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第三.五話:夢と現実の狭間とカレー
3.5-3:カレー戦争(2)
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僕とヴィクターが掃除を終えて厨房にやってくると、アインさんとジェドさんの二人は既にカレーの準備に入っていた。
冷蔵庫を開ければ冷えたサラダが大量に準備されている。どうやら他の仕込みは既にある程度終えているらしい。
カレーを作り始める為の準備は万端って事だ。
冷蔵庫の確認をしていた僕は、ボウルの中にある謎物体に気づく。黄色くて白い謎の液体と、何かが入っている。
「あ。なんだろ、これ?」
「どうしたの? ……ああ、それバターチキンカレー用の鶏肉だよ」
のぞき込んだヴィクターが、僕に教えてくれた。
「え?」
もう一度見ても全然カレー用って感じがしない。鶏肉を何に漬け込んでいるんだろう?
「それは、ヨーグルトとカレーのスパイス各種、それからショウガを混ぜたものですよ。鶏肉と一緒に漬け込むと、肉が柔らかくなりますから」
作業の手を止めて、ジェドさんが僕に教えてくれた。
ヨーグルトとカレーって、意外といえば意外な組み合わせだ。
それにしても、カレーのスパイスっていったい何だろう。カレー粉のことだろうか。
「あー、今日使うのはターメリック、クミンシード、カルダモン、カイエンペッパー、ガラムマサラ、それにシナモン、コリアンダーとかですよ。この辺どれ入れるかは結構人によってまちまちですけどね」
僕の微妙な表情を察してか、ジェドさんが細かく種類を教えてくれた。シナモン以外は正直初めて聞くような名前だった。
「随分いっぱいあるんですね……」
「やっぱりカレーと言えばスパイスが決め手ですから。……まあ、全部一つになったカレー粉も売っているのでやり方によってはそこまで手間ではないんですが。……今回は全部一から入れましたけど、場合によってはウチもカレー粉を使う時もありますし。必須のもの以外は概ね好みでしょうか」
つまり、今のスパイスを合わせたものがカレー粉みたいなものってことなんだろうか。多少誤差とかはあるんだろうけど。
「ふふふ……そんなわけで、今日の為に、昨日から鶏肉をそのスパイスに漬け込んでおいたんです。きっと美味しいバターチキンカレーが出来ると思いますよ」
信じられない顔で見つめる僕に、にこりと微笑むと、ジェドさんは再び元の持ち場に戻る。
そして、ジェドさんもアインさんも時々後ろを向いたりはするけれど、基本まな板や鍋と睨めっこしたままだ。
手伝いを頼むと言われたけれど、僕たちは一体何をしたら良いんだろう。既に二人の炒めるフライパンからは玉ねぎの香ばしい匂いが漂い始めている。
他にも何か混ぜているのか、微かにシナモンの香りが香ってきた。
そして多分これは、飴色になるまで炒めているのだろう。玉ねぎを極限まで炒めたとき特有の美味しそうな香りがお腹を刺激する。
今度は飴色玉ねぎのフライパンの中身を鍋に移し替え、さらにその中にミキサーにかけたトマトを入れた。
業務用の、底の深い大きな鍋だ。きっと結構な分量が入るに違いない。
「……ふう」
鍋で煮込みながらようやく一息ついたのか、ジェドさんは額の汗を拭った。玉ねぎを飴色にするまでの労力はどんなにショートカットをしてもそれなりに体力を使うものだろう。
「お疲れ様です。……少し休憩しますか?」
「いや、他の仕込みがあるから大丈夫ですよ」
どうやら休憩する気はないらしい。
すぐにジェドさんはあれやこれやと他の仕込みに取り掛かった。
その傍ではアインさんもシーフードカレーを作る作業を続けている。
僕は火の確認と、かき混ぜ係。
暫くするとトマトに熱がいきわたってポコポコと煮立ってきた音がする。時折ジェドさんに頼まれたようにへらで掬うように鍋をかき混ぜ、暫くしたらまたかき混ぜてを繰り返す。
頃合いになってきた頃にもう一度、仕込みを続けるジェドさんを呼んだ。
「ジェドさん、そろそろみたいです」
「有難うございます。……きょっぴー、もう一つ頼んでいいですか?」
「は、はいっ!」
呼ばれて僕は、慌ててジェドさんの傍に行く。
「さっきの鶏肉をこの中に入れて欲しいんです」
鍋には先ほどの飴色玉ねぎとトマトを煮込んだものが入っている。
ここにさっきの鶏肉を入れるようだ。一人で全部入れるには、ボウルのサイズが大きい。
「分かりました」
僕は冷蔵から大きな鉄製のボウルを取り出す。鉄なのでひんやりと冷たさが手から伝わってきた。
「これ、ヨーグルトも入れちゃうんですか?」
まさかヨーグルトをカレーに入れるとは思わなくて、僕は驚いてジェドさんに訊いた。
ジェドさんはにこにこと笑ったままだ。
「勿論です。これがバターチキンカレーの秘訣の一つですから」
全然想像がつかない。でも、自信満々に言うくらいだからきっとそうに違いない。
「じゃあ、入れますよ」
「お願いします」
ジェドさんが入れやすい位置に鍋を調整して、僕はボウルを傾ける。
僕がボウルを支えている間に、ボウルの中に残ったヨーグルトまで全部、鍋の中に入れてしまった。
「うん、ばっちりですね。有難う」
煮込んだトマトの中に投入されたヨーグルトと鶏肉を、鮮やかな手つきで混ぜ始める。鼻歌交じりでノリノリだ。
厨房の中はカレーの匂いが充満している。同じカレーでも種類によって全然匂いが違うんだと、その時初めて僕は気づいた。
今日のバターチキンカレーは乳製品も入っているからなのか、特別濃厚な香りがする。
カレーって、奥が深い。
「ここからじっくりに混んで……あとは生クリームを混ぜたら完成です」
「じっくりってどれくらいです?」
僕の問いかけに「う~ん」と暫く考えた後でジェドさんは一言。
「短くて二〇分、長くて一時間ですかね」
「そんなに!?」
驚く僕を見て面白そうにくすくすとジェドさんは笑う。
笑う姿も気品があって優雅で……こう、品格がある人は何をやってもサマになっていてある意味ずるい。地味な僕からすると、もうあり得ないくらいの場所に存在する人に思えてしまう。
「短くても良いんですけど、煮込んだ方が美味しいですから」
確かにそれは一理あるのかもしれない。
普通のカレーも二日目からが美味しいなんていうくらいだし。
「ちょっと味見してみます?」
小さな器に、ジェドさんがカレーを入れてくれた。僕は「失礼します」と、カレーの味見を一口。辛いのに、凄くクリーミーでまろやかだ。
トマトもヨーグルトも入れた筈なのに、酸味を全く感じない。逆にトマトの味がカレーといい感じに混ざり合っていて、辛さも程よく優しい味わいになっている気がした。
「凄く、まろやかで美味しい!」
そんな僕をジェドさんは満足そうに見つめている。
「なんか、カレーなんだけど僕が今まで食べたことあるカレーのどれでもない、初めての味です!」
興奮気味に僕はジェドさんに伝えた。
ビーフカレーもキーマカレーも知っているけど、バターチキンカレーのこの味は、きっと初めて食べたものに違いない。
記憶を手繰るまでもなく、自分の舌の記憶がそうだと言っている。
「ふふ、実はカシューナッツもミキサーでペースト状にして入れているんです。口当たりも良いし、食欲をそそりますよね。シーフードカレーとはまた美味しさの方向が違うから、両方食べても二度美味しいですよ」
流石に一度に二皿食べる人はなかなかの猛者だとは思うけど。いや、逆に考えて小皿に二つセットとかもありなのかも。
いずれにしても、カレー好きには堪らない日々になりそうな気がする。
「これはお客さんも喜びそうですね!」
僕の言葉にジェドさんは嬉しそうに頷くと、
「勿論です。またお手伝いを頼むかもしれないですが……ひとまず手伝ってくれて有難う御座います、きょっぴー」
後の煮込みは任せてとばかりに、にこりと笑った。
「きょっぴー、アインさんの方もカレーの作業は一段落したみたい。もう一度ホールに戻って掃除に取り掛かろう」
どうやらアインさんのシーフードカレーもなんとか終わりに近づいたようだ。
僕が様子を窺うと、アインさんが振り返ってにこりと笑う。
「分かりました、じゃあホールの方に行ってきます!」
僕はヴィクターの言葉に頷くと、厨房を後にした。
冷蔵庫を開ければ冷えたサラダが大量に準備されている。どうやら他の仕込みは既にある程度終えているらしい。
カレーを作り始める為の準備は万端って事だ。
冷蔵庫の確認をしていた僕は、ボウルの中にある謎物体に気づく。黄色くて白い謎の液体と、何かが入っている。
「あ。なんだろ、これ?」
「どうしたの? ……ああ、それバターチキンカレー用の鶏肉だよ」
のぞき込んだヴィクターが、僕に教えてくれた。
「え?」
もう一度見ても全然カレー用って感じがしない。鶏肉を何に漬け込んでいるんだろう?
「それは、ヨーグルトとカレーのスパイス各種、それからショウガを混ぜたものですよ。鶏肉と一緒に漬け込むと、肉が柔らかくなりますから」
作業の手を止めて、ジェドさんが僕に教えてくれた。
ヨーグルトとカレーって、意外といえば意外な組み合わせだ。
それにしても、カレーのスパイスっていったい何だろう。カレー粉のことだろうか。
「あー、今日使うのはターメリック、クミンシード、カルダモン、カイエンペッパー、ガラムマサラ、それにシナモン、コリアンダーとかですよ。この辺どれ入れるかは結構人によってまちまちですけどね」
僕の微妙な表情を察してか、ジェドさんが細かく種類を教えてくれた。シナモン以外は正直初めて聞くような名前だった。
「随分いっぱいあるんですね……」
「やっぱりカレーと言えばスパイスが決め手ですから。……まあ、全部一つになったカレー粉も売っているのでやり方によってはそこまで手間ではないんですが。……今回は全部一から入れましたけど、場合によってはウチもカレー粉を使う時もありますし。必須のもの以外は概ね好みでしょうか」
つまり、今のスパイスを合わせたものがカレー粉みたいなものってことなんだろうか。多少誤差とかはあるんだろうけど。
「ふふふ……そんなわけで、今日の為に、昨日から鶏肉をそのスパイスに漬け込んでおいたんです。きっと美味しいバターチキンカレーが出来ると思いますよ」
信じられない顔で見つめる僕に、にこりと微笑むと、ジェドさんは再び元の持ち場に戻る。
そして、ジェドさんもアインさんも時々後ろを向いたりはするけれど、基本まな板や鍋と睨めっこしたままだ。
手伝いを頼むと言われたけれど、僕たちは一体何をしたら良いんだろう。既に二人の炒めるフライパンからは玉ねぎの香ばしい匂いが漂い始めている。
他にも何か混ぜているのか、微かにシナモンの香りが香ってきた。
そして多分これは、飴色になるまで炒めているのだろう。玉ねぎを極限まで炒めたとき特有の美味しそうな香りがお腹を刺激する。
今度は飴色玉ねぎのフライパンの中身を鍋に移し替え、さらにその中にミキサーにかけたトマトを入れた。
業務用の、底の深い大きな鍋だ。きっと結構な分量が入るに違いない。
「……ふう」
鍋で煮込みながらようやく一息ついたのか、ジェドさんは額の汗を拭った。玉ねぎを飴色にするまでの労力はどんなにショートカットをしてもそれなりに体力を使うものだろう。
「お疲れ様です。……少し休憩しますか?」
「いや、他の仕込みがあるから大丈夫ですよ」
どうやら休憩する気はないらしい。
すぐにジェドさんはあれやこれやと他の仕込みに取り掛かった。
その傍ではアインさんもシーフードカレーを作る作業を続けている。
僕は火の確認と、かき混ぜ係。
暫くするとトマトに熱がいきわたってポコポコと煮立ってきた音がする。時折ジェドさんに頼まれたようにへらで掬うように鍋をかき混ぜ、暫くしたらまたかき混ぜてを繰り返す。
頃合いになってきた頃にもう一度、仕込みを続けるジェドさんを呼んだ。
「ジェドさん、そろそろみたいです」
「有難うございます。……きょっぴー、もう一つ頼んでいいですか?」
「は、はいっ!」
呼ばれて僕は、慌ててジェドさんの傍に行く。
「さっきの鶏肉をこの中に入れて欲しいんです」
鍋には先ほどの飴色玉ねぎとトマトを煮込んだものが入っている。
ここにさっきの鶏肉を入れるようだ。一人で全部入れるには、ボウルのサイズが大きい。
「分かりました」
僕は冷蔵から大きな鉄製のボウルを取り出す。鉄なのでひんやりと冷たさが手から伝わってきた。
「これ、ヨーグルトも入れちゃうんですか?」
まさかヨーグルトをカレーに入れるとは思わなくて、僕は驚いてジェドさんに訊いた。
ジェドさんはにこにこと笑ったままだ。
「勿論です。これがバターチキンカレーの秘訣の一つですから」
全然想像がつかない。でも、自信満々に言うくらいだからきっとそうに違いない。
「じゃあ、入れますよ」
「お願いします」
ジェドさんが入れやすい位置に鍋を調整して、僕はボウルを傾ける。
僕がボウルを支えている間に、ボウルの中に残ったヨーグルトまで全部、鍋の中に入れてしまった。
「うん、ばっちりですね。有難う」
煮込んだトマトの中に投入されたヨーグルトと鶏肉を、鮮やかな手つきで混ぜ始める。鼻歌交じりでノリノリだ。
厨房の中はカレーの匂いが充満している。同じカレーでも種類によって全然匂いが違うんだと、その時初めて僕は気づいた。
今日のバターチキンカレーは乳製品も入っているからなのか、特別濃厚な香りがする。
カレーって、奥が深い。
「ここからじっくりに混んで……あとは生クリームを混ぜたら完成です」
「じっくりってどれくらいです?」
僕の問いかけに「う~ん」と暫く考えた後でジェドさんは一言。
「短くて二〇分、長くて一時間ですかね」
「そんなに!?」
驚く僕を見て面白そうにくすくすとジェドさんは笑う。
笑う姿も気品があって優雅で……こう、品格がある人は何をやってもサマになっていてある意味ずるい。地味な僕からすると、もうあり得ないくらいの場所に存在する人に思えてしまう。
「短くても良いんですけど、煮込んだ方が美味しいですから」
確かにそれは一理あるのかもしれない。
普通のカレーも二日目からが美味しいなんていうくらいだし。
「ちょっと味見してみます?」
小さな器に、ジェドさんがカレーを入れてくれた。僕は「失礼します」と、カレーの味見を一口。辛いのに、凄くクリーミーでまろやかだ。
トマトもヨーグルトも入れた筈なのに、酸味を全く感じない。逆にトマトの味がカレーといい感じに混ざり合っていて、辛さも程よく優しい味わいになっている気がした。
「凄く、まろやかで美味しい!」
そんな僕をジェドさんは満足そうに見つめている。
「なんか、カレーなんだけど僕が今まで食べたことあるカレーのどれでもない、初めての味です!」
興奮気味に僕はジェドさんに伝えた。
ビーフカレーもキーマカレーも知っているけど、バターチキンカレーのこの味は、きっと初めて食べたものに違いない。
記憶を手繰るまでもなく、自分の舌の記憶がそうだと言っている。
「ふふ、実はカシューナッツもミキサーでペースト状にして入れているんです。口当たりも良いし、食欲をそそりますよね。シーフードカレーとはまた美味しさの方向が違うから、両方食べても二度美味しいですよ」
流石に一度に二皿食べる人はなかなかの猛者だとは思うけど。いや、逆に考えて小皿に二つセットとかもありなのかも。
いずれにしても、カレー好きには堪らない日々になりそうな気がする。
「これはお客さんも喜びそうですね!」
僕の言葉にジェドさんは嬉しそうに頷くと、
「勿論です。またお手伝いを頼むかもしれないですが……ひとまず手伝ってくれて有難う御座います、きょっぴー」
後の煮込みは任せてとばかりに、にこりと笑った。
「きょっぴー、アインさんの方もカレーの作業は一段落したみたい。もう一度ホールに戻って掃除に取り掛かろう」
どうやらアインさんのシーフードカレーもなんとか終わりに近づいたようだ。
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