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第4章
1.ニ大都市アユリム
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マナヘリア二大都市の一角『アユリム』ここでは半年に一度、ゼガン達が一同に介し、今後の方針を決める会議が行われる。
ゼガンとSOのトップ。合計十人にも満たない人数で、秘密裏に行っていた小規模な会議は、今もその形や場所自体は変わっていない。
しかし、SOに守られている住民達は別だった。いつしか自分達にとって無関係のはずの会議を縁起がいい、めでたいと持ち上げるようになり、様々な催し物が増えていき、気づけば祭りのようになっていった。
立ち並ぶ屋台に、どこかから聞こえてくる音楽。故郷の祭りを思い出しながら、カディは町を歩く。平和を越え、浮かれてさえいる雰囲気は少しなじめなかったが……
「どうしたの?」ルルカが声をかける。
小腹が空いていたカディは、串焼き屋の前で足を止めた。無意識に良い匂いめがけ歩いていたのだ。
「よう兄ちゃん。ゼガン串焼きはどうだい?」
名前こそ全力で乗っかっているが、要はただの串焼き……焼鳥だ。スレッドは説明できない懐かしさを覚えながら「いいね。食べてみようよ。ルルカもさ」と答えた。
「七本くれ」
「まいどありー」注文したカディが五本の串焼きを受け取り、また歩き始めた。
「カディってもしかして結構食べる人?」
「肉が好きなだけだよ」
ルルカが質問をしている間に、カディは串焼きを一本食べ終えていた。ルルカが「丸呑みした?」と疑うほどに、あまりにも早く。
「それはないよ。カディは黙って良く噛んで食事するタイプだから」
ルルカの頭に出会った頃の光景が浮かぶ。思えばイリソウのレストランで会った時も、食事中は喋らなかった。てっきり怒っているかと思ったが、ただそういうタイプなだけだった。食べるのが早いのは、その味が気に入った証拠。二本目を食べ終えたカディを見ながら、スレッドも串焼きを口にした。
「うん、うまい。焼いた肉と木の味がする」
どこかずれた感想を漏らすスレッドに何か言いたかったが、ルルカは咀嚼中の肉とともにそれを飲み込んだ。
屋台の並ぶ往来、何かの大会や芸を披露している広場を抜けたところで、目的の場所が見えてくる。横に大きく、縦にも高いホテルのような建物。SOの総帥とゼガンを迎えるためだけに作られた、迎賓館だ。会議を行う場所にして、特別なゲストを最高のもてなしと最大の礼儀を持って迎えるここは、アユリムで1.2を争うほどに大きく、豪華だ。迎賓館の周囲には屋台や建物、木々などは一切なく、ただ巨大な灰色の倉庫のようなものがあるだけ。カディはすれ違う住民達の言葉を聞き、それがイヴォルブの格納庫だと知った。腹を満たしながら、自分が行くべき場所を見据える。串焼きも食べ終わり、いざそこへ向かおうとしたその瞬間だった。
「クソッタレがよぉ!! 誰が酔ってるってんだゴラァ! てめぇの言いがかりだろうがよ!! おぉん!?」
横からそんな声が聞こえてきた。見ると、男が酒瓶片手に怒鳴り散らかしていた。
「いいかぁ!? 水ってのはなぁ!? 飲みすぎたやつに渡すべきもんなんだ! それを俺に渡すなんてふざけやがって! シラフに水なんてふざけてやがってお前はもう!」
男は言葉を放つが、言われた方は何も答えない。それもそのはずで、男が話しているのは、壁に貼られた絵だったのだ。
「何黙りこくってんだてめぇ! あぁん!?」
「すごいね。牛の絵に怒ってる」「見ちゃ駄目だよスレッド」
怒っているのは人間の絵ですらなかった。その男を見て、住民達は距離を取り、別の道を歩いていく。楽しい気分を台無しにされたくなかったのだ。
「もお許さねぇぞコラァ! もおやってやるからなおい!! もうお前この! もう!」
どう見ても酔っている男は、どんどん語彙力が下がっていき、牛の鳴き声のような話し方になっていった。
「うるせぇ野郎だ」
横目に見たカディがそうつぶやくと、男は思いっきり振り返り、カディに目をやった。
「ああん!? てめぇ……漆黒の武器屋じゃねぇか!」
大声で物騒な通り名を口にしながら、男はゆっくりと歩いてくる。漂う酒の匂いが、カディの眉間に皺を刻み込んでいく。
「あんたぁ……ぶっ飛ばしたい人間が居るやつに武器を売ってんだってなぁ?」
返答するのも面倒で黙っているカディに対し、酔っぱらいは続ける。
「ぶっ飛ばしてぇやつが居るんだよぉ。俺に武器を売ってくれよぉ……なぁ!」
「話してみろ」善人だろうが悪人だろうが、恨みがあるならそれを聞くのがカディだ。こいつを蹴り飛ばすのは、聞き終わってからでもいい。
「今日はめでてぇ日だから酒を飲んでたんだ。そうしたらよぉ、そこの野郎が俺に水を渡してきたんだよ。飲み過ぎですよってなぁ! むっかつくぜぇ! 俺をコケにしやがってよぉ!! 俺は酔ってねぇってんだクソが!」
そこの野郎とは、牛の絵のこと。水を差し出そうとした当人は、もうここには居なかった。
「許せねぇぜあいつはもう! だからよぉ、武器を売ってくれやぁ!」
金ならあるぜぇと取り出したのは、硬貨ではなく瓶のフタだった。
この酔っぱらいは、親切にも水を渡してくれた者を恨んでいたのだ。
カディが息を吐く。酔っ払いにしてはしっかり事情を話してくれたが、内容は実にくだらないものだった。
「断る」
理不尽な恨み……心にいつまでも居座り、消えない炎を宿す人間に力を貸すのがカディだ。その対極とも言える「新鮮」な「逆恨み」には、武器の一本も渡しはしない。ルルカに言われずとも、自分の行為がどういうものなのか、どんな結果を招くのかはわかっている。だからこそ、それなりのルールは設けているのだ。
「ああん!? てめぇ俺様の頼みがきけ――」
「聞けねぇって言ったんだよ」
酔っ払いは凄んでみせたが、カディがそれ以上の怒気を見せ、強引に黙らせた。
「こっちです!」誰かの声の直後に、複数人の足音が聞こえてくる。
SOの第二拠点とも言われているほど、関わりが深いアユリムだ。一々振り向かずとも、誰が来たかわかる。
「SOだ! 騒いでいるのはお前達か!!」
突きつけられる銃剣。誰かが知らせたらしく、隊員がやってきたのだ。
「そこの酒瓶を持ってる人が、黒いマントの男に突っかかったんです」
誰かの声を聞いた隊員は、瞬く間に酔っ払いを拘束した。
「やめろぉ! やめねぇか!」
「お前にも一応来てもらうぞ」
もう慣れていたカディは、例によってメダルを見せて黙らせた。見た目で判断され、メダルを見せたら謝られ、手のひらを返される。もう慣れた流れだ。
「これはジュラウド様! とんだご無礼を!」
「会議はいつだ?」
「もう2.3時間ほどで始まります。もしよろしければ部屋も用意しておりますので、ぜひご利用ください」
「そろそろ行く?」歩いてきたスレッドを見て、隊員は少しだけバツの悪そうな顔をした。
ゼガンとSOのトップ。合計十人にも満たない人数で、秘密裏に行っていた小規模な会議は、今もその形や場所自体は変わっていない。
しかし、SOに守られている住民達は別だった。いつしか自分達にとって無関係のはずの会議を縁起がいい、めでたいと持ち上げるようになり、様々な催し物が増えていき、気づけば祭りのようになっていった。
立ち並ぶ屋台に、どこかから聞こえてくる音楽。故郷の祭りを思い出しながら、カディは町を歩く。平和を越え、浮かれてさえいる雰囲気は少しなじめなかったが……
「どうしたの?」ルルカが声をかける。
小腹が空いていたカディは、串焼き屋の前で足を止めた。無意識に良い匂いめがけ歩いていたのだ。
「よう兄ちゃん。ゼガン串焼きはどうだい?」
名前こそ全力で乗っかっているが、要はただの串焼き……焼鳥だ。スレッドは説明できない懐かしさを覚えながら「いいね。食べてみようよ。ルルカもさ」と答えた。
「七本くれ」
「まいどありー」注文したカディが五本の串焼きを受け取り、また歩き始めた。
「カディってもしかして結構食べる人?」
「肉が好きなだけだよ」
ルルカが質問をしている間に、カディは串焼きを一本食べ終えていた。ルルカが「丸呑みした?」と疑うほどに、あまりにも早く。
「それはないよ。カディは黙って良く噛んで食事するタイプだから」
ルルカの頭に出会った頃の光景が浮かぶ。思えばイリソウのレストランで会った時も、食事中は喋らなかった。てっきり怒っているかと思ったが、ただそういうタイプなだけだった。食べるのが早いのは、その味が気に入った証拠。二本目を食べ終えたカディを見ながら、スレッドも串焼きを口にした。
「うん、うまい。焼いた肉と木の味がする」
どこかずれた感想を漏らすスレッドに何か言いたかったが、ルルカは咀嚼中の肉とともにそれを飲み込んだ。
屋台の並ぶ往来、何かの大会や芸を披露している広場を抜けたところで、目的の場所が見えてくる。横に大きく、縦にも高いホテルのような建物。SOの総帥とゼガンを迎えるためだけに作られた、迎賓館だ。会議を行う場所にして、特別なゲストを最高のもてなしと最大の礼儀を持って迎えるここは、アユリムで1.2を争うほどに大きく、豪華だ。迎賓館の周囲には屋台や建物、木々などは一切なく、ただ巨大な灰色の倉庫のようなものがあるだけ。カディはすれ違う住民達の言葉を聞き、それがイヴォルブの格納庫だと知った。腹を満たしながら、自分が行くべき場所を見据える。串焼きも食べ終わり、いざそこへ向かおうとしたその瞬間だった。
「クソッタレがよぉ!! 誰が酔ってるってんだゴラァ! てめぇの言いがかりだろうがよ!! おぉん!?」
横からそんな声が聞こえてきた。見ると、男が酒瓶片手に怒鳴り散らかしていた。
「いいかぁ!? 水ってのはなぁ!? 飲みすぎたやつに渡すべきもんなんだ! それを俺に渡すなんてふざけやがって! シラフに水なんてふざけてやがってお前はもう!」
男は言葉を放つが、言われた方は何も答えない。それもそのはずで、男が話しているのは、壁に貼られた絵だったのだ。
「何黙りこくってんだてめぇ! あぁん!?」
「すごいね。牛の絵に怒ってる」「見ちゃ駄目だよスレッド」
怒っているのは人間の絵ですらなかった。その男を見て、住民達は距離を取り、別の道を歩いていく。楽しい気分を台無しにされたくなかったのだ。
「もお許さねぇぞコラァ! もおやってやるからなおい!! もうお前この! もう!」
どう見ても酔っている男は、どんどん語彙力が下がっていき、牛の鳴き声のような話し方になっていった。
「うるせぇ野郎だ」
横目に見たカディがそうつぶやくと、男は思いっきり振り返り、カディに目をやった。
「ああん!? てめぇ……漆黒の武器屋じゃねぇか!」
大声で物騒な通り名を口にしながら、男はゆっくりと歩いてくる。漂う酒の匂いが、カディの眉間に皺を刻み込んでいく。
「あんたぁ……ぶっ飛ばしたい人間が居るやつに武器を売ってんだってなぁ?」
返答するのも面倒で黙っているカディに対し、酔っぱらいは続ける。
「ぶっ飛ばしてぇやつが居るんだよぉ。俺に武器を売ってくれよぉ……なぁ!」
「話してみろ」善人だろうが悪人だろうが、恨みがあるならそれを聞くのがカディだ。こいつを蹴り飛ばすのは、聞き終わってからでもいい。
「今日はめでてぇ日だから酒を飲んでたんだ。そうしたらよぉ、そこの野郎が俺に水を渡してきたんだよ。飲み過ぎですよってなぁ! むっかつくぜぇ! 俺をコケにしやがってよぉ!! 俺は酔ってねぇってんだクソが!」
そこの野郎とは、牛の絵のこと。水を差し出そうとした当人は、もうここには居なかった。
「許せねぇぜあいつはもう! だからよぉ、武器を売ってくれやぁ!」
金ならあるぜぇと取り出したのは、硬貨ではなく瓶のフタだった。
この酔っぱらいは、親切にも水を渡してくれた者を恨んでいたのだ。
カディが息を吐く。酔っ払いにしてはしっかり事情を話してくれたが、内容は実にくだらないものだった。
「断る」
理不尽な恨み……心にいつまでも居座り、消えない炎を宿す人間に力を貸すのがカディだ。その対極とも言える「新鮮」な「逆恨み」には、武器の一本も渡しはしない。ルルカに言われずとも、自分の行為がどういうものなのか、どんな結果を招くのかはわかっている。だからこそ、それなりのルールは設けているのだ。
「ああん!? てめぇ俺様の頼みがきけ――」
「聞けねぇって言ったんだよ」
酔っ払いは凄んでみせたが、カディがそれ以上の怒気を見せ、強引に黙らせた。
「こっちです!」誰かの声の直後に、複数人の足音が聞こえてくる。
SOの第二拠点とも言われているほど、関わりが深いアユリムだ。一々振り向かずとも、誰が来たかわかる。
「SOだ! 騒いでいるのはお前達か!!」
突きつけられる銃剣。誰かが知らせたらしく、隊員がやってきたのだ。
「そこの酒瓶を持ってる人が、黒いマントの男に突っかかったんです」
誰かの声を聞いた隊員は、瞬く間に酔っ払いを拘束した。
「やめろぉ! やめねぇか!」
「お前にも一応来てもらうぞ」
もう慣れていたカディは、例によってメダルを見せて黙らせた。見た目で判断され、メダルを見せたら謝られ、手のひらを返される。もう慣れた流れだ。
「これはジュラウド様! とんだご無礼を!」
「会議はいつだ?」
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