それでも僕はロリコンじゃない!

紺野 楓

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こ、これはデートとカウントしてもいいのだろうか

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「外に出たいにゃ 」

季節は夏に入り、気温が最も高くなると予想された日。

俺は、クーラーをガンガンに効かせ

ニートに負けず劣らずの生活を送っていた。

「え? なんだって?」

「外に出たいにゃ(真顔)」

うん、そうか。でも、俺は外に出たくないんだ。

もし、外に出るなら、アディ○スのシャツを8枚以上持っていかなきゃいけないし(汗が出まくるから)、腹の周りに何故か(食って寝ての生活の結果)ついている肉が邪魔で動きたくない。

だから、ラノベの主人公並に耳が悪い事にしてスルーしよう。

「え? 健さんが好きすぎてつらいだってーーー!!」

大袈裟なリアクションで、場を流させようとするも、

「え? あぁ......はい」

「......」

「......」

「なんでそんなに投げやりなんだよっ!」

中学の頃の自己紹介を思い出し言葉を失いかけた。

「じゃあ、どうするべきだと思います?」

やけに、ニコニコした顔で問う。

答えは一つしかないからだ。

「......外に出る」

苦虫を潰すように答える。

俺が参加する合コンなみの、冷たい空気を打開するにはこれしかない。

「よろしいですにゃ! ご主人はわかってます!」

満面の笑みで、空気が明るくなったが外に出る事を考えると気が重い。

「こんなところで、ダラダラしてても何の意味もないにゃ。健さんにはもっと中身のある生活がして欲しいです」

「中身っすか......」

確かに、彼女が来てからまともに外に出てない。

元は猫だが、気晴らしの一つもしたいのだろう。

「わかった。行くよ。どこに行きたい?」

「健さんが考えた最強のデートコースにゃ」

「は?」

間髪入れず答えた彼女の言葉は俺の脳では理解しがたかった。

「そして、私が試してやるにゃ」

「待って、試すとかじゃないから! まず、考えた事すら無かったから!」

「大丈夫にゃ。人生の酸いも甘いも知ってるピチピチの17歳に任せるにゃ」

「知ったかじゃねーかっ! 17歳に酸いも甘いも無いだろ!」

全く......って、ん?

「お前、17歳なの?」

「そうですよー。もう、大人ですっ!」

ほわっと柔らかな笑みを浮かべる。

外見的には全く見えない。猫から人間になったせいか、第一印象は、小学生だ。

だからこそ、ドストライクで毎日辛いけど。

「くっそー、あと1歳で合法なのに!」

「いや、同意しないので犯罪ですよ」

「......」

突然の言葉に、呆然としていると、

ふふふっと笑いからかう様に、俺に体を摺り寄せる。

「強○ですかにゃ? レ○プですかにゃ?」

小学生の外見からは想像もできない言葉を吐き続ける。

「やめてっ! 僕の知ってる小学生はそんな事言わないよっ!」

「そうですにゃ、よって私は17歳にゃ!」

意味をわからずに使っているわけではなさそうなので事実なのだろう。

「さぁ、そろそろ行きますにゃ?」

扉の前で軽快に飛び跳ねる。

本当に、嬉しそうだ。

誰かと外に出るのはいつぶりだろう。

考えるけど、覚えてすらいない。

仕方ない、歩きながら考えよう。














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