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藕断糸連哥和弟(切っても切れぬ兄弟の絆)
069:蓬萊弱水(二)
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――避けられない!
そう直感し、煬鳳は痛みを堪えて身構える。
鋭い鋼の音が響く。
しかし、その羽は煬鳳に届くことはなかった。
何が起こったのか――そう思い煬鳳は咄嗟に瞑った目を恐る恐る開く。真っ先に視界に飛び込んで来たのは、淡い燐光で彩られた防壁陣だった。
閑白の羽を全て跳ねのけた陣は未だ二人の間で光を放ち続け、巡る神侯は揃って刃を閑白へと向けている。
「二公子様、邪魔はいけませんね」
怒気のこもった閑白の声色が響く。彼が掌を強く握ると、防御陣が音を立てて砕け散った。
「っ!」
これには煬鳳も驚き、息をのむ。
万事休すとは正にこのことだ。閑白の勝ち誇ったような笑みが不気味なほど歪んで見える。
「さあ、共に参りましょうか。二公子様」
刹那、空を切り裂く音が耳元を掠め、閑白が慌てて立っていた場所から飛びのいた。
「誰だ!?」
先ほどまで閑白が立っていた場所には、矢が刺さっている。一体誰が放ったのか、そう思って辺りを見まわすが、少なくとも視認できる範囲には人の気配はない。そして驚くことに、閑白すらもこの矢を放った主を見つけられてはいないようだ。
「くそっ! 誰だ!? 出てこい!」
自身の力にそれなりに自身がある彼が、自分を攻撃した相手を見つけられないことはかなり腹立たしいことだったのだろう。先ほどまでの余裕が嘘のように、汚い言葉で何者かを罵っている。
それでも結局矢を放った何者かは見つからず、ぶつぶつと文句を言っていた閑白もやがて落ち着きを取り戻した。
「とんだ邪魔が入ってしまったようですね。良いでしょう。今日のところは帰ることにいたします」
その言葉に煬鳳は心から溜め息を漏らす。それもこれも、誰かが閑白に放ってくれた一本の矢のお陰だ。何者かは分からないが、煬鳳は心からその人物に感謝した。
閑白はやれやれ、と首を振り、凰黎に向き直る。先ほどまでの怒りが嘘のように、もう先ほどの薄笑いの仮面を閑白はつけていた。
「――ですが、私は確かに申し上げましたからね? あなたがたの抱いている悩みごとは、人ふぜいが解決できるほど簡単なものではないということ。そして、蓬莱様ならその悩みを取り除いて差し上げられるということ」
帰る帰ると言いながら、しつこく煬鳳のことを持ち出して凰黎を揺さぶろうとする。人知を超えた存在というのは全く持って厄介だと思わざるを得ない。
(仙人ってこんな奴しかいないのか? だったら絶対嫌だな)
鯉仙人の方がまだましだと思ったが、あれはあれで別の方向に厄介だ。
閑白は翼を広げ、空へとのぼる。
「蓬莱様はあなた様がタチの悪い者たちと付き合っていることを、決して良く思ってはおりません。ましてやその者の纏う気は昏くて不吉なもの。きっと良くない影響を及ぼすでしょう。その前にどうか、お考え直しを。我々は、貴方が来られることを心待ちにしておりますので――」
声が聞こえなくなるほど小さくなるまで、閑白はくだらないことを凰黎に言い続けた。
「なんだよあいつ、本当に腹が立つ奴だな!」
「それは同感ですね」
煬鳳の言葉に、凰黎も同意する。
(凰黎の兄貴が守ってくれって言ってたのは、このことだったんだ……)
実に、とんでもない奴らに好かれたものだ。いくら凰黎がしっかりしているといっても、そりゃあ凰神偉とて心配するだろう。
「そういや、さっき矢を放ったのは誰だったんだろう? 閑白すら見つけられなかったなんて……」
言いながら地面に刺さったままの矢を煬鳳は引き抜く。手に取ってみると良く分かるが、射かけられたのはただの粗末な矢ではなく、かなり特別な部類の矢のようだ。その証拠に、矢柄の部分に呪文が細かく書きつけられている。
この矢は最初から威嚇のつもりで放ったのだろうが、それでも万が一当たった場合には致命傷を与えられるほどには強力な力が込められていた。さりとて仙界の住人にいかほどの効果が望めるのかは分からない。しかし閑白があれほど動揺したのだから、全く効果なし、というわけではなさそうに思えた。
つまりこの矢を射た人物は閑白に恨みがあるか、それとも意図的に煬鳳たちを助けてくれたということ。
「一体誰なんだろう、この矢を放った主は」
「きっとすぐに分かると思いますよ」
そう答えた凰黎には、この矢の主が誰であるのか、おおよその見当はついているようだ。
「誰? 凰黎は分かるのか?」
「ええ。ですがそれより……いまのうちに貴方に話しておきたいことがあります」
「話しておきたいこと?」
凰黎は静かに、頷いた。
鸞快子と約束した合流場所まであと少しというところまで歩いて、凰黎は足を止めた。眼下には小さく城郭らしき姿が見えている。恐らくはあれが白宵城だろう。露双をこれからどうやって使うか、このあとはどうすれば良いのか。そういったことをしっかりと話し合うため、少し大きな都市まで足をのばすことにしたのだ。
――それに……。
「寝る場所として小屋を貸してくれたのは有り難かったけど、さすがにもう一晩あの藁の上で寝たら体が痛くなりそうだ」
藁の上は柔らかいが、やはり藁が肌に触れればチクチクして落ち着かないし、何より狭い小屋の中に三人で寝たものだし、色々気を使いすぎて柔らかさとは全く別次元で体が痛くなってしまったのだ。
「白宵城はこの辺りでは一番大きい都市ですから、きっと今夜はよく眠れますよ」
そう言った凰黎の表情は先ほどより少し明るい。
あのあと、凰黎は自分の生い立ちを煬鳳に話してくれた。なぜ蓬静嶺へと養子に出されなければならなかったのか。
「私は恒凰宮の第二公子として、五つまでは恒凰宮で暮らしていました。幼い頃、兄は年の離れた弟である私のことをよく世話して可愛がってくれたものです」
懐かしいような、けれどどこか寂しそうな表情を浮かべ、凰黎は言った。
* * *
恒凰宮のある冽州は睡龍のなかでも最北にあって、且つ険しい山々に囲まれた土地だ。垂州や徨州に比べれば冬は長くて春は短く、暮らしやすさという点においてはいくぶんか落ちる。雪が多いため近隣の村々では作物を育てる上でもしばしば難儀したものだったが、幸い交易も盛んであったため、食べるものに不自由することはなかった。
そして険しい山々の中でも、星霓峰は最も険しい部類に入る。しかしながら星霓峰の頂上にほど近い恒凰宮から望む景観は、空の端が見えぬほど雄大で何物にも代え難い美しさを持っている。春が訪れてもなお残る白雪が光を受け輝くさまは、陰陽の『陽』を司る恒凰宮の名にふさわしい。
そんな恒凰宮の第二公子として生まれた凰黎は、幼い頃より才能ある兄と同様に、天才としての片鱗を既に見せていた。それは術や剣だけではなく、ものの考え方や他人への思いやりに至るまで。みなは彼らのことを神に愛されし子供であると口々に言う。
「阿黎は兄に負けず劣らずの優れた才能がある。きっと大人になったら兄を助け恒凰宮を支える要となるだろう」
父である宮主もまた、毎日のように誉めそやすほどには彼らのことを溺愛していた。
両親に愛され、兄にも愛され、何一つ不自由のない生活。学ぶことを好み、上達することに喜びを覚え、困っている者がいたら放っておけない――凰黎は兄と共に理想の聖人君子を形にしたような子供だった。みなが口々に『大人になるのが楽しみだ』と言っていたのも無理はない。
長らく翳冥宮を失った状態の続いた恒凰宮だったが、それでも凰黎の父――当時の宮主は代々『原始の谷の守り人』としての使命を幼い頃より凰黎にも叩きこんだ。父から教えを受けていた凰黎は、いつかは自分も、宮主となる兄を助けるのだと誓ったものだった。
「わたしは、大きくなったら兄上の側近として誠心誠意お仕えします!」
たどたどしい口調で兄に宣言した凰黎の言葉を、嬉しそうに凰神偉は聞いていた。
「頼もしいな、阿黎は。絶対に約束だぞ? そなたが早く大人になる日を、私も待っているからな」
「はい! 兄上!」
元気よく返事をした凰黎の頭を凰神偉は撫で繰り回す。かくいう凰神偉も当時は未だ少年であったが、兄貴風だけは人一倍吹かせていた。
並々ならぬ運命を持つ生まれの凰神偉と凰黎ではあったが、厳しい修行の日々においても兄弟は仲睦まじく、時には二人で遊びに出かけたものだ。
幼い凰黎はよく兄に手を引かれ、近くの森へと遊びに行った。通りすがる近隣の村人たちは兄弟を見つけると決まって声をかけてくる。
「凰の公子様と二公子様。今日はどちらにお出かけですか?」
「今日は弟もおりますので、近くの川で釣りでもしようかと」
「それはいい。丁度氷も溶け始めてきたところですから、きっと魚が釣れると思います」
「本当ですか? 有り難うございます」
普段は年齢にそぐわぬほど生真面目一辺倒の凰神偉だったが、幼い年頃の凰黎と連れ立って出かけるときだけは年頃の子供と同じように遊びに出ることもある。
ただ――当時から凰神偉は人付き合いが得意ではなかったこともあり、二人で遊びに出るときは、決まって山深い静かな場所で過ごすことが多かった。
そう直感し、煬鳳は痛みを堪えて身構える。
鋭い鋼の音が響く。
しかし、その羽は煬鳳に届くことはなかった。
何が起こったのか――そう思い煬鳳は咄嗟に瞑った目を恐る恐る開く。真っ先に視界に飛び込んで来たのは、淡い燐光で彩られた防壁陣だった。
閑白の羽を全て跳ねのけた陣は未だ二人の間で光を放ち続け、巡る神侯は揃って刃を閑白へと向けている。
「二公子様、邪魔はいけませんね」
怒気のこもった閑白の声色が響く。彼が掌を強く握ると、防御陣が音を立てて砕け散った。
「っ!」
これには煬鳳も驚き、息をのむ。
万事休すとは正にこのことだ。閑白の勝ち誇ったような笑みが不気味なほど歪んで見える。
「さあ、共に参りましょうか。二公子様」
刹那、空を切り裂く音が耳元を掠め、閑白が慌てて立っていた場所から飛びのいた。
「誰だ!?」
先ほどまで閑白が立っていた場所には、矢が刺さっている。一体誰が放ったのか、そう思って辺りを見まわすが、少なくとも視認できる範囲には人の気配はない。そして驚くことに、閑白すらもこの矢を放った主を見つけられてはいないようだ。
「くそっ! 誰だ!? 出てこい!」
自身の力にそれなりに自身がある彼が、自分を攻撃した相手を見つけられないことはかなり腹立たしいことだったのだろう。先ほどまでの余裕が嘘のように、汚い言葉で何者かを罵っている。
それでも結局矢を放った何者かは見つからず、ぶつぶつと文句を言っていた閑白もやがて落ち着きを取り戻した。
「とんだ邪魔が入ってしまったようですね。良いでしょう。今日のところは帰ることにいたします」
その言葉に煬鳳は心から溜め息を漏らす。それもこれも、誰かが閑白に放ってくれた一本の矢のお陰だ。何者かは分からないが、煬鳳は心からその人物に感謝した。
閑白はやれやれ、と首を振り、凰黎に向き直る。先ほどまでの怒りが嘘のように、もう先ほどの薄笑いの仮面を閑白はつけていた。
「――ですが、私は確かに申し上げましたからね? あなたがたの抱いている悩みごとは、人ふぜいが解決できるほど簡単なものではないということ。そして、蓬莱様ならその悩みを取り除いて差し上げられるということ」
帰る帰ると言いながら、しつこく煬鳳のことを持ち出して凰黎を揺さぶろうとする。人知を超えた存在というのは全く持って厄介だと思わざるを得ない。
(仙人ってこんな奴しかいないのか? だったら絶対嫌だな)
鯉仙人の方がまだましだと思ったが、あれはあれで別の方向に厄介だ。
閑白は翼を広げ、空へとのぼる。
「蓬莱様はあなた様がタチの悪い者たちと付き合っていることを、決して良く思ってはおりません。ましてやその者の纏う気は昏くて不吉なもの。きっと良くない影響を及ぼすでしょう。その前にどうか、お考え直しを。我々は、貴方が来られることを心待ちにしておりますので――」
声が聞こえなくなるほど小さくなるまで、閑白はくだらないことを凰黎に言い続けた。
「なんだよあいつ、本当に腹が立つ奴だな!」
「それは同感ですね」
煬鳳の言葉に、凰黎も同意する。
(凰黎の兄貴が守ってくれって言ってたのは、このことだったんだ……)
実に、とんでもない奴らに好かれたものだ。いくら凰黎がしっかりしているといっても、そりゃあ凰神偉とて心配するだろう。
「そういや、さっき矢を放ったのは誰だったんだろう? 閑白すら見つけられなかったなんて……」
言いながら地面に刺さったままの矢を煬鳳は引き抜く。手に取ってみると良く分かるが、射かけられたのはただの粗末な矢ではなく、かなり特別な部類の矢のようだ。その証拠に、矢柄の部分に呪文が細かく書きつけられている。
この矢は最初から威嚇のつもりで放ったのだろうが、それでも万が一当たった場合には致命傷を与えられるほどには強力な力が込められていた。さりとて仙界の住人にいかほどの効果が望めるのかは分からない。しかし閑白があれほど動揺したのだから、全く効果なし、というわけではなさそうに思えた。
つまりこの矢を射た人物は閑白に恨みがあるか、それとも意図的に煬鳳たちを助けてくれたということ。
「一体誰なんだろう、この矢を放った主は」
「きっとすぐに分かると思いますよ」
そう答えた凰黎には、この矢の主が誰であるのか、おおよその見当はついているようだ。
「誰? 凰黎は分かるのか?」
「ええ。ですがそれより……いまのうちに貴方に話しておきたいことがあります」
「話しておきたいこと?」
凰黎は静かに、頷いた。
鸞快子と約束した合流場所まであと少しというところまで歩いて、凰黎は足を止めた。眼下には小さく城郭らしき姿が見えている。恐らくはあれが白宵城だろう。露双をこれからどうやって使うか、このあとはどうすれば良いのか。そういったことをしっかりと話し合うため、少し大きな都市まで足をのばすことにしたのだ。
――それに……。
「寝る場所として小屋を貸してくれたのは有り難かったけど、さすがにもう一晩あの藁の上で寝たら体が痛くなりそうだ」
藁の上は柔らかいが、やはり藁が肌に触れればチクチクして落ち着かないし、何より狭い小屋の中に三人で寝たものだし、色々気を使いすぎて柔らかさとは全く別次元で体が痛くなってしまったのだ。
「白宵城はこの辺りでは一番大きい都市ですから、きっと今夜はよく眠れますよ」
そう言った凰黎の表情は先ほどより少し明るい。
あのあと、凰黎は自分の生い立ちを煬鳳に話してくれた。なぜ蓬静嶺へと養子に出されなければならなかったのか。
「私は恒凰宮の第二公子として、五つまでは恒凰宮で暮らしていました。幼い頃、兄は年の離れた弟である私のことをよく世話して可愛がってくれたものです」
懐かしいような、けれどどこか寂しそうな表情を浮かべ、凰黎は言った。
* * *
恒凰宮のある冽州は睡龍のなかでも最北にあって、且つ険しい山々に囲まれた土地だ。垂州や徨州に比べれば冬は長くて春は短く、暮らしやすさという点においてはいくぶんか落ちる。雪が多いため近隣の村々では作物を育てる上でもしばしば難儀したものだったが、幸い交易も盛んであったため、食べるものに不自由することはなかった。
そして険しい山々の中でも、星霓峰は最も険しい部類に入る。しかしながら星霓峰の頂上にほど近い恒凰宮から望む景観は、空の端が見えぬほど雄大で何物にも代え難い美しさを持っている。春が訪れてもなお残る白雪が光を受け輝くさまは、陰陽の『陽』を司る恒凰宮の名にふさわしい。
そんな恒凰宮の第二公子として生まれた凰黎は、幼い頃より才能ある兄と同様に、天才としての片鱗を既に見せていた。それは術や剣だけではなく、ものの考え方や他人への思いやりに至るまで。みなは彼らのことを神に愛されし子供であると口々に言う。
「阿黎は兄に負けず劣らずの優れた才能がある。きっと大人になったら兄を助け恒凰宮を支える要となるだろう」
父である宮主もまた、毎日のように誉めそやすほどには彼らのことを溺愛していた。
両親に愛され、兄にも愛され、何一つ不自由のない生活。学ぶことを好み、上達することに喜びを覚え、困っている者がいたら放っておけない――凰黎は兄と共に理想の聖人君子を形にしたような子供だった。みなが口々に『大人になるのが楽しみだ』と言っていたのも無理はない。
長らく翳冥宮を失った状態の続いた恒凰宮だったが、それでも凰黎の父――当時の宮主は代々『原始の谷の守り人』としての使命を幼い頃より凰黎にも叩きこんだ。父から教えを受けていた凰黎は、いつかは自分も、宮主となる兄を助けるのだと誓ったものだった。
「わたしは、大きくなったら兄上の側近として誠心誠意お仕えします!」
たどたどしい口調で兄に宣言した凰黎の言葉を、嬉しそうに凰神偉は聞いていた。
「頼もしいな、阿黎は。絶対に約束だぞ? そなたが早く大人になる日を、私も待っているからな」
「はい! 兄上!」
元気よく返事をした凰黎の頭を凰神偉は撫で繰り回す。かくいう凰神偉も当時は未だ少年であったが、兄貴風だけは人一倍吹かせていた。
並々ならぬ運命を持つ生まれの凰神偉と凰黎ではあったが、厳しい修行の日々においても兄弟は仲睦まじく、時には二人で遊びに出かけたものだ。
幼い凰黎はよく兄に手を引かれ、近くの森へと遊びに行った。通りすがる近隣の村人たちは兄弟を見つけると決まって声をかけてくる。
「凰の公子様と二公子様。今日はどちらにお出かけですか?」
「今日は弟もおりますので、近くの川で釣りでもしようかと」
「それはいい。丁度氷も溶け始めてきたところですから、きっと魚が釣れると思います」
「本当ですか? 有り難うございます」
普段は年齢にそぐわぬほど生真面目一辺倒の凰神偉だったが、幼い年頃の凰黎と連れ立って出かけるときだけは年頃の子供と同じように遊びに出ることもある。
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