幼馴染みのセクハラに耐えかねています。

世咲

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第5章:シャイなヤンキーは愛情表現が苦手?

  
「ま、枢木院にも好きなやつがいるってことだ。それより悠雨」
「……何だ」
「もしかして嫉妬した?」
「しっと……?」

 冬牙がいたずらっぽく笑うので、急に恥ずかしくなった。

「そっか、そっか! 悠雨が嫉妬してくれんのか」
「ち、ちげえ!! ただちょっと気になった、だけだ……!」
「可愛いなぁ、俺の恋人は」

 とんでもない力で抱きしめられ、内臓が出そうになる。

「会長、それ以上力を入れますと、悠雨さまがお亡くなりに……」

 パッと手を離され、ようやくまともに息ができるようになった。

「力強えんだからちょっとは加減しろよ!」
「悪い、悪い。悠雨があまりにも可愛くて天使だったから、ついな」
「つか、こんなことしてんの誰かに見られたらやべえから、学校では極力触んじゃねーぞ!」
「は? まじで言ってる?」
「当たり前だろ! 俺とお前が付き合ってるって、バレたらどうすんだよ!」

 男同士が世間的見て少数派なのは俺でも理解してる。中には同性愛に偏見があるやつもいる。篠谷コンツェルンの御曹司であり、この学園の生徒会長という冬牙の立場を考えれば、隠しておく方がいいに決まってる。

「俺は別にいいけど」
「いいって、お前自分の立場わかってんのか?」
「当然。悠雨が心配してくれんのは嬉しいけど、俺としては悠雨に手を出すやつらに牽制かけるほうが重要だしな」

 俺に手を出すやつなんて滅多にいないと思う。ヨッチーだって本当の狙いは冬牙なわけだし。

「あー、それか一層のこと新しい校則でも作るか? 篠谷悠雨に関する校則」
「会長、校則を増やすには生徒総会と教員会議での承認が必要です」
「面倒だな。やっぱり付き合ってるって言っちまったほうが楽だろ」

 俺は付き合う相手を間違えたのかもしれない。


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