幼馴染のせいで彼女が出来ません!~カワイイ年下幼馴染はオオカミに成長しました~

syouki

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2.予期せぬ来訪者

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「ただいま~って誰もいないけど」

お肉屋さんの後、パン屋さん・総菜屋さん・豆腐屋さんなど色々立ち寄り、今日の晩御飯と明日の朝ごはん分の買い物をしてしまった。まぁ、今日明日くらい自炊休んでもいいだろ。

「さて、ちょっと早いけど一人引っ越し祝いでもするか」

総菜屋さんで買ってきた天ぷらと唐揚げ、豆腐屋さんで買ってきた豆腐をテーブルに並べ缶ビールの蓋を開けようとしたら…

”ピンポーン”

「あれ?今日はもう届くものは無かったはず…」

”ピンポーン”

「は、は~い!!」

新聞か何かの勧誘かなと思いながら、俺は玄関のドアを開けた。

「ひろ兄!!」

開けた瞬間に、俺の視界は色を失った。

「どうしたのひろ兄?あ、ご飯中だった?良かった~。色々買って来たんだ!一緒に食べようよ!」

どうして湊がここに…?

「ひろ兄?」

目の前の男――片桐 湊――は、俺の4歳下の幼馴染。眉目秀麗で高身長。…俺に彼女が出来なかった原因とも言える。

「…はっ!な、何で湊がここに?!」
「俺、大学こっちなんだ!それで真理子さんに聞いてひろ兄に会いに来たんだ!」
「そ、そっか…母さんに聞いたのか…」

くっ!まさか湊がこっちに来るって知ってたら、母さんに口止めしてたのに!…って湊相手じゃ無理か…。母さん湊に激甘だからな…。

「ひろ兄の好きなイチゴのショートケーキも持って来たんだ!後で食べようよ!」

ショ、ショートケーキ!コホン…ケーキに罪は無い。

「…あがっていいぞ」
「お邪魔しま~す!!」

ニコニコと笑顔で家に上がる湊。昔は泣き虫で人見知りで俺の後ろに隠れてばっかりだったくせに。

「あ~ダメだよひろ兄!野菜もちゃんと食べないと!!」
「…っ!は、母親みたいな事言ってんじゃねぇよ」
「ま、そんな事だろうと思ってサラダも持ってきたけどね。さ、食べよ~!」

テキパキとテーブルに総菜を並べる湊。あ、ローストビーフサラダ…美味そう。

「いただきま~す!」
「…いただきます」
「はい、ひろ兄!」
「お、おう…」

紙皿にサラダと唐揚げを取り分けて俺に渡す湊。いや、手際良いな…。まぁ、せっかくなのでローストビーフをぱくり。

「うっま…!特にこのドレッシング!!」
「良かった~。それ、俺のお手製なんだ!」
「そっか~湊のお手製…はぁ?」
「さすがにローストビーフは作れなかったからデパ地下だけどね」
「そ、そうか…」

まじか…こいつ料理スキルまであるのか…。

「ちなみに、家事全般得意だよ!」
「そ、そうか。そりゃ、一人暮らしで苦労する事ないな」
「うん!だから、真理子さんにひろ兄のことよろしくって頼まれたんだ」
「そっか、母さんに俺の事…はぁ?!」
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