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3.恐怖のデジャブ
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「……わかりました。精一杯、ご奉仕いたします」
「期待してるよ、神父様」
勇者はそう言って椅子に腰かけると、股を開いてみせた。
意を決して股の間にかがみ、山のように盛り上がるズボンと下穿きを下ろした瞬間――
「ひっ――!」
ぶるんと反り立つ肉棒が飛び出し、短い悲鳴がもれた。
金の叢中、巨木のように直立したソレをまじまじと見つめていると、上から声がかかる。
「ひょっとして、自分以外の見るのはじめて?」
「……当たり前でしょう。貴方様たってのお願いでなければ、こんなもの視界の端にも入れたくありません」
「そうだよな。神に仕えし者に恥辱を与えるなんて、とんだ罰当たりだ、俺は」
熱に侵されたような状態で、よくもそんな余裕そうに笑えるものだ。
戯れ言しか発しない口を塞ぐためにも、早いとこ終わらせよう。そう思い、熟れた果実のようなペニスを両手で包み込む。
ソレは熱く、掌中で生き物のようにドクンドクンと脈打っていた。
「…ん。オズワルドの手、冷たくて気持ちいい。そのまま、ふだん自分がやる時みたいに動かして」
うなずいたものの、困った。
たまに生理現象で勃起をすることはあれど事務的に処理していたし、これまでの人生、性的欲求を感じたことは一度もない。
そもそも、魔族や魔物、死体に囲まれた世界で、死んだような生活を送ってきた私には、とうてい無理な話なのだ。
しかしこのような言い訳を並べたところで、盛っている男に通用するはずもなく。これも仕事だと思い、私はおそるおそる手を上下に動かした。
「ンッ――――」
頭上で鼻から抜けるような甘い吐息が漏れた。
緩急をつけながら扱いていると、勇者のペニスは質量を増していく。
このまま続ければ、そのうち終わるだろうと高を括っていた矢先――勇者はとんでもない要求をしてきた。
「オズワルド、今度は口でしてくれないか」
「なっ、何をおっしゃってるんですか!? 先ほどと話が違います!」
「このさい、手でやるのも口でやるのも一緒だろ」
そんなわけあるか、と心の中でつっこむ。
これ以上、彼の戯れに付き合いきれない、そう告げようとした瞬間――両手で顔を持ち上げられた。
勇者は覗き込むように私の顔を凝視する。互いの鼻先がつくくらいの至近距離で。
「精一杯、奉仕してくれるんじゃなかったのか?」
暗い影を落とした真顔は狂気を孕んでいて、ヒュッと息をのんだ。
全身が粟立つような恐怖――デスモンド様と同じものだ。
笑うとあどけなさがあって、少年の面影が色濃く残る顔立ちだから、まだ子供なのだと安心していたのに。
だが今、私に恐怖を植えつけてくるこの男は何だ。
これも薬のせいなのか。
……そうだ。そうに決まっている。
彼に感じた恐怖は偶然に過ぎない。
でなければ、魔王軍のトップ『4柩』として耐えがたい屈辱だ。
「……人が悪いですね、アラン様。いいでしょう。貴方様がお望みなら、やってみせましょう」
「いい顔するじゃないか、オズワルド。ますます虐めたくなる」
彼の手が顔から離れたので、再び屹立したペニスに向き合う。
「本当に貴方様が勇者なのかどうか疑いたくなってきましたよ」
思わず本音がもれてしまったが、今から味わう恥辱に比べれば可愛いものだ。
――敬愛せし偉大なる魔王・デスモンド様。我らの宿敵である男の汚れた一物を口に入れることを、どうかお許しください。
心の中で祈りを捧げ、勇者のペニスを自分の口へと招き入れた。
「期待してるよ、神父様」
勇者はそう言って椅子に腰かけると、股を開いてみせた。
意を決して股の間にかがみ、山のように盛り上がるズボンと下穿きを下ろした瞬間――
「ひっ――!」
ぶるんと反り立つ肉棒が飛び出し、短い悲鳴がもれた。
金の叢中、巨木のように直立したソレをまじまじと見つめていると、上から声がかかる。
「ひょっとして、自分以外の見るのはじめて?」
「……当たり前でしょう。貴方様たってのお願いでなければ、こんなもの視界の端にも入れたくありません」
「そうだよな。神に仕えし者に恥辱を与えるなんて、とんだ罰当たりだ、俺は」
熱に侵されたような状態で、よくもそんな余裕そうに笑えるものだ。
戯れ言しか発しない口を塞ぐためにも、早いとこ終わらせよう。そう思い、熟れた果実のようなペニスを両手で包み込む。
ソレは熱く、掌中で生き物のようにドクンドクンと脈打っていた。
「…ん。オズワルドの手、冷たくて気持ちいい。そのまま、ふだん自分がやる時みたいに動かして」
うなずいたものの、困った。
たまに生理現象で勃起をすることはあれど事務的に処理していたし、これまでの人生、性的欲求を感じたことは一度もない。
そもそも、魔族や魔物、死体に囲まれた世界で、死んだような生活を送ってきた私には、とうてい無理な話なのだ。
しかしこのような言い訳を並べたところで、盛っている男に通用するはずもなく。これも仕事だと思い、私はおそるおそる手を上下に動かした。
「ンッ――――」
頭上で鼻から抜けるような甘い吐息が漏れた。
緩急をつけながら扱いていると、勇者のペニスは質量を増していく。
このまま続ければ、そのうち終わるだろうと高を括っていた矢先――勇者はとんでもない要求をしてきた。
「オズワルド、今度は口でしてくれないか」
「なっ、何をおっしゃってるんですか!? 先ほどと話が違います!」
「このさい、手でやるのも口でやるのも一緒だろ」
そんなわけあるか、と心の中でつっこむ。
これ以上、彼の戯れに付き合いきれない、そう告げようとした瞬間――両手で顔を持ち上げられた。
勇者は覗き込むように私の顔を凝視する。互いの鼻先がつくくらいの至近距離で。
「精一杯、奉仕してくれるんじゃなかったのか?」
暗い影を落とした真顔は狂気を孕んでいて、ヒュッと息をのんだ。
全身が粟立つような恐怖――デスモンド様と同じものだ。
笑うとあどけなさがあって、少年の面影が色濃く残る顔立ちだから、まだ子供なのだと安心していたのに。
だが今、私に恐怖を植えつけてくるこの男は何だ。
これも薬のせいなのか。
……そうだ。そうに決まっている。
彼に感じた恐怖は偶然に過ぎない。
でなければ、魔王軍のトップ『4柩』として耐えがたい屈辱だ。
「……人が悪いですね、アラン様。いいでしょう。貴方様がお望みなら、やってみせましょう」
「いい顔するじゃないか、オズワルド。ますます虐めたくなる」
彼の手が顔から離れたので、再び屹立したペニスに向き合う。
「本当に貴方様が勇者なのかどうか疑いたくなってきましたよ」
思わず本音がもれてしまったが、今から味わう恥辱に比べれば可愛いものだ。
――敬愛せし偉大なる魔王・デスモンド様。我らの宿敵である男の汚れた一物を口に入れることを、どうかお許しください。
心の中で祈りを捧げ、勇者のペニスを自分の口へと招き入れた。
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