実家に帰らせていただきます!

syouki

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3.あっという間に魔王との対面

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村を出て街に向かって歩いていくと、徐々に魔物が増えてきた。

「もう~邪魔だな~」

剣なんて使ったことも無いのに、手が勝手に動いて魔物を倒してくれた。

「すげーな、勇者の力!!」

倒した魔物も美味しくいただき、いつの間にか体力も魔力も増え、勇者としても有名になっていた。
行く先々で魔物を倒し、お礼として寝床と食事を提供してもらった。実家よりもフカフカのベッドと豪華な食事で、俺の英気は更に養われた。う~ん、勇者ってすごいな!!




気が付けば魔王の住む街にたどり着いていた。
見上げると、街の奥に黒い靄に覆われた建物を見つけた。

「あそこに魔王が住んでいるんだな」

誰一人歩いていない暗い街を歩き進め、城の門にたどり着いた。

「さすがにでかいな~」

門番もいない城門を潜り抜け、城内へと入る。中はし~んと静まり返り、自分の靴音だけが響き渡る。

「誰もいないようだけど…ここにホントに魔王がいるのかなぁ?もしかして、偽城?」

不審に思いながらも奥へと進む。誘導されてるのか、灯かりを頼りに階段を上り、さらに奥へと進む。すると、何かが足に引っ掛かり、視界の端で何か光ったと思ったら、目の前を剣が横切った。

「あっぶね~!たくっ…古臭いトラップだな~」

その声が聞こえたのかは分からないが、今度は魔物達が前から迫って来ていた。

「なんだ~いるじゃん!良かった~間違ってなくて!」

自らに身体強化の魔法をかけて、剣に炎をまとわせ魔物の群れへと向かって行く。

「あれ?もう終わり?」

気が付けば、足元には魔物の屍が山の様に折り重なっていた。暫くすると、霧の様に消え去り綺麗な魔石が残された。鼻歌交じりに、俺はその魔石をマジックバックへと入れていく。

「ほんと、このカバン便利だよな~」

カバンの中は異空間へと繋がっていて、いろんな物が収納でき容量も無限だ。食べ物も腐ったり冷めたりすることも無く保存できる。魔石は高く売れるので、実家に帰った時のおみやげだ。

そして、さらに奥に進むと一際豪奢な扉にぶち当たった。絶対ここだ。
取り合えず、扉を開ける前に深呼吸をする。”魔王”って言うくらいだから、見た目も厳つくて強いだろうしな!
意を決して、扉を勢いよく開けた。

「魔王ルキアルド!覚悟し…」
「待ちかねたぞ!勇者ジル…」

そこには、銀髪に紫色の瞳、長身瘦躯の美丈夫が立っていた。


モロ、俺好み♡


まさか魔王が俺のどストライクだったなんて!!今迄みんなに隠してたけど、実は俺の恋愛対象は男だ。しかも美形が好きだ!!田舎に住んでるから顔見知りばかりで噂になるような事は出来ず、この年までだ。(20歳)
王太子や、舞台俳優の姿絵で何度想像した事か…。
倒さないとダメかな~。倒す前に一回で良いからしてくれないかな~。あぁ~ダメ~!お尻がキュンキュンする~!!


「「好き…」」

「えっ…?!」
「はっ…?!」

マジ?!
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