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蟻の自覚
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あれから、『お母様との話』から二週間ほど経った。
俺は俺専用の部屋に移され、毎日寝ている時以外は勝手に運んでくる肉団子をむしゃむしゃする生活を続けていた。
俺専用の部屋はかなり大きい。お母様の部屋ほどではないが、天井も高く、風通しの良い大きな部屋であった。
まあ順調に俺が成長するとしたら、最低でもお母様くらいの大きさになるのは確実である。だからこれほど巨大な部屋が必要なのだろう。
それに伴い驚いたことがいくつかある。
一つは蟻共の建設能力である。俺が今現在寝ている部屋なのだが、なんとここは俺がお母様と話している時に造れらた部屋なのだ。次代の女王の選定が終わり、そして多少の会話をした。何時間も話していた記憶はないが、その短時間でこれほどの穴を掘れる蟻共の能力。何かに利用できるのではないかと考えていた。
蟻というのは元々社会性を持つが、それと同時に『役割分担』という高い知能を必要とする行動を最初からすることができたのだ。削岩するものとそれを運搬する者に別れることができるから仕事が速い。更に魔物になり強化された顎と力と知恵はその能力を更に次の段階へと昇華させている。もう少し魔物としての位が上がれば、更に高度な建築が可能になるかもしれん。
もう一つ驚いたのは、俺自身の成長速度である。
当初俺の体は『姉妹同様』、3メートル少々の大きさであった。それが二週間ほど、送り続けられる餌により、今や成虫となったお姉さま方とほぼ同じ大きさへと成長していた。
わかったことは、虫の成長に大切なのは幼虫の時にいかに食事ができたかということ。そして幼虫の時に食べまくったら限度を無視して――虫だけに――成長できる、ということだ。
お姉さま方とは念話を通じて話せることができるのだが、
曰く、お母様が俺の誕生を本当に喜んでいるため他の姉妹たちの餌の供給の士気も高いだとか、
曰く、どんどん成長する俺が可愛いらしく我先にとお姉さま方は餌を運んでくるだとか、
そんなことを呟いていた。
俺には親が居たという記憶はない。産まれ出たその時から魔人であり、知恵と力を持っていた。
だがこの蟻共が魔物になり知恵を得たが故に生じたであろう『妹を想う』感情、『子を想う』感情は俺には理解できなかった。
元々強者であった俺には、必要の無い感情だから興味はないのだがな――。
少し部屋でもぞもぞとしていると、ガサガサと音がして一匹の蟻が入ってきた。
巨大な肉団子を顎に抱えたお姉さまである。
成長著しい俺に運ばれる肉団子の大きさは日に日に大きくなっており、今や1メートル大となっていた。
『アンス、ご飯よ。 とれたてだからとても美味しいわよ』
お姉さまが念話で俺に語りかけてきた。
お姉さまには悪いが、あまりその肉団子を美味しいと思ったことはない。
今は蟻なのだから、味覚は以前のものとは違うはずだ。多少なりとも魔力を有する肉なら、旨味として感じることもできる。しかしいくつも食べてきたこの肉団子からはそれほどのものは感じたことがなかった。
こんなに巨大な蟻が捕食する生物。魔物ではなくとも蟻は自分よりも数倍から十数倍の体格の獲物を狩ったりもする。少なく見積もっても、10メートル以上もある生物が日常的に餌として送られてくるはずだ。
それほど巨大な生物はなかなか存在しない、居るとしたら魔物。いや魔物の中でもかなり強力な部類に入るモンスターだ。
そんな生物の肉を食ってもごく少量の魔力しか感じない。
俺はそれについても気になっていた。
「いつもありがとうアリアンナお姉さま」
俺は肉団子を持ってきた蟻に礼を言った。
側近共への復讐についてだが、一つ進歩があった。
最近蟻共の顔の違いがなんとなく解るようになったのだ!
今目の前に居るのはアリアンナという蟻だ。まあ誰でも思うだろうがこいつらは名前にアリってついてなきゃ気が済まんらしい。でも俺はアンスってつけられたよな。多分お母様の気分とレパートリィの問題だ。
アリアンナは一番最初に卵の部屋で俺を発見し、その後お母様の元に連れて行ったりしていた蟻だ。
他の蟻よりも若干体の光沢が綺麗で、顎がシュッと鋭く全体的に細い印象を受ける。
――ような気がする。
話によるとお母様の産卵は周期的なものがあり、一度に十数個産むと日を空けるらしい。すると産卵第一期産まれ、産卵第二期産まれという具合に世代が別れてくる。アリアンナは俺の一世代前に産まれ成虫となった蟻だそうだ。
若い世代の蟻は巣の内部で俺みたいな幼虫の世話や女王――お母様の世話をし、年齢が上がると巣の外部で餌の調達や外敵との戦闘を任されるらしい。
丁度幼虫の世話を任されていたアリアンナは一番最初に俺を見つけ、何やら運命的なものと責任感的なものを感じて率先して俺の世話をするようになった。
まあ献身的な世話の理由にはもう一つ理由があるようだが・・・。
『まあアンスは今日も可愛らしい。 このぷにぷにとした白い肌、小さな顎、透き通るような声。 たまらないわ!』
どうにも蟻の美的センスは理解できないが、蟻共からすると俺はかなり可愛いのだと。
ちょっと顔の違いというか個体の違いは解るとは言ったが、可愛い蟻とか不細工な蟻とかは正直に言ってまだわからん。
だがアリアンナは俺を可愛いと言って何かと俺の顔を見に来る。
俺に餌を持ってくるのも二回に一回はこいつだ。
そういうものなのだろうか、妹というのは。
よくわからん。
「そうですかアリアンナお姉さま」
『そうよアンス。 あなたはきっとお母様のような強く美しい女王になるわよ』
「ハハハ・・・。 あのうアリアンナお姉さま」
『なあに?』
「アリアンナお姉さまは、女王になりたいとか思ったりしないのですか? もう大人になったアリアンナお姉さまは、その、今から女王になることはできないかもしれませんが。 もし自分が女王ならとか、魔力があるという理由だけで後から産まれた妹が女王として育てられることに不満だとか・・・」
『んんー、考えたこともないわ。 だってお母様はずっと一人でこの家やお姉さまたちを守ってきたんだもの。 お母様が頑張ってくれたから今の私がある。 だから今度は私たちがお母様を、そして妹たちを守る番なの。 感謝の気持ちはたくさんあるけど、不満とかは一切ないわよ。 だって今の私だからお母様たちに恩返しができるし、女王になったら可愛いアンスの世話をできないじゃない!』
ふん、所詮は蟻ということか。
魔物となり知恵を得ても蟻は蟻。個よりも種のために生き、出生に不満も疑問も持たず、欲望も向上心も無い。
母や妹を守る。俺の世話ができる。感謝だなんだと聞こえの良い言葉を並べているようだが、それは女王以外の蟻の本能に過ぎない。
もしもこいつが、女王だったならば、同じように女王の本能をまた同じように体のいい言葉に置き換えるだけだ。
だが、それでいい。それがいいのだ。
こいつらは俺の報復のための刃であり盾だ。
俺のために生き俺のために死ねばいい。そこに高潔な使命感を帯びるというのであれば、こいつらは幸せではないか!
ほんとうに蟻共は良い駒になりそうだ。
「ありがとうございますお姉さま」
『どうしたの急に?』
「いえ少しお姉さまたちに申し訳無く感じて聞いてみたのです」
『もう! アンスったら本当にいじらしいわ! ぷにぷにしちゃう!』
ええいうっとおしい!
触覚で俺の体を触るでない!
しかし復讐のためとはいえ、ここでの喋り方も慣れたものだ。
何がお姉さまだ。何がお母様だ。
いつか出会った人間の貴族の雌の喋り方にそっくりだ。気色が悪い。
しかしこの喋り方でないとお母様たちに怒られるからな・・・。
――いずれ我が兵隊として死ぬまでこき使ってやる。
それまでの辛抱だ・・・。
俺は俺専用の部屋に移され、毎日寝ている時以外は勝手に運んでくる肉団子をむしゃむしゃする生活を続けていた。
俺専用の部屋はかなり大きい。お母様の部屋ほどではないが、天井も高く、風通しの良い大きな部屋であった。
まあ順調に俺が成長するとしたら、最低でもお母様くらいの大きさになるのは確実である。だからこれほど巨大な部屋が必要なのだろう。
それに伴い驚いたことがいくつかある。
一つは蟻共の建設能力である。俺が今現在寝ている部屋なのだが、なんとここは俺がお母様と話している時に造れらた部屋なのだ。次代の女王の選定が終わり、そして多少の会話をした。何時間も話していた記憶はないが、その短時間でこれほどの穴を掘れる蟻共の能力。何かに利用できるのではないかと考えていた。
蟻というのは元々社会性を持つが、それと同時に『役割分担』という高い知能を必要とする行動を最初からすることができたのだ。削岩するものとそれを運搬する者に別れることができるから仕事が速い。更に魔物になり強化された顎と力と知恵はその能力を更に次の段階へと昇華させている。もう少し魔物としての位が上がれば、更に高度な建築が可能になるかもしれん。
もう一つ驚いたのは、俺自身の成長速度である。
当初俺の体は『姉妹同様』、3メートル少々の大きさであった。それが二週間ほど、送り続けられる餌により、今や成虫となったお姉さま方とほぼ同じ大きさへと成長していた。
わかったことは、虫の成長に大切なのは幼虫の時にいかに食事ができたかということ。そして幼虫の時に食べまくったら限度を無視して――虫だけに――成長できる、ということだ。
お姉さま方とは念話を通じて話せることができるのだが、
曰く、お母様が俺の誕生を本当に喜んでいるため他の姉妹たちの餌の供給の士気も高いだとか、
曰く、どんどん成長する俺が可愛いらしく我先にとお姉さま方は餌を運んでくるだとか、
そんなことを呟いていた。
俺には親が居たという記憶はない。産まれ出たその時から魔人であり、知恵と力を持っていた。
だがこの蟻共が魔物になり知恵を得たが故に生じたであろう『妹を想う』感情、『子を想う』感情は俺には理解できなかった。
元々強者であった俺には、必要の無い感情だから興味はないのだがな――。
少し部屋でもぞもぞとしていると、ガサガサと音がして一匹の蟻が入ってきた。
巨大な肉団子を顎に抱えたお姉さまである。
成長著しい俺に運ばれる肉団子の大きさは日に日に大きくなっており、今や1メートル大となっていた。
『アンス、ご飯よ。 とれたてだからとても美味しいわよ』
お姉さまが念話で俺に語りかけてきた。
お姉さまには悪いが、あまりその肉団子を美味しいと思ったことはない。
今は蟻なのだから、味覚は以前のものとは違うはずだ。多少なりとも魔力を有する肉なら、旨味として感じることもできる。しかしいくつも食べてきたこの肉団子からはそれほどのものは感じたことがなかった。
こんなに巨大な蟻が捕食する生物。魔物ではなくとも蟻は自分よりも数倍から十数倍の体格の獲物を狩ったりもする。少なく見積もっても、10メートル以上もある生物が日常的に餌として送られてくるはずだ。
それほど巨大な生物はなかなか存在しない、居るとしたら魔物。いや魔物の中でもかなり強力な部類に入るモンスターだ。
そんな生物の肉を食ってもごく少量の魔力しか感じない。
俺はそれについても気になっていた。
「いつもありがとうアリアンナお姉さま」
俺は肉団子を持ってきた蟻に礼を言った。
側近共への復讐についてだが、一つ進歩があった。
最近蟻共の顔の違いがなんとなく解るようになったのだ!
今目の前に居るのはアリアンナという蟻だ。まあ誰でも思うだろうがこいつらは名前にアリってついてなきゃ気が済まんらしい。でも俺はアンスってつけられたよな。多分お母様の気分とレパートリィの問題だ。
アリアンナは一番最初に卵の部屋で俺を発見し、その後お母様の元に連れて行ったりしていた蟻だ。
他の蟻よりも若干体の光沢が綺麗で、顎がシュッと鋭く全体的に細い印象を受ける。
――ような気がする。
話によるとお母様の産卵は周期的なものがあり、一度に十数個産むと日を空けるらしい。すると産卵第一期産まれ、産卵第二期産まれという具合に世代が別れてくる。アリアンナは俺の一世代前に産まれ成虫となった蟻だそうだ。
若い世代の蟻は巣の内部で俺みたいな幼虫の世話や女王――お母様の世話をし、年齢が上がると巣の外部で餌の調達や外敵との戦闘を任されるらしい。
丁度幼虫の世話を任されていたアリアンナは一番最初に俺を見つけ、何やら運命的なものと責任感的なものを感じて率先して俺の世話をするようになった。
まあ献身的な世話の理由にはもう一つ理由があるようだが・・・。
『まあアンスは今日も可愛らしい。 このぷにぷにとした白い肌、小さな顎、透き通るような声。 たまらないわ!』
どうにも蟻の美的センスは理解できないが、蟻共からすると俺はかなり可愛いのだと。
ちょっと顔の違いというか個体の違いは解るとは言ったが、可愛い蟻とか不細工な蟻とかは正直に言ってまだわからん。
だがアリアンナは俺を可愛いと言って何かと俺の顔を見に来る。
俺に餌を持ってくるのも二回に一回はこいつだ。
そういうものなのだろうか、妹というのは。
よくわからん。
「そうですかアリアンナお姉さま」
『そうよアンス。 あなたはきっとお母様のような強く美しい女王になるわよ』
「ハハハ・・・。 あのうアリアンナお姉さま」
『なあに?』
「アリアンナお姉さまは、女王になりたいとか思ったりしないのですか? もう大人になったアリアンナお姉さまは、その、今から女王になることはできないかもしれませんが。 もし自分が女王ならとか、魔力があるという理由だけで後から産まれた妹が女王として育てられることに不満だとか・・・」
『んんー、考えたこともないわ。 だってお母様はずっと一人でこの家やお姉さまたちを守ってきたんだもの。 お母様が頑張ってくれたから今の私がある。 だから今度は私たちがお母様を、そして妹たちを守る番なの。 感謝の気持ちはたくさんあるけど、不満とかは一切ないわよ。 だって今の私だからお母様たちに恩返しができるし、女王になったら可愛いアンスの世話をできないじゃない!』
ふん、所詮は蟻ということか。
魔物となり知恵を得ても蟻は蟻。個よりも種のために生き、出生に不満も疑問も持たず、欲望も向上心も無い。
母や妹を守る。俺の世話ができる。感謝だなんだと聞こえの良い言葉を並べているようだが、それは女王以外の蟻の本能に過ぎない。
もしもこいつが、女王だったならば、同じように女王の本能をまた同じように体のいい言葉に置き換えるだけだ。
だが、それでいい。それがいいのだ。
こいつらは俺の報復のための刃であり盾だ。
俺のために生き俺のために死ねばいい。そこに高潔な使命感を帯びるというのであれば、こいつらは幸せではないか!
ほんとうに蟻共は良い駒になりそうだ。
「ありがとうございますお姉さま」
『どうしたの急に?』
「いえ少しお姉さまたちに申し訳無く感じて聞いてみたのです」
『もう! アンスったら本当にいじらしいわ! ぷにぷにしちゃう!』
ええいうっとおしい!
触覚で俺の体を触るでない!
しかし復讐のためとはいえ、ここでの喋り方も慣れたものだ。
何がお姉さまだ。何がお母様だ。
いつか出会った人間の貴族の雌の喋り方にそっくりだ。気色が悪い。
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