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20.友達として
カラオケボックスを出たはいいが、ご飯を食べていないことに気が付いた。
「何か食べて帰らないと変に思われるよな~」
「そうだね」
「あ、ここのラーメン旨いんだぜ!ここでいいか?」
「悠希のおすすめなら、食べてみたいな」
「じゃ、決まりだな」
店のドアを開けて中に入る。
「いらっしゃいませー!お好きなお席にどうぞー」
カウンターはまばらにしか空いてなかったので、テーブル席に座った。
「おすすめは何?」
「チャーシュー麺かな~味噌も捨てがたいけど」
「じゃあ、俺味噌にするから、悠希チャーシューにしたら?」
「そうだな。すみませーん」
テーブルに、チャーシュー麺と味噌ラーメン、チャーハン2つと餃子、という定番が並ぶ。
「「いただきます」」
千尋は麺の前にスープを一口、口にした。
「ほんとだ、美味しいね」
「だろ?餃子も旨いから食えよ」
途中で千尋の味噌ラーメンを一口もらったりしながら、あっというまに完食して店を出た。
「ふ~旨かった~!」
「うん、美味しかったね」
「じゃ、帰るか」
「そう…だね」
家に向かって歩き出すと、少し遅れて千尋がついてくる。人通り少ない帰り道は、何となく気まずくてお互い無言で歩いていた。何か話題はないかと、必死で考える。
「あ!そうそう!今度花火大会があって友達と行くんだけど、よかったら千尋も行く?」
「悠希が友達と行くならお邪魔じゃないかな?」
「暇な連中で集まって行くから、一人増えても関係ないよ」
「ん…じゃあ参加させてもらおうな」
「じゃ、陸に連れていくこと伝えとく」
「陸って…?」
「ん?ああ、高校の友達。部活が忙しいからなかなか遊べないけどな」
「そうなんだ…」
「いい奴だから、千尋も友達になれるよ」
「うん、ありがとう」
これ以上会話が進むことなく、マンションに着いた。
「じゃ、おやすみ」
「あ、悠希…」
「ん?」
「今日はありがとう。これからも友達としてよろしくね。…おやすみ」
「あ、ああ」
パタンと、千尋の家の扉が閉まる。これで良かったんだと自分に言い聞かせて、俺も家に入った。
「何か食べて帰らないと変に思われるよな~」
「そうだね」
「あ、ここのラーメン旨いんだぜ!ここでいいか?」
「悠希のおすすめなら、食べてみたいな」
「じゃ、決まりだな」
店のドアを開けて中に入る。
「いらっしゃいませー!お好きなお席にどうぞー」
カウンターはまばらにしか空いてなかったので、テーブル席に座った。
「おすすめは何?」
「チャーシュー麺かな~味噌も捨てがたいけど」
「じゃあ、俺味噌にするから、悠希チャーシューにしたら?」
「そうだな。すみませーん」
テーブルに、チャーシュー麺と味噌ラーメン、チャーハン2つと餃子、という定番が並ぶ。
「「いただきます」」
千尋は麺の前にスープを一口、口にした。
「ほんとだ、美味しいね」
「だろ?餃子も旨いから食えよ」
途中で千尋の味噌ラーメンを一口もらったりしながら、あっというまに完食して店を出た。
「ふ~旨かった~!」
「うん、美味しかったね」
「じゃ、帰るか」
「そう…だね」
家に向かって歩き出すと、少し遅れて千尋がついてくる。人通り少ない帰り道は、何となく気まずくてお互い無言で歩いていた。何か話題はないかと、必死で考える。
「あ!そうそう!今度花火大会があって友達と行くんだけど、よかったら千尋も行く?」
「悠希が友達と行くならお邪魔じゃないかな?」
「暇な連中で集まって行くから、一人増えても関係ないよ」
「ん…じゃあ参加させてもらおうな」
「じゃ、陸に連れていくこと伝えとく」
「陸って…?」
「ん?ああ、高校の友達。部活が忙しいからなかなか遊べないけどな」
「そうなんだ…」
「いい奴だから、千尋も友達になれるよ」
「うん、ありがとう」
これ以上会話が進むことなく、マンションに着いた。
「じゃ、おやすみ」
「あ、悠希…」
「ん?」
「今日はありがとう。これからも友達としてよろしくね。…おやすみ」
「あ、ああ」
パタンと、千尋の家の扉が閉まる。これで良かったんだと自分に言い聞かせて、俺も家に入った。
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