腐男子友達と思ってたのは俺だけでした~親友からの溺愛に気付くのが遅すぎた

syouki

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7.ピアスと餌付け?

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翌日。俺は、約束通りピアスを開けてもらうために快斗の部屋を訪れた。

「おはよう、快斗!」
「おはよう、樹。さ、入って」
「お邪魔しま~す!」

快斗の部屋は、俺の部屋と違いモノトーンで統一されていた。

「うわ~同じ間取りなのに、違うマンションみたい」
「ちょっとベッド大きくしちゃったから狭くなったんだけど・・・」
「いいじゃん、大きなベッド!俺、寝相悪いからうらやましいよ」
「そうなんだ。あ、クッション無いから、ベッドに座ってて」
「うん」

ベッドに座ると、すごくフワフワで抜群の座り心地だった。

「良いな~。俺もこんなベッドが良かったな~」

座った体勢から後ろに倒れて、ゴロゴロする。寝心地も最高だな~。

「クスクス。そんなに気に入った?」

快斗がコーヒーをもってきてくれた。
俺のはミルクたっぷりの甘めのコーヒー。流石、よく分かってる!

「だって、俺のベッドなんて普通だも~ん」
「じゃあ、一度使ってみる?なん・・」
「良いの?!じゃあ、今日泊まっていい?隣だけどw」
「っ!」

あ、流石に図々しかったかな~・・・。

「あ、ごめん。いきなりは快斗も・・」
「あ、いや、良かったら、晩ごはんうちで食べてそのまま過ごして良いよ」
「え、良いの?じゃあ、後で着替持って来るよ!」

そういえば、快斗と夜も一緒に過ごすの初めてかも!何か、ワクワクするな~。

「さ、そろそろピアス開けようか?」

そう言って、快斗は消毒液を手に右隣に座った。

「お願いします!」

俺は背筋を伸ばして座り直す。
快斗の手が右耳に触れた瞬間、背筋がゾクゾクした。

(うわっ!なんだ今の?!)

初めての感覚にドキドキしたが、耳なんて他人が触る場所じゃないから、ちょっとくすぐったかっただけだろうと思った。

「ちょっとチクッとするけど、動かないでね」
「わかった」

ギュッと目をつむり、針が刺さる瞬間をまった。一瞬、ピリっとした痛みを感じた。

「はい、終わったよ。しばらくは今のピアス外さないでね。後、消毒は毎日きちんとしないと駄目だよ?」
「わ、わかってるよ!快斗、ありがとな!」

ちょっと子供扱いされてムッとしたけど、ズボラな俺の性格を分かってる快斗だから、この発言は仕方ない。

「そうだ。樹、晩ごはん何食べたい?リクエストあれば作るけど」
「快斗、作れるの?!じゃあ、オムライス!あ~でもハンバーグも捨てがたいな~」

快斗が料理出来るなんて知らなかった!
やっぱイケメンて何でも出来るんだな~。

「じゃあ、今日はオムライスね。ハンバーグは明日作ってあげるよ」
「えっ、明日も良いの?何か悪いな・・・」
「じゃあ、俺の料理の味見役って事でどう?一人で食べるのも味気ないしさ」
「あ~そういうことなら、甘えようかな・・あ、材料費は割り勘だぞ!」
「わかった。じゃ、今から一緒に買い出し行く?」
「うん!行く行く~!」

快斗には申し訳ない気もするけど、自炊の自信なかったから助かった~!俺も、手伝えることがあったら手伝おうっと!
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