実家に帰らせていただきます!

syouki

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4. 勇者〜ルキアルド視点〜

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はぁ~…復活したのはいいけど退屈だ…。
昔みたいに勇者が現れればひと暴れ出来るのだが…。

自室の椅子にゆったりと腰掛、ワインを片手に退屈な時間を過ごしていると、扉をノックする音が聞こえた。

「魔王様。ご報告があります」
「入れ」

入ってきたのは、側近のジーク。俺と同じ人型の魔物だ。

「で、報告とは何だ?」
「勇者が現れたとの報告が上がってきました」
「何?勇者だと?!」

俺は、ワクワクしてワインをテーブルに置き、ジークから報告書を受け取る。なになに?

 ・勇者 ジル
 ・田舎出身の平民 
 ・家族 父、母、弟3人
 ・勇者の血を引く子孫
 ・黒髪黒目 長身痩躯

いや、これプロフィール。

「で、現状はどうなっている」
「は!道中の魔物をあっという間に討伐し、経験値・魔石と荒稼ぎ。現在はかなりのレベルになっているかと」
「ふ~ん」

聞く限り、パーティーではなくソロで行動しているようだな。

「わかった。さがっていいぞ」
「は!…あ、言い忘れてましたがすでに勇者は街にたどり着いているようです」
「それを先に言え!!」

ドアから出て行くジークの背中を睨みながら、俺はグラスをテーブルに置いた。
まったく…そんな近くに来るまで報告が上がってこないとは、職務怠慢だな。
しかし、勇者か…。ひとまず城に招き入れるとするか…。

暫くすると、城に侵入者の気配がした。思ったよりも早い到着だ。俺はマントを羽織り、玉座の間に移動して勇者を待つ事にした。

「さて…今回はどんな勇者が来るのやら…」

過去に俺を封印した勇者は、厳つくゴリラみたいなやつで全く俺の好みではなかった。思っていた勇者像と違い、呆然としている所で封印されてしまった。我ながら情けない…。そんな事を思い出していると、バーンとドアが開いた。来た!!

「魔王ルキアルド!覚悟し…」
「待ちかねたぞ!勇者ジル…」

え?!ちょっと待って??本当にあの勇者おとこの子孫なのか?
艶やかな黒髪!すらりとした手足!折れそうなほどに細い腰!そして、なんと言っても俺好みの愛らしい顔立ち!!
あぁ…クリッとした瞳。小さく形の良い鼻。そして、薄いけど柔らかそうな唇!!まさに理想!!
でも、勇者だから俺を倒しに来たんだよな…。はぁ…死ぬ前にとか無理かなぁ…。無理だよなぁ…。あぁあの唇を思いっきり貪って、体中キスマークでいっぱいにして、かわいいお尻を俺のペニスでいっぱいにしたらどんな声で鳴くのか…想像だけでもヤバい!!あぁ、ダメだ!!勇者とわかっているのに口が勝手に…!!

「「好き…」」

「えっ…?!」
「はっ…?!」

何とも間抜けな声が出てしまった。

 
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