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side 俺⑦
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ルフという、俺が外に干渉する為の駒を手に入れたので、あのムカつく神をぶん殴る準備を始める。
とりあえず、力を付けないといけない。
最近、エルクは魔力量を増やすのをサボり気味だ。
学院長が生命力を魔力に変換するのは危険だみたいな話をしたからだ。
俺の存在を隠してくれたことには感謝しているが、そのおかげで魔力の伸びが緩やかになってしまった。
エルクは姉との対抗戦を楽しみにしているようなので、その楽しみを奪われる可能性があることを示すことにする。
俺はロックと名付けられたルフの分身体とエルクを戦わせるように仕向ける。
そして、ロックにはエルクを圧倒的に倒してもらう。
エルクを倒すのは簡単だ。
スキルを使ってエルクが発動した魔法の制御に介入して乗っ取ってやればいい。
エルクのスキルはどれも熟練度が低い。
ロックの魔力はルフと同じなので、エルクよりも明らかに魔力は少ないが、相手の魔力を使ってやれば何も問題はない。
エルクは自身の魔法に翻弄されて敗北した。
俺はエルクに、このままだと姉と戦う前にロックに負けてしまうかもしれない。と念を飛ばして不安を大きくする。
結果、エルクは魔力量を増やすことを再開した。
ちゃんと俺がロックを通して気付かせた効率の良いやり方でだ。
大分魔力の増え方が伸びたが、これだけでは神と戦うには心許なさすぎるので、学院長と悪魔の呪法を使って契約してみることにする。
ルフに確認したところ、契約した者が契約事項を破った場合、契約は自動的に破棄されるらしい。
その際に、魂を喰らって魔窟に帰るそうだ。
今回は俺との契約が先にあるので、魔窟に帰ることは叶わない。
ルフを介して学院長と契約を結ぶことで、思惑通り学院長と俺との間にも間接的に魂の繋がりが出来た。
エルクが魔力を必要とするスキルを使うと俺の魔力も増える。
これはルフ達悪魔が使っても同じだった。
契約の呪法で魂の繋がりを増やしても同じなのではと思い、事情を知っている学院長と契約してみたのだ。
学院長と魂の繋がりが出来た後、学院長が魔法を使うと俺の魔力量が増えた。
何故俺の魔力量が増えるのか仕組みはよくわからないままだが、これは使える。
『次の仕事だ。魂のネットワークを広げる。スキルをエサに契約を持ち掛けろ。但し、与えるスキルは一つだけだ。実際には俺の取得しているスキルの全てが使えるはずだが、スキルは自覚しなければ意味をなさない。やり方は問わず、自身のスキルを確認したら契約が破棄されるように契約しろ。いいな』
俺はルフに次の仕事を与える。
『かしこまりました。どのくらいの範囲で広げますか?』
『この世界に住む者全てと繋げても構わない。多ければ多いほどいい。冒険者や騎士など魔法を多く使う者から優先的に進めろ。分身は何人まで作れるようになった?』
『8人です。これ以上増やすと、単純な動作しか出来なくなります』
「並列思考の熟練度が低いのか……。引き続き人数を増やしていけ」
「承知しました」
『頑張り次第では褒美も用意してやる。それでは任せた』
『ありがたき幸せ。では行ってまいります』
これで俺の魔力量の上昇はルフの頑張り次第でどんどんと増していくだろう。
しばらくして、俺の魔力量は急上昇して来た。
ルフは大分頑張っているようだ。
褒美をやることにするか。
『頑張っているようだな。驚く程に俺の魔力量は増えていっている』
『恐縮です』
『お前は想像以上の働きを見せた。褒美をやる。アルハグネ侯爵家当主の魂を喰うことを許可する。悪人の魂は美味いのだろ?』
『よろしいのですか?ジュルリ……』
『ダイスの方が苦戦しているようだからな。あのような輩は生きてても害悪にしかならない。遠慮せず喰っていいぞ』
『それでしたらあの第二夫人の女を下さい。あんなに黒い魂の持ち主はそうそういません』
『ダメだ。まだ待て』
『待てば喰べてもいいのですか?』
『その時にお前が俺の役に立っていればな』
『ご期待に添えてみせます』
『今はおっさんで我慢しておけ。喰う時に俺の存在を気取られるなよ』
たまに褒美として第二王子派の貴族をルフに喰わせていたら、やっと愚王が動いた。
『これでまた魂はお預けですね』
ルフが言うがそんなことはない。
『何言ってるんだ?悪人ならこの世界にまだまだいるだろう。頻度は減るだろうが、お前が役に立っている間は喰わせてやる』
『あなた様はこの世界を良くしようとしているのですか?』
ルフがおかしな事を言う。
『は?何言ってるんだ?どうせ捕まったら処刑になるような奴らをお前に喰わせてやるって言ってるだけだ。それとも俺の魂が真っ白にでも見えるのか?』
『……白くはないですね。黒くもありません。不思議な色をしています。美味しそうではありませんが、見ていると引き込まれそうです』
こいつは何を言ってるんだ?
俺の魂が黒くないわけないだろう。
それに、俺が死んだとしても魂を喰わせるつもりなんかないからな。
『訳の分からないことを言ってないで、ネットワークの方は引き続き頼んだぞ』
『かしこまりました』
しばらくして、王都に魔物の大群が迫っている事に気づく。
ダイスが次の王に指名されたことで俺は少し油断していた。
第二王子の母親がルインダンジョンを暴走させようと企んでいたのは知っていたが、あれは息子を国王にする為の脅しとして使おうとしていたはずだ。
第二王子が国王になる未来は潰えたのだから、その企みも頓挫したと思い込んでいた。
暴走させれば、国王になるどころか王都が滅びるのだから、本当にやるとは思っても見なかった。
だから、ルインダンジョンに待機させていたルフの分身の1人も、魂のネットワークを広げる為に任を解いていた。
完全に自暴自棄になってやりやがったな。
こんなことなら第二王子の母親もルフに喰わせとけばよかった。
裏で殺さずに表で処刑させた方が、今後の王国にとっていい方向に進むと思って喰わせなかっただけだったが、裏目に出たな。
せっかく色々と手を貸してやったのに、これでも滅びるなら、王国は滅びる運命だったんだな。
『ルフ!魔物が迫っている。南門だ』
『……確認しました』
『あれはエルクでは対処しきれない。動くのはエルクが気付いてからでいいが、エルクの関係者くらいは逃してやれ』
『かしこまりました』
エルクにスタンピードが伝わった後、逃げるように念を飛ばすが、エルクは逃げない決断をしてしまった。
決意は固いようで、俺が逃げるように念を飛ばしたところで揺るぎない。
死ぬ前には逃げるだろうが、エルクが死んだら俺も死ぬかもしれない。
仕方ない。倒す方向で何か考えるか。
とりあえず、力を付けないといけない。
最近、エルクは魔力量を増やすのをサボり気味だ。
学院長が生命力を魔力に変換するのは危険だみたいな話をしたからだ。
俺の存在を隠してくれたことには感謝しているが、そのおかげで魔力の伸びが緩やかになってしまった。
エルクは姉との対抗戦を楽しみにしているようなので、その楽しみを奪われる可能性があることを示すことにする。
俺はロックと名付けられたルフの分身体とエルクを戦わせるように仕向ける。
そして、ロックにはエルクを圧倒的に倒してもらう。
エルクを倒すのは簡単だ。
スキルを使ってエルクが発動した魔法の制御に介入して乗っ取ってやればいい。
エルクのスキルはどれも熟練度が低い。
ロックの魔力はルフと同じなので、エルクよりも明らかに魔力は少ないが、相手の魔力を使ってやれば何も問題はない。
エルクは自身の魔法に翻弄されて敗北した。
俺はエルクに、このままだと姉と戦う前にロックに負けてしまうかもしれない。と念を飛ばして不安を大きくする。
結果、エルクは魔力量を増やすことを再開した。
ちゃんと俺がロックを通して気付かせた効率の良いやり方でだ。
大分魔力の増え方が伸びたが、これだけでは神と戦うには心許なさすぎるので、学院長と悪魔の呪法を使って契約してみることにする。
ルフに確認したところ、契約した者が契約事項を破った場合、契約は自動的に破棄されるらしい。
その際に、魂を喰らって魔窟に帰るそうだ。
今回は俺との契約が先にあるので、魔窟に帰ることは叶わない。
ルフを介して学院長と契約を結ぶことで、思惑通り学院長と俺との間にも間接的に魂の繋がりが出来た。
エルクが魔力を必要とするスキルを使うと俺の魔力も増える。
これはルフ達悪魔が使っても同じだった。
契約の呪法で魂の繋がりを増やしても同じなのではと思い、事情を知っている学院長と契約してみたのだ。
学院長と魂の繋がりが出来た後、学院長が魔法を使うと俺の魔力量が増えた。
何故俺の魔力量が増えるのか仕組みはよくわからないままだが、これは使える。
『次の仕事だ。魂のネットワークを広げる。スキルをエサに契約を持ち掛けろ。但し、与えるスキルは一つだけだ。実際には俺の取得しているスキルの全てが使えるはずだが、スキルは自覚しなければ意味をなさない。やり方は問わず、自身のスキルを確認したら契約が破棄されるように契約しろ。いいな』
俺はルフに次の仕事を与える。
『かしこまりました。どのくらいの範囲で広げますか?』
『この世界に住む者全てと繋げても構わない。多ければ多いほどいい。冒険者や騎士など魔法を多く使う者から優先的に進めろ。分身は何人まで作れるようになった?』
『8人です。これ以上増やすと、単純な動作しか出来なくなります』
「並列思考の熟練度が低いのか……。引き続き人数を増やしていけ」
「承知しました」
『頑張り次第では褒美も用意してやる。それでは任せた』
『ありがたき幸せ。では行ってまいります』
これで俺の魔力量の上昇はルフの頑張り次第でどんどんと増していくだろう。
しばらくして、俺の魔力量は急上昇して来た。
ルフは大分頑張っているようだ。
褒美をやることにするか。
『頑張っているようだな。驚く程に俺の魔力量は増えていっている』
『恐縮です』
『お前は想像以上の働きを見せた。褒美をやる。アルハグネ侯爵家当主の魂を喰うことを許可する。悪人の魂は美味いのだろ?』
『よろしいのですか?ジュルリ……』
『ダイスの方が苦戦しているようだからな。あのような輩は生きてても害悪にしかならない。遠慮せず喰っていいぞ』
『それでしたらあの第二夫人の女を下さい。あんなに黒い魂の持ち主はそうそういません』
『ダメだ。まだ待て』
『待てば喰べてもいいのですか?』
『その時にお前が俺の役に立っていればな』
『ご期待に添えてみせます』
『今はおっさんで我慢しておけ。喰う時に俺の存在を気取られるなよ』
たまに褒美として第二王子派の貴族をルフに喰わせていたら、やっと愚王が動いた。
『これでまた魂はお預けですね』
ルフが言うがそんなことはない。
『何言ってるんだ?悪人ならこの世界にまだまだいるだろう。頻度は減るだろうが、お前が役に立っている間は喰わせてやる』
『あなた様はこの世界を良くしようとしているのですか?』
ルフがおかしな事を言う。
『は?何言ってるんだ?どうせ捕まったら処刑になるような奴らをお前に喰わせてやるって言ってるだけだ。それとも俺の魂が真っ白にでも見えるのか?』
『……白くはないですね。黒くもありません。不思議な色をしています。美味しそうではありませんが、見ていると引き込まれそうです』
こいつは何を言ってるんだ?
俺の魂が黒くないわけないだろう。
それに、俺が死んだとしても魂を喰わせるつもりなんかないからな。
『訳の分からないことを言ってないで、ネットワークの方は引き続き頼んだぞ』
『かしこまりました』
しばらくして、王都に魔物の大群が迫っている事に気づく。
ダイスが次の王に指名されたことで俺は少し油断していた。
第二王子の母親がルインダンジョンを暴走させようと企んでいたのは知っていたが、あれは息子を国王にする為の脅しとして使おうとしていたはずだ。
第二王子が国王になる未来は潰えたのだから、その企みも頓挫したと思い込んでいた。
暴走させれば、国王になるどころか王都が滅びるのだから、本当にやるとは思っても見なかった。
だから、ルインダンジョンに待機させていたルフの分身の1人も、魂のネットワークを広げる為に任を解いていた。
完全に自暴自棄になってやりやがったな。
こんなことなら第二王子の母親もルフに喰わせとけばよかった。
裏で殺さずに表で処刑させた方が、今後の王国にとっていい方向に進むと思って喰わせなかっただけだったが、裏目に出たな。
せっかく色々と手を貸してやったのに、これでも滅びるなら、王国は滅びる運命だったんだな。
『ルフ!魔物が迫っている。南門だ』
『……確認しました』
『あれはエルクでは対処しきれない。動くのはエルクが気付いてからでいいが、エルクの関係者くらいは逃してやれ』
『かしこまりました』
エルクにスタンピードが伝わった後、逃げるように念を飛ばすが、エルクは逃げない決断をしてしまった。
決意は固いようで、俺が逃げるように念を飛ばしたところで揺るぎない。
死ぬ前には逃げるだろうが、エルクが死んだら俺も死ぬかもしれない。
仕方ない。倒す方向で何か考えるか。
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