姉と弟の特別な変身デート

先生と僕の特別な一日 - 第八話

僕は、先生の目の前で震えていた。先生は厳しい声音で言った。

「リトくん、今日のことを話そう。なぜ、口紅をしていたのかな？嘘を言う必要はないよ。君の顔は、すでにすべてを語っているんだから。」

僕は、先生の言葉に驚いた。先生は、自分の秘密を知っていたのか？

「先生、普段の唇です。何もしていません。」

僕は誤魔化した。しかし、先生はリトの顔を見つめ、リトの唇が赤みのある綺麗なベージュで染まっていることを見逃さなかった。先生は、リトの嘘を知っていた。

先生は、とっさにリトの唇に手を伸ばしてきた。僕は驚いて身を引こうとしたが、先生はリトの顔をしっかりと捕まえ、親指で僕の唇を指で擦り始めた。

「先生！（もごっ）やめて下さい！」

指で塞がれてる口で必死で叫んだが、先生は容赦しなかった。

「確認よ！大人しくしなさい！」


口紅が、どんどん先生の指に付いていった。僕は先生の指に触れられているのに恥ずかしさで顔が赤くなった。
先生は僕の唇を擦り続け、口紅が完全に拭き取られるまで続けた。

「やっぱり。これは何なの！？」

先生は口紅がついた指をハンカチで拭き、それを僕に突きつけて厳しい声音で言った。

「リトくん、嘘を言う必要はないよ。君のことを尊重するよ。でも、嘘を言うと信頼が傷つくよ。もう一度、正直に話しなさい。」


僕は恥ずかしさと恐れで数分間何も言えずにいた。その間、先生はじっと僕を見つめ返事を待ってくれていた。

そして、ついに話す決心をした。
「先生、、、。僕は女装が好きなんです。口紅を塗って、マスクで隠すのが楽しかったんです。」と告白した。

リトは、先生の言葉に恥ずかしさを感じながらも、ついにすべてを話す決心をした。僕は、先生の反応を恐れた。


「そうなんだ、リトくん、君のことを尊重するよ。君が女装を楽しむ権利がある。でも、学校では少し注意してね。先生は君のことを守るから。でも、君を守るためには君も協力しなければならない。わかったね？」
先生は優しい表情で言ってくれた。

僕は先生の言葉に安心し、感謝の気持ちを抱いた。先生は、自分の秘密を受け入れてくれたのだ。

僕は先生に感謝しながら、これからはもっと注意しようと心に誓った。先生の理解とサポートが、リトにとって大きな励みとなった。先生の言葉を胸に刻み、これからも自分らしく生きていく決意を新たにした。

帰り際、先生は持っていた化粧落としのウェットティッシュで僕の口の周りに広がってしまった口紅も綺麗に拭き取ってもらった。

「ありがとうございます。じゃあ、これで」

「リトくん、ちょっとじっとしてて」

先生は赤いラメ入りの口紅を取り出し僕に塗ってくれた。

「リトくん、よく似合うわ。君の唇は、赤く輝いているよ。」

先生は僕の唇を見て、笑顔で言った。
先生の言葉に、僕は恥ずかしくなった。