腐男子友達と思ってたのは俺だけでした~親友からの溺愛に気付くのが遅すぎた

syouki

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17.リアルBL?!

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休憩も終わり、フロアに戻った。
店内は、ランチのお客様も終わったようで比較的落ち着いてるようだ。

「「休憩ありがとうございました」」
「お帰り~。じゃ、次休憩入るね~」

そう言って昴流さんと隼人さんが奥に入っていった。
待機場所に立つと、ポケットにスマホを入れたままなのに気が付いた。

「ごめん快斗!スマホ持ってきちゃったから置いてくる!」
「わかった。急げよ」
「うん」

ゆっくりフロアから下がって裏に入る。あまり足音を立てないように小走りでロッカールームに向かう。

「は~何やってんだろ俺・・・」

扉を開けようとしてドアノブに手を掛けたら、中から声が聞こえてきた。

「・・クスクス。隼人焼きもち?」
「ち、違う・・」
「新人さんには優しくしてあげないとでしょ?」
「だ、だから、違うって・・・」
「もう、カワイイ・・・」
「・・ん・・すば・・る・・」
「お家帰ったら、いっぱい可愛がってあげるからね?」
「ん・・いっぱい・・して・・」

俺は、ドアノブを持ったまま固まってしまった。中からは吐息と時折くちゅくちゅと水を含んだ音が聞こえた。

(え~?!え~?!まって~?!あの二人ってそうなの?!)

心臓がバクバクして、顔が熱くなるのがわかる。

(み、見たいけど開けちゃ駄目だ!う~~早く戻らないといけないに~)

何とかノブから手を放し、そ~っと後ずさりでロッカールームを後にした。
ひとまず、スマホは電源を切ってポケットに再度しまった・・・。

「樹、顔赤いけど大丈夫?」
「う、うん大丈夫。ちょっと走ったからかな?」

快斗に笑ってごまかしたけど、絶対後で聞かれるだろうな・・・。
もやもやしながらも仕事をこなしていると、昴流さん達が休憩から戻ってきた。

「戻りました~」
「お帰りなさい」

ドキドキしてると昴流さんが横に並んだと思ったら、少し頭を下げて

「盗み聞きはダメだよ?」

って、耳元で囁かれた。
慌てて昴流さんを見ると、少し口角を上げて、いたずらっぽい目で笑って人差し指を唇に当てていた。
・・・カマをかけられたんだと気付き、俺の顔はまた赤くなって、コクコクとうなずくしかなった。

・・・てか、こんな身近にリアルBLの方がいるなんて!
しかも、予想に反して昴流さん”攻”で隼人さん”受”とか有りなの?!
快斗にだけは言っても良いかな~?やっぱり駄目かな~?
あ~顔がニヤける~~~!!






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