工事会社OLの奮闘記

ラムライ

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9.深夜にこっそりと

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美咲はベッドに入ってもなかなか眠れない日があった。一度やってみたいことがあり、心がざわついていたのだ。

真夜中、美咲はそっとベッドから抜け出し、母のクローゼットに向かった。そこには母の黒いハイヒールがあった。美咲は一足を手に取り、静かに履いてみた。

美咲:「(これを履いて外に出たら、どんな気持ちになるんだろう…。)」

美咲は周囲にバレないよう、黒いストッキングに黒い長ズボンでカムフラージュさせた。それでもドキドキしながら、家の外に出て歩きだす。夜の静けさの中で、ハイヒールの音が響く。

美咲:「(こんなこと、誰にも知られたくないけど…。)」

美咲は心の中で葛藤しながらも、ハイヒールを履いて歩く感覚に少しずつ慣れていった。自分の中に芽生える新しい感情に戸惑いながらも、どこか心地よさを感じていた。

まず美咲は公園の砂や土の上を歩いてみた。ヒールが砂に沈み込み、美咲は不思議な感触を感じた。砂が足に絡みつき、美咲は自分が裸足のようだと感じた。美咲はゆっくり歩き、砂の感触を楽しんだ。砂が足に伝わる感触は、美咲の心を安らかにさせた。

次に、美咲は階段を上ったり降りたりすることを決心した。ハイヒールを履いた足を上げ、ヒールが踏み外さないようしっかりと階段の段に乗せて上る。降りるときはヒールを引っ掛けて傷がつかないように気をつけて降りた。美咲は高いところから見下ろす景色、階段ならではの感覚や危険を感じハイヒールの高さを存分に楽しんだ。

その後、美咲は駅前を歩くことにした。終電前なので仕事帰りの人がまだ多く歩いていた。ハイヒールの靴はするが、話し声や歩く音で紛れ視界も昼よりは暗い。それに不特定多数がいる中、他人への無関心さもあって怪しい視線を感じることはなかった。美咲はハイヒールの高さを存分に楽しみながら、自分自身の存在を感じた。

しかしコンビニの横を通ったその時、ガラス張りに映った自分を見た美咲は恥ずかしさが蘇り、足早に帰っていった。玄関で胸が激しく鼓動し、「(何してんだろう!)」と自分の気持ちと葛藤しながらの日々が続いた。
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