私、家出するけどちゃんと探してよね!

スーパー・ストロング・マカロン

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ソラが女子高校生だった頃。標的にされたソラ

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「私、そろそろ眠くなってきちゃった…。先に寝るね。おやすみなさい。」

両親に挨拶をしてリビングを出ようとドアノブを引っ張ろうとした時だ。

「ソラ、学校で問題があったら必ず僕らに話しておくれよ。」
振り返ると、父がソラの目を見て言った。
ソラが飲んだマグカップを下げようとしたママも手を止めてこちらを見ている。

「うん、わかった。」
ソラはもう一度、おやすみなさいと言った。

「あぁ、おやすみ。」
「お姉ちゃん、おやすみなさい。」


ゆっくり階段を上がり、2階についた。
妹のセラと2人で使っていた部屋は、私だ
けでは広すぎるとソラは思った。

部屋の電気を消す。

暗くなった部屋でソラは二段ベッドの一番下に横になった。

「ママとパパは、特にママは帰宅後の私の態度で敏感に感じ取ったのかもしれない。
パパだって今朝もさっきも私を気遣って相談に乗るよと話してくれたけど、私の武装を理解してくれただけで充分なんだ。」
ソラは暖かい布団の中で思った。

砂城院にやられた事を相談しなかったのは両親では解決する力がないから期待なんてできないと思ったからではない。
寧ろ放ったらかしにされていた小学生、中学生の頃に比べたら気にかけてくれている。

瞬きを忘れたソラは一点をずっと見つめていた。
二段目のベッドの床がメッシュ素材になっている。

妹のセラは寝相が悪く、ガタガタ音を立てて寝ていたのでベッドが壊れてしまうのではと恐怖を感じた事もあった。

セラはスポーツが盛んで有名な全寮制の女子校に進学した事で、いつも一緒にいた姉妹は生まれて初めて離れ離れの生活を送っている。

「セラ、今は何をしているのかな?セラも私の事を思い出しているのかな?」

セラに会いたがるソラは連絡をしようとスマホを手に取ったが、姫君学院と正反対の厳しい寮生活に身を置いている妹に迷惑をかけてはならないと思い、スマホを手放した。

もしもセラがいれば、きっと勇気が出るような助言をくれたはず。

「セラの助言か…。」

下校時、砂城院に捕まった時だ。
心の中で必死でセラに助けを求めたら、"姉貴、逃げなよ!"と声が聞こえたのはなんだったのだろう?
どこか遠い街から、遙か空の彼方から、いくつもの山を越えて、逃げ回るソラにはセラの声がハッキリ聞こえた。

こんなことは非科学的ではあるがソラはこの不思議な現象を信じている。
実際に身を持って体験したのだ。

一切、瞬きをしていないソラは二段ベッドをずっと見つめたままだ。

「明日、学校を休む事も考えたけど登校しよう。
きっと多くの災難が降りかかってくる。
それに耐えられるとは到底思えない。
それがわかっていても明日も登校して、1年4組の教室のドアを開くんだ。」

ソラはようやく瞳を閉じた。

「セラの声、また聞こえるかな?」
























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