腐男子友達と思ってたのは俺だけでした~親友からの溺愛に気付くのが遅すぎた

syouki

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閑話:カワイイ新人 side昴流

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ピピピピ・・・ピピピピ・・・

「う~ん、もう朝~?」

俺は、枕もとの目覚まし時計を止めて、腕の中で眠る恋人の頭にキスをする。

「隼人、朝だよ~」
「ん・・・もう少し・・・」

もぞもぞと、俺の胸に頭を擦り付けてくる。
俺より背も高く、細マッチョな体格をした一つ年下の恋人は、当たり前だが俺にだけ甘えるカワイイやつ。

「今日は早番なんだから起きないとダメだよ~」

耳元で囁いてペロッと舐めると、隼人は顔を真っ赤にして俺を睨んでくる。
そんな顔して、俺を煽るんだから。隼人にキスをして、舌を絡めると首に腕を巻き付けてくる。
あ~もう!カワイイんだから!バイト間に合うかな~。

何とか遅刻せずに店に着いた。

「おはようございま~す」
「おはようございます」
「おはようございます。今日から二人、新人が入るのでお願いしますね」
「了解で~す」

マネージャーに返事をしてロッカールームに入ると、誠がいた。

「おっは~」
「おはよう。昴流、隼人」
「おはようございます」

隼人は基本無口だ。俺以外には、寡黙でカッコいい男として映っているらしい。
着替えが終わるころに、例の新人二人がやってきた。
へ~、王子様とワンコタイプか~。ワンコ、人気でそうだな~。
そんなことを思っていると、鋭い視線を感じた。・・・なるほど。王子様はで、ワンコ君は全く気付いてないんだね。だからってそんなに威嚇しなくても・・。

オープンから一時間は、常連の奥様達が店を占拠する。オーダーと配膳が終われば話しかけないと言う暗黙のルールーができ、なぜかオーダーは指名制のように声を掛けられるようになった。
ワンコ君が戸惑っているので、何度か横からフォローしてたら、隼人と王子様が何気に睨んでくる。
王子様は置いといて、隼人は後でお仕置きだな。

休憩時間になり、隼人をロッカールーム連れていく。壁ドンならぬ、ロッカードン状態で隼人を上目遣いで見る。

「隼人、何睨んでたの?」
「べ、別に睨んでなんか・・・」
「・・クスクス。隼人焼きもち?」
「ち、違う・・」隼人の胸に指を滑らす。
「新人さんには優しくしてあげないとでしょ?」
「だ、だから、違うって・・・」あ、乳首立ってきた。
「もう、カワイイ・・・」隼人の顔を引き寄せキスをする。
「・・ん・・すば・・る・・」
「お家帰ったら、いっぱい可愛がってあげるからね?」
「ん・・いっぱい・・して・・」ん~カワイイ!

夢中でキスをしてると、一瞬だがドアノブの音が聞こえた。・・入ってくる気配はないから俺たちの会話を聞いてたと予測する。後で確認だな。

休憩が終わって、ワンコ君に「盗み聞きはダメだよ?」って言ったら、慌ててこっちを見た。ビンゴ。
”ナイショ”って意味で、人差し指を口に当てると、真っ赤な顔で何度もうなずいた。
まぁ、王子様にはバレてるんだろうし、オーナーも知ってるから、特別ナイショでもないんだけどね。
面白いから黙ってよ~っと!

早くバイト終わらないかな~。お家帰ってたっぷり隼人を可愛がらないと!









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