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11「波を超える カレシ編」
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しっかり者の彼女が落ち込んでいる。いつもは放置の俺だが、今日は駆けつけた。
彼女はわんわん泣いてから、笑った。
「感情の波を制御するのが課題だわ」
「その波を乗りこなすのが、俺の仕事だ――結婚するか」
「いきなり大波ね」
彼女は笑った。
最初の波は、いっしょに越えたみたいだな。
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