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第1部 第1章 黒ヒーラーと少女奴隷(エロなし)
第2話 奴隷少女リリカ
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鉛色の雲をたたえた空に、黒い物体が飛んでいる。遠目にはカラスのようにも見えるが注意深く見れば、カラスにしてははるかに大きいことが分かるであろう。それは港湾都市エルチェリータの中心街から遠く外れた森の中に姿を消した。
「ふむ、まずまずだな。」
人の背丈を超える有翼の石造りの悪魔・ガーゴイルの背から飛び降り、リアムは満足そうにつぶやいた。この石像は、アロン島の元貴族の別荘(現在はリアムの住まい)に設置されたものだった。数日前に入手した魔導書の中には、石像に偽りの魂を吹き込む術について書かれたものがあった。見よう見まねでガーゴイル像へ施術したところ、それはいとも簡単に生き物のように動き、リアムの意志に忠実に従った。
「黒魔術も原理さえ理解してしまえば、どうということもない。これはなかなか便利だ。魔力の消耗はやや大きいが、いちいち船に乗って港町に行くことを考えればな。」
(何より俺がアロン島にいることを知られなくて済むのがいい。)リアムが魔力の注入をやめるとガーゴイルはただの石像に戻った。熟練の黒魔術師並みの腕である。
魔導書の質はピンキリだ。魔導学校の図書館に所蔵される正規の魔導書は、専門的な術理に裏打ちされた確かな知見であるが、それ以外の在野に出回る魔導書は、迷信や執筆者の妄想が混在し、とても実用に耐えないものも多く存在する。そして、正規の魔導書は、学校に在籍する教授陣や選ばれた修士しか閲覧が許されない。そのため、この世界ではたとえ高い魔力を持っていても、一定の教育を受けられる地位にある者でなければ、本物の魔術師にはなれないのである。
リアムの手元にある黒魔術の魔導書は、修道院の辞した彼が、郊外で深夜にしばしば行われる悪魔崇拝者(異端者)達のサバト(邪教の宴)をいくつか回り、どこの馬の骨とも知れぬ自称魔術師から購入したものだった。案の定その内容はでたらめなものであった。普通なら「とんだ偽物をつかまされた。」と毒づきゴミ箱へ投げ込まれるようなものなのだが、リアムの受け止め方は違った。
「ふーん。理論を知らぬ地下魔術師(正規の資格を得ない魔術師)が、まぐれでゴーレム生成に成功し、あいまいな知識と勝手な思い込みをわきまえないまま、書いたってところだな。」
初めて見るエセ黒魔術書の誤謬とわずかに含まれる真実を、リアムは正確に分類し、ゴーレム生成魔法の基本術理のエッセンスを読み取った。それをガーゴイルの生成に応用するまでに約一日。術の試行、飛行捜査の練習でもう一日。三日目の今日、長年の熟練者さながらにガーゴイルを操作し、アロン島からエルチェリータへの飛行を成功させたリアムであった。
黒染め法衣のフードを目深にかぶり、リアムは街中を歩く。かつて修道士だったときは純白の修道服に身を包み、爽やかな金髪をなびかせて同じ道を歩いたものだった。当時は、道行く人々が声をかけ、会釈をし、通り過ぎていたが、今、黒装束に身を包む怪しい男がリアムであることに気づく者はいない。
彼は、修道士時代には決して訪れることのなかった店に向かっている。奴隷商店だ。この港湾都市エルチェリータを擁するバルティス王国は近隣諸国の中でも有数の強国である。戦争に負けた敗残兵や捕虜、貧民層の口減らしの子供、借金の形に身売りさせられた女など、様々な奴隷が周辺諸国で取引され、ここに集結する。奴隷の種類も様々に取引されている。軍事用の奴隷兵、建設や農作業などの労働奴隷は男奴隷が中心、家事労働や子供の世話、小間使いなどは女や子供の奴隷が多い。女奴隷の中でも若く、器量の良いものは性奴隷として比較的高値で取引されている。
「気ままな孤島生活は悪くはないが、女との接触もなくなる。手頃な肉便器はそばに置いておかないとな!」
リアムの目的は、性奴隷の購入である。
およそ1,000G(ゴールド)程の資金を見せると奴隷商商人はうやうやしく、リアムを店内に案内した。店舗の中でも最も奥にある窓のない部屋が、性奴隷の陳列室であった。10代~30代にかけて、女奴隷が裸で整列させられている。複数の客が入って品定めをできるようだが、客同士は間仕切りがされていて、互いに顔を見ることはできない構造となっている。恐らくは、社会的地位のある富裕層が人知れず女道楽に耽る目的で店を訪れるのだろう。客の名誉を守りつつ(名誉を受ける資格がある人物とは到底思えないが・・・)、要望に応えることが店の重要な使命と見て取れる。
なるほど、どれを見てもそれなりの美人のようである。裸で直立させられた女奴隷たちは、それぞれ腰ひもをつけており、札がぶら下がっている。
名前:マーガレット
年齢:21歳
BWH:88・60・90
価格:350G
特記:アナル開発済み
名前:ケイト
年齢:18歳
BWH:84・59・86
価格:320G
特記:フィストファック可能
・・・・・・
なかなかにえげつない光景である。良識ある人間が見れば、義憤を禁じ得ないであろう。しかし元々大した道徳心もないリアムは、初めて見る奴隷市場の中に、好奇心で若干高揚しながらも、いたって冷静に品定めをしていた。
「いかがでございましょう。旦那さま?」
手もみをしながら、店員がリアムに声をかける。リアムが入場してから、生気のない目をした女奴隷たちが、心なしかいろめきたっているようである。
「こんなことはなかなかないんですがね、奴隷たちがあなたを熱い視線で見つめておりますよ。」
「ほう、なぜかね?」
「ま、旦那様が男前だからでしょうねぇ。ここに来る客ときたら、脂ぎった小太りや枯れかかった爺さんとか・・・、ここだけの話ですがね、ここにくる客の多くは聞いたらびっくりするような著名な権力者なんですが、その大半は男としては、アレなのが多いんですよ。」
「ははは、豚や枯れ木に売られるよりも、俺に買われたいとな。」
「あ!しっ、しーー!他のお客さん(豚や枯れ木)がいらっしゃいますから小声で!!でも正直あなた、それだけの容貌なら、女など全く困らないでしょうに。あ、別に詮索はしませんがね、こちらは買っていただければ万々歳ですから。」
30分ほどが経過した。案内役の奴隷商人が、彼のおすすめを幾人か紹介したもののリアムはいずれにも首を縦に振らなかった。(あの面倒くさい記憶がよみがえる。。)よくよくカモフラージュを心がけ、博愛性心豊かで清廉潔白な修道士像を演じてきたリアムだが、これまで彼は性事情で飢える思いをしたことがない。むしろ飽食の生活をしてきた。何しろ相手は良家の令嬢どころか、王族の娘まで手を出してきたのである。
しかし、充足していたはずの性生活の中で、一貫して嫌な心象を抱き続けてもいた。彼女たちは貪欲であった。表向きは、リアムへの愛を示し、従順に使えるそぶりをしながら、その実彼女らは、男が自身を喜ばせることを、そのプライドを満足させることを回りくどく執拗に要求するのである。彼女らは、自分自身の女の価値を熟知しており、男がそれに抗しがたいことを心得ているのである。そういう女に限って、強靭な独占欲や嫉妬心を発揮し、事実彼は、それが原因で修道士引退に追い込まれたといえる。
そして困ったことに、陳列された性奴隷たちからも同じ女の臭いがする。(ああ・・・、ああ言うのは貴賤は関係ないものなのだな。)特に下半身の仕事に特化した彼女らは、奴隷とはいえ男女の駆け引きは玄人と感じられた。そういうのはもうご馳走様だ。(・・・俺は、思い通りにできる便器がほしいんであって、それはこいつらではない、ということだな。)
「悪いが今日は見るだけにさせてもらおう。また来る。」
「・・・そうですか。ではまた、よしなに。」
一瞬落胆の表情を見せながら、奴隷商人が答えた。
二人は、店舗の出口に向かって歩き出す。性奴隷の陳列部屋は店舗の最奥なので、出口を通るまでにほかの奴隷の陳列部屋を通過する。奴隷兵部屋。筋骨隆々の屈強な人間のオスが裸で並べられている。リアムには興味がない。家政奴隷部屋。洗濯・掃除・炊事などさせる奴隷たち。中年の女が多い。用途上裸にする必要もないので服を着せて陳列している。リアムは全く興味がない。小間使い等に使う、子供奴隷の部屋。大した力仕事もできない子供を寄せ集めており、奴隷としては最も質が悪い。貧農の口減らしがほとんどで、人ひとりの値段とは到底思えないビタ銭で取引される。雑巾みたいなぼろぼろの布をまとった10歳前後のガキが立たされている。リアムには興味がな・・・。ん?
リアムの足が止まった。一人の少女に目がとまったのだ。やせ細った身体。垢にまみれた浅黒い顔とボサボサの髪。はだしの両足のつま先は赤切れがいくつもあり、痛々しい。しかし、澄んだ目に何か惹かれるものを感じた。
「店主よ。」
「はい?」
「あの子供はいくらだ?」
「ああ、あれは昨日運ばれてきたガキですな。北にあるヤンク村の農家の口減らしで売られた、リリカという少女(1●歳)です。親から虐待を受けていたようで、卑屈で頭も悪いし、あんな痩せたなりなんでろくに仕事もできませんよ?おっと、性奴隷でしたな。確かにあの手の年齢を好む性癖者も結構来られますがね、それにしてももう少し綺麗なやつを。」
「いや、あれがほしい。リリカを売ってくれ。」
「・・・いいんですかい。旦那。」
「ああ、500Gだそう。足りるな?」
「へ、ヘイ。(やりぃ!本当は10Gだってのに、すぐに値段言わなくてよかった!!)」
こうして、少女リリカはリアムに買われることとなった。選んだ理由は特になかった。ただ単に何か直感的に惹かれただけだった。(この俺が、このような衝動買いをするとはな。だが、なかなか素材は悪くなさそうだ。出るとこが出た女もよいが、こういうのもまた悪くなさそうだ。ふふ、せいぜい調教を楽しむとしよう。)
「あ、あの。私あんまり特技とかありませんが、よろしくお願いいたします。ご主人様に買っていただいて、光栄です。精一杯働きます。」
訳も分からず、おどおどしながらリリカはあいさつした。
「今日からお前は俺のものだ。ゆっくりといろいろ教えてやるから、しっかり働けよ。」
「は、はい。」
首輪をつけられ、ひもで引かれてリアムの後ろを歩くリリカ。二人はガーゴイルの着地した町はずれの森に消えていった。その後、エルチェリータで彼女の姿を見た者はいない。(そもそも小汚い娘に気をとめるものもいなかったが。)少女リリカは、これからの未来を何も知らされぬまま、リアムの性奴隷として、隔離された島で暮らすこととなるのであった。
------------------------
初投稿ということもあり、ついつい張り切って2話目も書いてしまいました。
でも、仕事とかもありますので、いつもこんな風にはやれません。
エロシーンが出るのに結構時間かかると思います。
気長にお付き合いいただきたいです。
数日に一度更新できればいい方というペースだと思いますが、
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
お金の単位ですが、1G(ゴールド)は1万円とイメージしてください。
※●の中の数字は各自、ご自身の趣味に合うように想像してください。私はつかまりたくないので伏せました。
「ふむ、まずまずだな。」
人の背丈を超える有翼の石造りの悪魔・ガーゴイルの背から飛び降り、リアムは満足そうにつぶやいた。この石像は、アロン島の元貴族の別荘(現在はリアムの住まい)に設置されたものだった。数日前に入手した魔導書の中には、石像に偽りの魂を吹き込む術について書かれたものがあった。見よう見まねでガーゴイル像へ施術したところ、それはいとも簡単に生き物のように動き、リアムの意志に忠実に従った。
「黒魔術も原理さえ理解してしまえば、どうということもない。これはなかなか便利だ。魔力の消耗はやや大きいが、いちいち船に乗って港町に行くことを考えればな。」
(何より俺がアロン島にいることを知られなくて済むのがいい。)リアムが魔力の注入をやめるとガーゴイルはただの石像に戻った。熟練の黒魔術師並みの腕である。
魔導書の質はピンキリだ。魔導学校の図書館に所蔵される正規の魔導書は、専門的な術理に裏打ちされた確かな知見であるが、それ以外の在野に出回る魔導書は、迷信や執筆者の妄想が混在し、とても実用に耐えないものも多く存在する。そして、正規の魔導書は、学校に在籍する教授陣や選ばれた修士しか閲覧が許されない。そのため、この世界ではたとえ高い魔力を持っていても、一定の教育を受けられる地位にある者でなければ、本物の魔術師にはなれないのである。
リアムの手元にある黒魔術の魔導書は、修道院の辞した彼が、郊外で深夜にしばしば行われる悪魔崇拝者(異端者)達のサバト(邪教の宴)をいくつか回り、どこの馬の骨とも知れぬ自称魔術師から購入したものだった。案の定その内容はでたらめなものであった。普通なら「とんだ偽物をつかまされた。」と毒づきゴミ箱へ投げ込まれるようなものなのだが、リアムの受け止め方は違った。
「ふーん。理論を知らぬ地下魔術師(正規の資格を得ない魔術師)が、まぐれでゴーレム生成に成功し、あいまいな知識と勝手な思い込みをわきまえないまま、書いたってところだな。」
初めて見るエセ黒魔術書の誤謬とわずかに含まれる真実を、リアムは正確に分類し、ゴーレム生成魔法の基本術理のエッセンスを読み取った。それをガーゴイルの生成に応用するまでに約一日。術の試行、飛行捜査の練習でもう一日。三日目の今日、長年の熟練者さながらにガーゴイルを操作し、アロン島からエルチェリータへの飛行を成功させたリアムであった。
黒染め法衣のフードを目深にかぶり、リアムは街中を歩く。かつて修道士だったときは純白の修道服に身を包み、爽やかな金髪をなびかせて同じ道を歩いたものだった。当時は、道行く人々が声をかけ、会釈をし、通り過ぎていたが、今、黒装束に身を包む怪しい男がリアムであることに気づく者はいない。
彼は、修道士時代には決して訪れることのなかった店に向かっている。奴隷商店だ。この港湾都市エルチェリータを擁するバルティス王国は近隣諸国の中でも有数の強国である。戦争に負けた敗残兵や捕虜、貧民層の口減らしの子供、借金の形に身売りさせられた女など、様々な奴隷が周辺諸国で取引され、ここに集結する。奴隷の種類も様々に取引されている。軍事用の奴隷兵、建設や農作業などの労働奴隷は男奴隷が中心、家事労働や子供の世話、小間使いなどは女や子供の奴隷が多い。女奴隷の中でも若く、器量の良いものは性奴隷として比較的高値で取引されている。
「気ままな孤島生活は悪くはないが、女との接触もなくなる。手頃な肉便器はそばに置いておかないとな!」
リアムの目的は、性奴隷の購入である。
およそ1,000G(ゴールド)程の資金を見せると奴隷商商人はうやうやしく、リアムを店内に案内した。店舗の中でも最も奥にある窓のない部屋が、性奴隷の陳列室であった。10代~30代にかけて、女奴隷が裸で整列させられている。複数の客が入って品定めをできるようだが、客同士は間仕切りがされていて、互いに顔を見ることはできない構造となっている。恐らくは、社会的地位のある富裕層が人知れず女道楽に耽る目的で店を訪れるのだろう。客の名誉を守りつつ(名誉を受ける資格がある人物とは到底思えないが・・・)、要望に応えることが店の重要な使命と見て取れる。
なるほど、どれを見てもそれなりの美人のようである。裸で直立させられた女奴隷たちは、それぞれ腰ひもをつけており、札がぶら下がっている。
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年齢:21歳
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名前:ケイト
年齢:18歳
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特記:フィストファック可能
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なかなかにえげつない光景である。良識ある人間が見れば、義憤を禁じ得ないであろう。しかし元々大した道徳心もないリアムは、初めて見る奴隷市場の中に、好奇心で若干高揚しながらも、いたって冷静に品定めをしていた。
「いかがでございましょう。旦那さま?」
手もみをしながら、店員がリアムに声をかける。リアムが入場してから、生気のない目をした女奴隷たちが、心なしかいろめきたっているようである。
「こんなことはなかなかないんですがね、奴隷たちがあなたを熱い視線で見つめておりますよ。」
「ほう、なぜかね?」
「ま、旦那様が男前だからでしょうねぇ。ここに来る客ときたら、脂ぎった小太りや枯れかかった爺さんとか・・・、ここだけの話ですがね、ここにくる客の多くは聞いたらびっくりするような著名な権力者なんですが、その大半は男としては、アレなのが多いんですよ。」
「ははは、豚や枯れ木に売られるよりも、俺に買われたいとな。」
「あ!しっ、しーー!他のお客さん(豚や枯れ木)がいらっしゃいますから小声で!!でも正直あなた、それだけの容貌なら、女など全く困らないでしょうに。あ、別に詮索はしませんがね、こちらは買っていただければ万々歳ですから。」
30分ほどが経過した。案内役の奴隷商人が、彼のおすすめを幾人か紹介したもののリアムはいずれにも首を縦に振らなかった。(あの面倒くさい記憶がよみがえる。。)よくよくカモフラージュを心がけ、博愛性心豊かで清廉潔白な修道士像を演じてきたリアムだが、これまで彼は性事情で飢える思いをしたことがない。むしろ飽食の生活をしてきた。何しろ相手は良家の令嬢どころか、王族の娘まで手を出してきたのである。
しかし、充足していたはずの性生活の中で、一貫して嫌な心象を抱き続けてもいた。彼女たちは貪欲であった。表向きは、リアムへの愛を示し、従順に使えるそぶりをしながら、その実彼女らは、男が自身を喜ばせることを、そのプライドを満足させることを回りくどく執拗に要求するのである。彼女らは、自分自身の女の価値を熟知しており、男がそれに抗しがたいことを心得ているのである。そういう女に限って、強靭な独占欲や嫉妬心を発揮し、事実彼は、それが原因で修道士引退に追い込まれたといえる。
そして困ったことに、陳列された性奴隷たちからも同じ女の臭いがする。(ああ・・・、ああ言うのは貴賤は関係ないものなのだな。)特に下半身の仕事に特化した彼女らは、奴隷とはいえ男女の駆け引きは玄人と感じられた。そういうのはもうご馳走様だ。(・・・俺は、思い通りにできる便器がほしいんであって、それはこいつらではない、ということだな。)
「悪いが今日は見るだけにさせてもらおう。また来る。」
「・・・そうですか。ではまた、よしなに。」
一瞬落胆の表情を見せながら、奴隷商人が答えた。
二人は、店舗の出口に向かって歩き出す。性奴隷の陳列部屋は店舗の最奥なので、出口を通るまでにほかの奴隷の陳列部屋を通過する。奴隷兵部屋。筋骨隆々の屈強な人間のオスが裸で並べられている。リアムには興味がない。家政奴隷部屋。洗濯・掃除・炊事などさせる奴隷たち。中年の女が多い。用途上裸にする必要もないので服を着せて陳列している。リアムは全く興味がない。小間使い等に使う、子供奴隷の部屋。大した力仕事もできない子供を寄せ集めており、奴隷としては最も質が悪い。貧農の口減らしがほとんどで、人ひとりの値段とは到底思えないビタ銭で取引される。雑巾みたいなぼろぼろの布をまとった10歳前後のガキが立たされている。リアムには興味がな・・・。ん?
リアムの足が止まった。一人の少女に目がとまったのだ。やせ細った身体。垢にまみれた浅黒い顔とボサボサの髪。はだしの両足のつま先は赤切れがいくつもあり、痛々しい。しかし、澄んだ目に何か惹かれるものを感じた。
「店主よ。」
「はい?」
「あの子供はいくらだ?」
「ああ、あれは昨日運ばれてきたガキですな。北にあるヤンク村の農家の口減らしで売られた、リリカという少女(1●歳)です。親から虐待を受けていたようで、卑屈で頭も悪いし、あんな痩せたなりなんでろくに仕事もできませんよ?おっと、性奴隷でしたな。確かにあの手の年齢を好む性癖者も結構来られますがね、それにしてももう少し綺麗なやつを。」
「いや、あれがほしい。リリカを売ってくれ。」
「・・・いいんですかい。旦那。」
「ああ、500Gだそう。足りるな?」
「へ、ヘイ。(やりぃ!本当は10Gだってのに、すぐに値段言わなくてよかった!!)」
こうして、少女リリカはリアムに買われることとなった。選んだ理由は特になかった。ただ単に何か直感的に惹かれただけだった。(この俺が、このような衝動買いをするとはな。だが、なかなか素材は悪くなさそうだ。出るとこが出た女もよいが、こういうのもまた悪くなさそうだ。ふふ、せいぜい調教を楽しむとしよう。)
「あ、あの。私あんまり特技とかありませんが、よろしくお願いいたします。ご主人様に買っていただいて、光栄です。精一杯働きます。」
訳も分からず、おどおどしながらリリカはあいさつした。
「今日からお前は俺のものだ。ゆっくりといろいろ教えてやるから、しっかり働けよ。」
「は、はい。」
首輪をつけられ、ひもで引かれてリアムの後ろを歩くリリカ。二人はガーゴイルの着地した町はずれの森に消えていった。その後、エルチェリータで彼女の姿を見た者はいない。(そもそも小汚い娘に気をとめるものもいなかったが。)少女リリカは、これからの未来を何も知らされぬまま、リアムの性奴隷として、隔離された島で暮らすこととなるのであった。
------------------------
初投稿ということもあり、ついつい張り切って2話目も書いてしまいました。
でも、仕事とかもありますので、いつもこんな風にはやれません。
エロシーンが出るのに結構時間かかると思います。
気長にお付き合いいただきたいです。
数日に一度更新できればいい方というペースだと思いますが、
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
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