる試験だ。
「竜は水と切り離せぬもの。失敗は許さぬぞ」
玉座の上からワッツァが言う。強張った顔で、バートラフは頷いた。
「天つ御空掻き曇り
雨注ぎたべ、降りて来よ
言祝ぎ奉る 村雨の音」
水の音どころか、太陽は、翳る気配も見えなかった。半竜とは言え、バートラフは皇帝の息子だ。集まった竜たちの顔に当惑が宿る。
憤然とワッツァが立ち上がった。
足音荒く、立ち去っていく。
……。
「それからでございます。竜たちがバートラフ殿下を、そのう……見下すようになったのは」
言いにくそうに、マティルドは言い添えた。
彼は頭を振り、気分を変えるように、空になったわたしのカップを取り上げた。ソーサーを敷いたまま、高い位置から紅茶を注ぐ。
「けれど、それは間違いです。バートラフ殿下は将来、立派な竜に育つと、私めは確信しております。私だけではない、長年乳母を務めてきましたエミーガルも。けれど、時間が……」
言葉を濁す。
わたしは言い返した。
「時間? 竜は長生きなんでしょ? 少しくらい待つべきよ」
「そうだったら、どんなにいいか」
マティルドはため息を吐いた。力なく俯いている。
さすがにわたしも不安になった。
「彼がおとなになるのを、待ってもらえないというの?」
暗い目をマティルドが上げた。
「妃殿下。魔力の弱い竜は、この世界で生きることができません。竜の寿命を決めるのは天です。魔力がないことを天が怒れば、竜はそこで終わりなのです」
「終わり?」
「死ぬという事です」
バートラフは死ぬの?
わたしは絶句した
そんなことがあっていいはずがない。
だって彼は、小説「ツェデイの聖女」の登場人物で、健気で一途で思いやりがあって……、
そうよ。
小説のバートラフは、大人になっていた。少なくとも、幼児ではなかった。
彼は、成長する筈だ。
安心したせいか、マティルドの言ったことが、少しずつ頭に染みていった。
この先、バートラフが高い魔力を得て、一人前の竜にならなければ、彼は、「天」から抹殺されてしまう。
抹殺の時期はいつか、わからない。今日かもしれないし、100年後かもしれない。
「天」とは、あやふやな存在なのだ。
だから竜たちは、魔力検定を行って、幼竜が有能であることを、天に知らしめるのだという。
けれど、バートラフは、この試験に失敗してしまったわけで……。しかも、マティルドが匂わせたところによると、何度も失敗しているらしい。
「そもそもなぜ、魔力が弱いと死ななければならないの?」
「竜とは、魔力の強い生き物ですから。魔力のない、あるいは弱い竜は、摂理に反した存在です。生きる資格はありません」
優しい口調だったにも関わらず、マティルドの言葉は、冷酷に響き渡った。
わたしはぞっとした。
「バートラフは大丈夫よ。彼には尻尾が生えて来たわ。もうすぐ、立派な竜になる。高い魔力だって獲得できる」
自分に言い聞かせるように言う。
「さようでございます」
マティルドは頷いた。
「私にできることは、あの方のご成長を見守ることだけ。あの方を信じることだけなのです」
わたしは頷いた。
そうよ。誰かから信じられ、愛されている子は、与えられた能力を、めいっぱい発揮することができるのよ。
あなたにおすすめの小説
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
婚約破棄され生贄にされた身代わり令嬢、隣国の冷徹皇帝に執着溺愛される〜実は世界最強の聖女なので、今さら戻れと言われても困ります〜
葉山 乃愛
恋愛
「お前のような無能は、我が家の恥だ。
人食い皇帝への生贄にでもなってこい」
伯爵令嬢シエラは、実の父に殴られ、
婚約者の第一王子から婚約破棄を突きつけられた。
異母妹に「聖女」の座を奪われ、ボロボロの馬車で隣国へ売られたシエラ。
雨の中、絶望と共に死を覚悟した彼女を待っていたのは、
恐ろしい怪物などではなく――
「黒狼皇帝」と恐れられるゼノスからの、狂おしいほどに熱い抱擁だった。
「十年間、一日たりとも忘れたことはない。
……今度こそ、二度と離さないぞ」
冷徹なはずの皇帝が、シエラにだけ見せる甘すぎる執着と、狂気的な独占欲。
極上のドレス、魔法のスープ、そして注がれる終わりのない愛。
一方、シエラという「真の聖女」を捨てた母国は、
彼女が国境を越えた瞬間に、国を護っていた結界が完全崩壊。
未曾有の天災に襲われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「……私の居場所は、もうここ(陛下のお膝)にあります。
滅びゆく国など、存じ上げませんわ」
自分を愛してくれる人のため、シエラは無自覚に最強の力を開花させていく!
不遇な令嬢が世界を救い、ゴミを掃き散らす
大逆転溺愛シンデレラストーリー、開幕!
王宮追放された没落令嬢は、竜神に聖女へ勝手にジョブチェンジさせられました~なぜか再就職先の辺境で、王太子が溺愛してくるんですが!?~
結田龍
恋愛
「小娘を、ひっ捕らえよ!」
没落令嬢イシュカ・セレーネはランドリック王国の王宮術師団に所属する水術師だが、宰相オズウェン公爵によって、自身の娘・公爵令嬢シャーロットの誘拐罪で王宮追放されてしまう。それはシャーロットとイシュカを敵視する同僚の水術師ヘンリエッタによる、退屈しのぎのための陰湿な嫌がらせだった。
あっという間に王都から追い出されたイシュカだが、なぜか王太子ローク・ランドリックによって助けられ、「今度は俺が君を助けると決めていたんだ」と甘く告げられる。
ロークとは二年前の戦争終結時に野戦病院で出会っていて、そこで聖女だとうわさになっていたイシュカは、彼の体の傷だけではなく心の傷も癒したらしい。そんなイシュカに対し、ロークは甘い微笑みを絶やさない。
あわあわと戸惑うイシュカだが、ロークからの提案で竜神伝説のある辺境の地・カスタリアへ向かう。そこは宰相から実権を取り返すために、ロークが領主として領地経営をしている場所だった。
王宮追放で職を失ったイシュカはロークの領主経営を手伝うが、ひょんなことから少年の姿をした竜神スクルドと出会い、さらには勝手に聖女と認定されてしまったのだった。
毎日更新、ハッピーエンドです。完結まで執筆済み。
恋愛小説大賞にエントリーしました。
罰として醜い辺境伯との婚約を命じられましたが、むしろ望むところです! ~私が聖女と同じ力があるからと復縁を迫っても、もう遅い~
上下左右
恋愛
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である
※※小説家になろうでも連載中※※
元・聖女ですが、旦那様の言動が謎すぎて毎日が試練です
おてんば松尾
恋愛
かつて“奇跡の聖女”と呼ばれたステファニー・シュタインは、光の魔力で人々を癒す使命を背負い、王命によって公爵レイモンドと政略結婚を果たす。だが、奉仕の日々に心はすり減り、愛なき結婚生活はすれ違いの連続だった。
彼女は忘れられた灯台で不思議な灯台守と出会う。彼の魔法によって、ステファニーは聖女としての力と記憶を失うことを選ぶ。過去も夫も忘れた彼女は、まるで別人のように新しい人生を歩み始めるが――
他サイトで完結している作品を上げます。
よろしければお読みください。
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
偽聖女と蔑まれた私、冷酷と噂の氷の公爵様に「見つけ出した、私の運命」と囚われました 〜荒れ果てた領地を力で満たしたら、とろけるほど溺愛されて
放浪人
恋愛
「君は偽物の聖女だ」——その一言で、私、リリアーナの人生は転落した。 持っていたのは「植物を少しだけ元気にする」という地味な力。華やかな治癒魔法を使う本物の聖女イザベラ様の登場で、私は偽物として王都から追放されることになった。
行き場もなく絶望する私の前に現れたのは、「氷の公爵」と人々から恐れられるアレクシス様。 冷たく美しい彼は、なぜか私を自身の領地へ連れて行くと言う。
たどり着いたのは、呪われていると噂されるほど荒れ果てた土地。 でも、私は諦めなかった。私にできる、たった一つの力で、この地を緑で満たしてみせる。
ひたむきに頑張るうち、氷のように冷たかったはずのアレクシス様が、少しずつ私にだけ優しさを見せてくれるように。 「リリアーナ、君は私のものだ」 ——彼の瞳に宿る熱い独占欲に気づいた時、私たちの運命は大きく動き出す。