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雪女
猛暑日の内見
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3
その日は朝から気温が上がり、松本家の家族が物件に到着する頃には、35度を超える猛暑日となっていた。
先に到着していた悠弥は、早速全ての窓を開け放ち、部屋の中をひと通り点検し終えたところだ。黙って佇んでいるだけで胸元を汗が伝う。蝉の声が暑さを助長するかのように騒々しく響いている。それを裂くように、低いエンジン音がこちらに近づいてきた。
(さあ、気合い入れてひと仕事しますか!)
暑さでへたばりそうな心に活を入れ、悠弥はピンと背筋を伸ばした。
庭の駐車スペースに乗り入れたミニバンの運転席から、ご主人が降りてくる。ラフな格好だが、身だしなみには気を使っている様子だ。スリムなジーンズに小綺麗なスニーカー。Tシャツに麻のジャケット。
「すみません、お待たせしました。松本です」
名刺を準備しているところが営業マンらしい。
悠弥もおきまりの挨拶を交わす。
松本武史、製薬会社の営業課。肩書きには課長補佐と書かれている。
名刺交換を済ませると、チャイルドシートから解放された小春が飛ぶように庭を走り回りはじめた。
「小春、お池のまわりは危ないから、後で母さんと一緒に行きましょうね」
春奈が小春の手を引きながらこちらに歩み寄る。
「暑い中、二度も見学をお願いしてすみません」
目深に被った帽子の影になっているが、顔色が悪いように見える。
「いえいえ。大丈夫ですよ。今日も暑いですね……大丈夫ですか、具合悪くないですか?」
「ありがとう、少し日陰で涼めば大丈夫だと思います」
「すみません、妻は暑さに弱いんです。停めていた駐車場が炎天下だったもので、なかなか車内の温度が下がらなかったんですよ」
少しふらついた春奈を、武史が支えた。春奈が肩に掛けていたトートバッグを、武史が代わりに持つ。
「エンジンかけたままにしておいてもいいですか? 車内をなるべく涼しくしておきたくて」
「ああ、そうですね。どうぞどうぞ」
隣の家屋まで距離もある。少しくらいのアイドリングは大丈夫だろう。物件の内覧後に再び蒸風呂状態の車内に戻るのは、雪女である春奈には酷な話だ。
「お部屋は少し風を通しておきましたけど、さすがに今日は、なかなか気温が下がらないみたいで……辛かったら言ってくださいね」
三人を家の中へ通し、少しでも風通しを良くしておこうと玄関の引き戸も開けたままにしておく。
小春は昨日の続きとばかりに鳴家探しに必死の様子で、バタバタと足音を立てながら奥の座敷に駆け込んだ。
春奈は風の通る縁側に腰掛け、ハンカチを握りしめつつ庭を眺めている。
ざっと家の中を一周した武史が、悠弥のいるダイニングを覗いた。
「妻も娘も、もうこの物件に決めるつもりなんですよ。まあ、男なんて家にいない時間の方が長いですから。決定権は妻が持つことになりますよね」
そういう武史の表情は穏やかだった。
小春が春奈に走り寄る。耳元で何かをささやくと、小春は嬉しそうに笑った。鳴家を見つけたことでも話したのだろうか。
春奈も小さく笑い返し、小春がかぶっていた帽子を脱がせ、額の汗を拭ってやる。バッグから子供用の水筒を取り出し、小春に手渡した。それを両手で受け取った小春が、ちょこんと春奈の隣に座る。
縁側に並んで座る二人の後ろ姿は、まるで絵に描いたように長閑であたたかい家庭の風景だった。
「二人が笑顔で迎えてくれる家なら、俺はどこだっていいんです」
悠弥にだけ聞こえるくらいの声で、武史はそう言った。
この場所は武史の職場から車で小一時間くらいかかる。少し遠いことが難点だと、春奈も気にしていた。
「春奈、小春、ここが気に入ったかい?」
武史の言葉に、小春は大きく頷いた。
「小春、ここがいい!」
「私もこの家が気に入ったわ。あなたはどう? やっぱり少し遠いような気がするけれど」
「俺は大丈夫だよ。春奈が少しでも過ごしやすい方がいい。それに、小春はもう他の家じゃあ納得してくれなさそうだしな」
「うん、小春はここがいいっ!」
すっくと立ち上がり、大きく声をあげた小春の精一杯の自己主張に、その場の大人たち全員が微笑んだ。
「それなら、決まりだ。この物件で契約をお願いします」
「かしこまりました。では早速、店舗にお越しいただいて、申込み手続きをお願いします」
店舗の場所の確認と、簡単に今後の流れを説明する。まずは店舗に来店してもらい、申込書の記入。その後、重要事項説明を聞いてもらい、今日はお帰りいただく。契約書は郵送することにして、後日返送してもらうという段取りだ。
「わかりました。じゃあ早速お店に向かいます」
武史が言ったと同時に、焦った小春の声が耳を貫く。
「おとーさん! おかあさんが!」
見ると、春奈が畳の上に倒れこんでいる。
武史は一目散に駆け寄り、春奈を抱き起こした。
「大丈夫ですか、救急車を……」
悠弥がスマホに手をかけたところで、武史がそれを制した。
「大丈夫です、涼しいところで休めば治りますから……」
うっすらと目を開けた春奈の様子は、悠弥の目には急を要する状態に映るが、武史は落ち着いた様子だった。
「春奈、ごめんな。車に戻ろう」
そのまま春奈を抱えて車へ向かう。
悠弥は春奈の持っていた荷物を持ち、先に玄関を出て、車へ向かった。武史の指示を仰ぎ、後部座席をリクライニングする。
武史が小春に、クーラーボックスから飲み物と氷を持ってくるよう指示した。悠弥が手伝い、クーラーボックスからコンビニ袋に入った氷とペットボトルを取り出す。小春と二人で手分けしてそれを持った。
「ごめんなさい……」
車に乗せられた春奈が弱々しい声を出す。
悠弥はスポーツドリンクの入ったペットボトルのキャップを開け、春奈に手渡した。力が入らず、取り落としそうになったその手を思わず支える。
(冷たい……)
人肌というにはおそろしく温度のない手。
ドリンクを一口飲んで、春奈は小さく微笑んだ。
「……もう大丈夫。ありがとう」
「やっぱりこの暑さは辛かったですよね、気付けなくてすみません」
思わず手の冷たさに驚いてしまったことを取り繕った。
武史は小春から受け取った氷を小袋に分け、小さな氷嚢をいくつか作っていた。
小春は隣のシートに登り、懸命にうちわで母親を扇いでいる。
悠弥はそそくさと春奈のそばを離れ、氷嚢作りを手伝った。
「すみません、東雲さん。ありがとうございます」
武史は手際よく氷嚢を春奈の首筋や太腿に当てていく。
「これで少し休めば大丈夫だと思います」
武史の手慣れた様子を見るに、春奈が熱中症になったのは一度や二度ではないのだろう。
このまま様子を見ながら車を走らせ、店に向かうという。
悠弥は申込手続きはそんなに急がなくても大丈夫だと告げたが、明日からまた武史は仕事で忙しくなってしまうから、と意識がだいぶはっきりしてきた春奈が言うのだった。
「私のことなら大丈夫。お店に伺います」
それならばと悠弥も了承した。
「戸締りをしたらすぐに向かいます。先に店に向かってください。店の者には連絡しておきます」
武史たちを見送り、悠弥は急ぎ戸締りをしながら店に電話をかける。
電話口からは聞きなれた遥の声……と思いきや……。
『東雲くんね。ごめんなさい、遥はオーナーさんのところに出かけてしまったの。私で大丈夫かしら?』
声の主は雪乃だった。
「これから申込手続きのためにお客様が来店されます。お客様の方が先に到着されると思うので、お席へご案内してお待ちいただいてください。お客様が軽い熱中症なので、エアコンを強めに効かせておいてもらえますか」
雪乃が了承の返事を返すのを聞いてから、悠弥は伝言を続けた。
「それから、奥様の正体は雪女なんですが、旦那さんには内密に、とのことなので……。はい、そうです。よろしくお願いします」
驚くでもない軽い調子の返答を聞き、電話を切る。
あやかしであることを隠したまま人間と付き合っていくというのは、そんなに一般的なことなのだろうか。
もしも、自分の恋人があやかしだったなら……。そしてそれを自分には隠したまま付き合い続けていたとしたら……。その事実を知ったとき、相手のことをどう思うだろう。
やはりいっその事、その秘密は墓まで持って行ってもらったほうが幸せなのだろうか。
室内を小走りで回り、すべての窓を施錠して玄関を出る。
(正体なんて知らないほうがいい? でもそれって……本当にお互いのことを思っていると言えるのか?)
玄関の引き戸を閉じ、鍵をまわす。戸をスライドさせると、ガツッと抵抗を感じる。施錠完了。その鍵を南京錠つきの郵便受けに放り込む。
「ま、今の俺には縁のない話か……」
ぽつりと呟いたその声は、蝉しぐれに紛れて消えていった。
その日は朝から気温が上がり、松本家の家族が物件に到着する頃には、35度を超える猛暑日となっていた。
先に到着していた悠弥は、早速全ての窓を開け放ち、部屋の中をひと通り点検し終えたところだ。黙って佇んでいるだけで胸元を汗が伝う。蝉の声が暑さを助長するかのように騒々しく響いている。それを裂くように、低いエンジン音がこちらに近づいてきた。
(さあ、気合い入れてひと仕事しますか!)
暑さでへたばりそうな心に活を入れ、悠弥はピンと背筋を伸ばした。
庭の駐車スペースに乗り入れたミニバンの運転席から、ご主人が降りてくる。ラフな格好だが、身だしなみには気を使っている様子だ。スリムなジーンズに小綺麗なスニーカー。Tシャツに麻のジャケット。
「すみません、お待たせしました。松本です」
名刺を準備しているところが営業マンらしい。
悠弥もおきまりの挨拶を交わす。
松本武史、製薬会社の営業課。肩書きには課長補佐と書かれている。
名刺交換を済ませると、チャイルドシートから解放された小春が飛ぶように庭を走り回りはじめた。
「小春、お池のまわりは危ないから、後で母さんと一緒に行きましょうね」
春奈が小春の手を引きながらこちらに歩み寄る。
「暑い中、二度も見学をお願いしてすみません」
目深に被った帽子の影になっているが、顔色が悪いように見える。
「いえいえ。大丈夫ですよ。今日も暑いですね……大丈夫ですか、具合悪くないですか?」
「ありがとう、少し日陰で涼めば大丈夫だと思います」
「すみません、妻は暑さに弱いんです。停めていた駐車場が炎天下だったもので、なかなか車内の温度が下がらなかったんですよ」
少しふらついた春奈を、武史が支えた。春奈が肩に掛けていたトートバッグを、武史が代わりに持つ。
「エンジンかけたままにしておいてもいいですか? 車内をなるべく涼しくしておきたくて」
「ああ、そうですね。どうぞどうぞ」
隣の家屋まで距離もある。少しくらいのアイドリングは大丈夫だろう。物件の内覧後に再び蒸風呂状態の車内に戻るのは、雪女である春奈には酷な話だ。
「お部屋は少し風を通しておきましたけど、さすがに今日は、なかなか気温が下がらないみたいで……辛かったら言ってくださいね」
三人を家の中へ通し、少しでも風通しを良くしておこうと玄関の引き戸も開けたままにしておく。
小春は昨日の続きとばかりに鳴家探しに必死の様子で、バタバタと足音を立てながら奥の座敷に駆け込んだ。
春奈は風の通る縁側に腰掛け、ハンカチを握りしめつつ庭を眺めている。
ざっと家の中を一周した武史が、悠弥のいるダイニングを覗いた。
「妻も娘も、もうこの物件に決めるつもりなんですよ。まあ、男なんて家にいない時間の方が長いですから。決定権は妻が持つことになりますよね」
そういう武史の表情は穏やかだった。
小春が春奈に走り寄る。耳元で何かをささやくと、小春は嬉しそうに笑った。鳴家を見つけたことでも話したのだろうか。
春奈も小さく笑い返し、小春がかぶっていた帽子を脱がせ、額の汗を拭ってやる。バッグから子供用の水筒を取り出し、小春に手渡した。それを両手で受け取った小春が、ちょこんと春奈の隣に座る。
縁側に並んで座る二人の後ろ姿は、まるで絵に描いたように長閑であたたかい家庭の風景だった。
「二人が笑顔で迎えてくれる家なら、俺はどこだっていいんです」
悠弥にだけ聞こえるくらいの声で、武史はそう言った。
この場所は武史の職場から車で小一時間くらいかかる。少し遠いことが難点だと、春奈も気にしていた。
「春奈、小春、ここが気に入ったかい?」
武史の言葉に、小春は大きく頷いた。
「小春、ここがいい!」
「私もこの家が気に入ったわ。あなたはどう? やっぱり少し遠いような気がするけれど」
「俺は大丈夫だよ。春奈が少しでも過ごしやすい方がいい。それに、小春はもう他の家じゃあ納得してくれなさそうだしな」
「うん、小春はここがいいっ!」
すっくと立ち上がり、大きく声をあげた小春の精一杯の自己主張に、その場の大人たち全員が微笑んだ。
「それなら、決まりだ。この物件で契約をお願いします」
「かしこまりました。では早速、店舗にお越しいただいて、申込み手続きをお願いします」
店舗の場所の確認と、簡単に今後の流れを説明する。まずは店舗に来店してもらい、申込書の記入。その後、重要事項説明を聞いてもらい、今日はお帰りいただく。契約書は郵送することにして、後日返送してもらうという段取りだ。
「わかりました。じゃあ早速お店に向かいます」
武史が言ったと同時に、焦った小春の声が耳を貫く。
「おとーさん! おかあさんが!」
見ると、春奈が畳の上に倒れこんでいる。
武史は一目散に駆け寄り、春奈を抱き起こした。
「大丈夫ですか、救急車を……」
悠弥がスマホに手をかけたところで、武史がそれを制した。
「大丈夫です、涼しいところで休めば治りますから……」
うっすらと目を開けた春奈の様子は、悠弥の目には急を要する状態に映るが、武史は落ち着いた様子だった。
「春奈、ごめんな。車に戻ろう」
そのまま春奈を抱えて車へ向かう。
悠弥は春奈の持っていた荷物を持ち、先に玄関を出て、車へ向かった。武史の指示を仰ぎ、後部座席をリクライニングする。
武史が小春に、クーラーボックスから飲み物と氷を持ってくるよう指示した。悠弥が手伝い、クーラーボックスからコンビニ袋に入った氷とペットボトルを取り出す。小春と二人で手分けしてそれを持った。
「ごめんなさい……」
車に乗せられた春奈が弱々しい声を出す。
悠弥はスポーツドリンクの入ったペットボトルのキャップを開け、春奈に手渡した。力が入らず、取り落としそうになったその手を思わず支える。
(冷たい……)
人肌というにはおそろしく温度のない手。
ドリンクを一口飲んで、春奈は小さく微笑んだ。
「……もう大丈夫。ありがとう」
「やっぱりこの暑さは辛かったですよね、気付けなくてすみません」
思わず手の冷たさに驚いてしまったことを取り繕った。
武史は小春から受け取った氷を小袋に分け、小さな氷嚢をいくつか作っていた。
小春は隣のシートに登り、懸命にうちわで母親を扇いでいる。
悠弥はそそくさと春奈のそばを離れ、氷嚢作りを手伝った。
「すみません、東雲さん。ありがとうございます」
武史は手際よく氷嚢を春奈の首筋や太腿に当てていく。
「これで少し休めば大丈夫だと思います」
武史の手慣れた様子を見るに、春奈が熱中症になったのは一度や二度ではないのだろう。
このまま様子を見ながら車を走らせ、店に向かうという。
悠弥は申込手続きはそんなに急がなくても大丈夫だと告げたが、明日からまた武史は仕事で忙しくなってしまうから、と意識がだいぶはっきりしてきた春奈が言うのだった。
「私のことなら大丈夫。お店に伺います」
それならばと悠弥も了承した。
「戸締りをしたらすぐに向かいます。先に店に向かってください。店の者には連絡しておきます」
武史たちを見送り、悠弥は急ぎ戸締りをしながら店に電話をかける。
電話口からは聞きなれた遥の声……と思いきや……。
『東雲くんね。ごめんなさい、遥はオーナーさんのところに出かけてしまったの。私で大丈夫かしら?』
声の主は雪乃だった。
「これから申込手続きのためにお客様が来店されます。お客様の方が先に到着されると思うので、お席へご案内してお待ちいただいてください。お客様が軽い熱中症なので、エアコンを強めに効かせておいてもらえますか」
雪乃が了承の返事を返すのを聞いてから、悠弥は伝言を続けた。
「それから、奥様の正体は雪女なんですが、旦那さんには内密に、とのことなので……。はい、そうです。よろしくお願いします」
驚くでもない軽い調子の返答を聞き、電話を切る。
あやかしであることを隠したまま人間と付き合っていくというのは、そんなに一般的なことなのだろうか。
もしも、自分の恋人があやかしだったなら……。そしてそれを自分には隠したまま付き合い続けていたとしたら……。その事実を知ったとき、相手のことをどう思うだろう。
やはりいっその事、その秘密は墓まで持って行ってもらったほうが幸せなのだろうか。
室内を小走りで回り、すべての窓を施錠して玄関を出る。
(正体なんて知らないほうがいい? でもそれって……本当にお互いのことを思っていると言えるのか?)
玄関の引き戸を閉じ、鍵をまわす。戸をスライドさせると、ガツッと抵抗を感じる。施錠完了。その鍵を南京錠つきの郵便受けに放り込む。
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